2018年12月6日 Resident冬の国際公募2017滞在制作成果発表-en
雪・冬・北方圏
札幌市は、積雪寒冷地に200万人もの人が暮らす世界でも珍しい大都市です。その独特な都市生活を支える存在として、市役所の機構には雪対策室といった専門部署も備えられています。1972年に開催された冬季オリンピック札幌大会で、札幌は都市化を加速させました。都市生活を支える独自の除雪のしくみ、ロードヒーティングや地下道といったインフラや交通、人々の日常的な行動や所作、さらにはスポーツ、雪まつりといったイベントに至るまで、冬・雪に関する経験や時間の膨大な取り組みのひとつひとつは都市を生成するさまざまな創造力や知恵となり、自然との共存の試みの中に現れています。日本における札幌、北海道の「位置」を眺めるとき、北の果てともいえるこの地域は、実に独特な自然環境や人の営み、歴史を有していると気付かされます。同時に、いま・ここの地域からさらに北方を眺めれば、ここが北方圏に属しており北方文化のなだらかなつらなりの南方に位置しているとわかります。さっぽろ天神山アートスタジオの国際公募プログラムではこれら2つの視点を交わらせ、アーティストの提案、アイデアを形にすることによって、わたしたちの周囲にある境界線を悠々と超えていく試みにしたいと考えています。
招聘アーティスト
エリス・イーラエット/ベルギー Elise Eeraerts (Belgium)_Exhibition
マドゥ・ダス/インド Madhu Das (India)_Artists in School
フランソワ・レミュー /トロント、カナダ François Lemieux (Toronto / Canada)_UCCN
コンスタンス&アレクサンダー・ヒンフライ/リンツ、オーストリア Constance & Alexander Hinfray (Linz /Austria) _UCCN
プログラム期間
2019年1月5日(土)〜3月6日(水)60日間
主催:札幌市(さっぽろ天神山アートスタジオ)、一般社団法人AISプランニング
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
関連イベント
1. 雪・冬・北方圏とアーティスト
札幌市初の公的アーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)拠点であり、アートと市民の交流施設と機能付されている「さっぽろ天神山アートスタジオ(札幌市豊平区)」には、国内外の400名以上の創造的活動分野の方々が年間を通じて滞在しています。滞在する創造的活動分野の中でも美術のアーティストの多くは、新しい作品やプロジェクトを生み出すための調査(リサーチ)活動を含む滞在型制作に取り組んでいます。札幌市は施設運営を通じてこれらの滞在型制作活動、創造的活動を支援しています。当施設は、AIR事業として2014年度開館以来毎年、冬季に限定して「雪・冬・北方圏」をキーワードにする招聘型のAIR事業を開催しています。世界的にみても同規模で運営されるAIR拠点は貴重であり、札幌市独自のこの取り組みを紹介するとともに、今年度招聘される4名の外国人アーティストが、自分自身の活動を紹介し、同施設を拠点とし60日間に及ぶ滞在制作活動に対する意気込み、その活動内容などをお話します。
*日英逐次通訳有り
日時:2019年1月13日(日)
18:30〜20:30 アーティスト・トーク
20:30〜21:00 交流会
会場:札幌市民交流プラザ 1階 SCARTSコート
登壇者:招聘アーティスト4名
・モデレーター/ 島袋 道浩(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1969年 神戸市生まれ。那覇市在住。1990年代初頭より国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々や動物、風習や環境に関係したインスタレーションやパフォーマンス、ビデオ作品を制作している。パリのポンピドー・センターやロンドンのヘイワード・ギャラリーなどでのグループ展やヴェネチア・ビエンナーレ(2003/2017)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)などの国際展に多数参加。著書に、[扉を開ける](リトルモア) など。
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
2. 都市と都市
札幌市は、2006年の「創造都市さっぽろ(sapporo ideas city)宣言で「創造性に富む市民が暮らし、外部との交流によって生み出された知恵が新しい産業や文化を育み、新しいコト、モノ、情報を絶えず発信していく街」を目指すという意思を表し、その後ステップを重ね、2013年にユネスコ創造都市ネットワークに加盟して、国際的なネットワークを構築してきています。札幌市は加盟によりネットワークを構成する一員となり、このメンバーとして創造都市ネットワークを活性化する役割を担うこととなりました。創造都市さっぽろを象徴する存在として札幌国際芸術祭事業が立ち上がり、芸術祭事業に呼応するように国内外の創造的活動分野の方々が中長期間、札幌市に滞在することを可能にした「さっぽろ天神山アートスタジオ」が整備されアーティスト・イン・レジデンス拠点としての運営を開始しました。今年度、同施設を活動拠点におく招聘型のAIR事業をスタートさせ、この国際的な都市間のネットワークをアーティストの活動を通じて可視化することを試みるものです。
そもそもアーティストはあらゆる境界線を越えて活動を行います。その境界線を越える活動を支える仕組みとしてのAIRは、アーティストの移動、ある場所における一時的な滞在と制作活動を促進しています。創造都市の考え方とAIRのメカニズムは好相性であるといえるでしょう。2018年度は、札幌市に創造都市ネットワークに加盟する各メディアアーツ都市からの42名の応募者のうち、2名/組のアーティストが選ばれました。彼らは、札幌市に滞在しながら制作活動を行います。人の移動は、想像をはるかに超えた情報を運んできます。都市間ネットワークの可視化の活動が札幌から始まることを記念して、今年度の公募プログラム選考に携わり、自身もアーティストとして世界各地のAIRや国際的な仕事を経験している三原 聡一郎さんを迎え、自身の豊かな体験を語っていただくとともに、アーティストによる都市間ネットワークの可能性についてお話いただきます。
*日英通訳なし(主に日本語を使用します)英語スピーカーのためのウイスパリング有り。
日時:2019年2月12日(火)
19:00〜20:00 三原 聡一郎 アーティスト・トーク
20:00〜20:30 質疑応答
会場:札幌市民交流プラザ 1階 SCARTSモール
登壇者:三原 聡一郎(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1980年 東京生まれ。音響を基軸に、常に世界に対して開かれた芸術としてのシステムを提示している。 2011年より、この社会を成立させるテクノロジーと「 」の関係性を考察するために「空白」をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中。
近年の主な個展に[空白に満ちた世界/world filled with blank/空白之界](2013kunstraumbethanien, berlin、關渡美術館、台湾)、グループ展に「SOUNDART – sound is a medium of art」(2012、ZKM、ドイツ)、「OPEN SPACE2012」(2012、NTTICC、日本)、「Simple Interaction – soundart from japan」(2011、ロスキレ現代美術館、デンマーク)「ISEARUHR2010」(2010、クンストヴェレインドルトムンド、ドイツ)等
主催:札幌市、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
3. アーティストとアーティスト
2018年度は文化庁の支援を得て、秋季10月-12月と冬季1月-3月(2018-2019 s(k)now)の2回に渡り、招聘型AIRプログラムを行いました。海外招聘アーティストと同時期に滞在し国際プログラムを経験すること、またAIRのポストアカデミー効果を狙って、お互いが学び合う交流を促進するため、各プログラムに、すでに国内外で活動を行っている日本のアーティストが参加しました。2名のアーティストが取り組んだリサーチ、制作のプロセスの再現を含めた滞在制作活動成果報告会を実施します。
これから国際AIRプログラムに参加しようとしているアーティストには参考になるお話を聞くことができるよい機会になるでしょうし、また北海道・札幌で悪戦苦闘した2名のアーティストが、今後どのように作品を発表するのか、どんな活躍をしてくれるのか期待できるようになるはずです。
*日英通訳なし(主に日本語を使用します)
黒田 大祐(アーティスト、広島)「北海道・台湾・上海での公共彫刻リサーチ」
日時:2019年2月14日(木)19:30〜
>> 1982年 京都府福知山市 生まれ。 2013 広島市立大学大学院 芸術学研究科 総合造形芸術専攻(彫刻領域) 修了 橋本平八「石に就て」の研究で博士号取得。広島在住。 地形や気象などの物理的な環境と人間の作り出す歴史や物語の関係性について作品を制作している。近年は「不在の彫刻史」と題し東アジアにおける彫刻概念の展開について調査し作品を制作している。
滞在期間:2018年10月8日(日)〜28日(日)、11月5日(月)〜19日(月)、11月30日(金)〜12月28日(日)/64日間
南 隆雄(アーティスト、大阪/フランス)「北海道立北方民族博物館での滞在制作」
日時:2019年2月16日(土)15:00〜
>> 1976 年大阪生まれ。現在パリと日本で活動している。映像や音響の存在論を考察した静謐なインスタレーションやヴィデオ作品で知られる。これまで個展をオオタファインアーツ(2016他)、水戸芸術館(2010)、ゲーテインスティテュートハノイ(2009)などで行う。 また第 12 回リヨンビエンナーレ( 2013)などの国際展にも参加、国立新美術館(2016)、上海 21 世紀民生美術館(2016)、ピノー財団パラッツォグラッシ美術館(2014)などのグループ展において近年は作品を発表している他、世界各地のアーティストインレジデンスに招聘され滞在制作も行う。
滞在期間:2018年12月16日(日)〜2019年2月19日(火)*12/29-1/3除く/74日間
ともに、会場:さっぽろ天神山アートスタジオを予定
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
4. 招聘アーティストによる滞在制作活動成果発表とアーティスト・トーク(報告会)
60日間の滞在制作活動の最終段階に、招聘アーティストが展覧会、トーク&レクチャー、パフォーマンスなどの、それぞれの活動内容にふさわしい形式で活動成果を報告します。
*詳細は、1月末頃発表します。
期間:2019年2月23日(土)〜3月3日(日)
会場:さっぽろ天神山アートスタジオ、ほか
○オープニング・トーク
選考委員を務めていただいた山本 高之さんを迎え、アーティストたちにとって雪・冬・北方圏とはなんだったのか、招聘アーティストの滞在中の活動を振り返り、得たもの失ったもの、これからの展開について語り合います。
*日英通訳なし(主に英語を使用します)
日時:2019年2月23日(土)15:00〜
ゲスト:山本 高之(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1974年 愛知県生まれ。愛知教育大学大学院修了後渡英、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインMA終了。小学校教諭としての経験から「教育」を中心テーマのひとつとし、子どものワークショップをベースに会話や遊びに潜む創造的な感性を通じて、普段は意識されることのない制度や慣習などの特殊性や、個人と社会の関係性を描く。近年は地域コミュニティと協働して実施するプロジェクトに多く取り組んでいる。主な展覧会に「Go Betweens 子どもを通して見る世界」(森美術館ほか2014-2015)、コチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド 2016)、Asian Art Award 2017(寺田倉庫アートスペース 2017)など。近著に『芸術と労働』(共著、白川昌生+杉田敦編、水声社 2018)。
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
後援:オーストリア大使館、カナダ大使館
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
2018年12月6日 冬の国際公募プログラム滞在制作成果発表滞在者紹介
雪・冬・北方圏
札幌市は、積雪寒冷地に200万人もの人が暮らす世界でも珍しい大都市です。その独特な都市生活を支える存在として、市役所の機構には雪対策室といった専門部署も備えられています。1972年に開催された冬季オリンピック札幌大会で、札幌は都市化を加速させました。都市生活を支える独自の除雪のしくみ、ロードヒーティングや地下道といったインフラや交通、人々の日常的な行動や所作、さらにはスポーツ、雪まつりといったイベントに至るまで、冬・雪に関する経験や時間の膨大な取り組みのひとつひとつは都市を生成するさまざまな創造力や知恵となり、自然との共存の試みの中に現れています。日本における札幌、北海道の「位置」を眺めるとき、北の果てともいえるこの地域は、実に独特な自然環境や人の営み、歴史を有していると気付かされます。同時に、いま・ここの地域からさらに北方を眺めれば、ここが北方圏に属しており北方文化のなだらかなつらなりの南方に位置しているとわかります。さっぽろ天神山アートスタジオの国際公募プログラムではこれら2つの視点を交わらせ、アーティストの提案、アイデアを形にすることによって、わたしたちの周囲にある境界線を悠々と超えていく試みにしたいと考えています。
招聘アーティスト
エリス・イーラエット/ベルギー Elise Eeraerts (Belgium)_Exhibition
マドゥ・ダス/インド Madhu Das (India)_Artists in School
フランソワ・レミュー /トロント、カナダ François Lemieux (Toronto / Canada)_UCCN
コンスタンス&アレクサンダー・ヒンフライ/リンツ、オーストリア Constance & Alexander Hinfray (Linz /Austria) _UCCN
プログラム期間
2019年1月5日(土)〜3月6日(水)60日間
主催:札幌市(さっぽろ天神山アートスタジオ)、一般社団法人AISプランニング
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
関連イベント
1. 雪・冬・北方圏とアーティスト
札幌市初の公的アーティスト・イン・レジデンス(以下、AIR)拠点であり、アートと市民の交流施設と機能付されている「さっぽろ天神山アートスタジオ(札幌市豊平区)」には、国内外の400名以上の創造的活動分野の方々が年間を通じて滞在しています。滞在する創造的活動分野の中でも美術のアーティストの多くは、新しい作品やプロジェクトを生み出すための調査(リサーチ)活動を含む滞在型制作に取り組んでいます。札幌市は施設運営を通じてこれらの滞在型制作活動、創造的活動を支援しています。当施設は、AIR事業として2014年度開館以来毎年、冬季に限定して「雪・冬・北方圏」をキーワードにする招聘型のAIR事業を開催しています。世界的にみても同規模で運営されるAIR拠点は貴重であり、札幌市独自のこの取り組みを紹介するとともに、今年度招聘される4名の外国人アーティストが、自分自身の活動を紹介し、同施設を拠点とし60日間に及ぶ滞在制作活動に対する意気込み、その活動内容などをお話します。
*日英逐次通訳有り
日時:2019年1月13日(日)
18:30〜20:30 アーティスト・トーク
20:30〜21:00 交流会
会場:札幌市民交流プラザ 1階 SCARTSコート
登壇者:招聘アーティスト4名
・モデレーター/ 島袋 道浩(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1969年 神戸市生まれ。那覇市在住。1990年代初頭より国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々や動物、風習や環境に関係したインスタレーションやパフォーマンス、ビデオ作品を制作している。パリのポンピドー・センターやロンドンのヘイワード・ギャラリーなどでのグループ展やヴェネチア・ビエンナーレ(2003/2017)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)などの国際展に多数参加。著書に、[扉を開ける](リトルモア) など。
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
2. 都市と都市
札幌市は、2006年の「創造都市さっぽろ(sapporo ideas city)宣言で「創造性に富む市民が暮らし、外部との交流によって生み出された知恵が新しい産業や文化を育み、新しいコト、モノ、情報を絶えず発信していく街」を目指すという意思を表し、その後ステップを重ね、2013年にユネスコ創造都市ネットワークに加盟して、国際的なネットワークを構築してきています。札幌市は加盟によりネットワークを構成する一員となり、このメンバーとして創造都市ネットワークを活性化する役割を担うこととなりました。創造都市さっぽろを象徴する存在として札幌国際芸術祭事業が立ち上がり、芸術祭事業に呼応するように国内外の創造的活動分野の方々が中長期間、札幌市に滞在することを可能にした「さっぽろ天神山アートスタジオ」が整備されアーティスト・イン・レジデンス拠点としての運営を開始しました。今年度、同施設を活動拠点におく招聘型のAIR事業をスタートさせ、この国際的な都市間のネットワークをアーティストの活動を通じて可視化することを試みるものです。
そもそもアーティストはあらゆる境界線を越えて活動を行います。その境界線を越える活動を支える仕組みとしてのAIRは、アーティストの移動、ある場所における一時的な滞在と制作活動を促進しています。創造都市の考え方とAIRのメカニズムは好相性であるといえるでしょう。2018年度は、札幌市に創造都市ネットワークに加盟する各メディアアーツ都市からの42名の応募者のうち、2名/組のアーティストが選ばれました。彼らは、札幌市に滞在しながら制作活動を行います。人の移動は、想像をはるかに超えた情報を運んできます。都市間ネットワークの可視化の活動が札幌から始まることを記念して、今年度の公募プログラム選考に携わり、自身もアーティストとして世界各地のAIRや国際的な仕事を経験している三原 聡一郎さんを迎え、自身の豊かな体験を語っていただくとともに、アーティストによる都市間ネットワークの可能性についてお話いただきます。
*日英通訳なし(主に日本語を使用します)英語スピーカーのためのウイスパリング有り。
日時:2019年2月12日(火)
19:00〜20:00 三原 聡一郎 アーティスト・トーク
20:00〜20:30 質疑応答
会場:札幌市民交流プラザ 1階 SCARTSコート
登壇者:三原 聡一郎(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1980年 東京生まれ。音響を基軸に、常に世界に対して開かれた芸術としてのシステムを提示している。 2011年より、この社会を成立させるテクノロジーと「 」の関係性を考察するために「空白」をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中。
近年の主な個展に[空白に満ちた世界/world filled with blank/空白之界](2013kunstraumbethanien, berlin、關渡美術館、台湾)、グループ展に「SOUNDART – sound is a medium of art」(2012、ZKM、ドイツ)、「OPEN SPACE2012」(2012、NTTICC、日本)、「Simple Interaction – soundart from japan」(2011、ロスキレ現代美術館、デンマーク)「ISEARUHR2010」(2010、クンストヴェレインドルトムンド、ドイツ)等
主催:札幌市、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
3. アーティストとアーティスト
2018年度は文化庁の支援を得て、秋季10月-12月と冬季1月-3月(2018-2019 s(k)now)の2回に渡り、招聘型AIRプログラムを行いました。海外招聘アーティストと同時期に滞在し国際プログラムを経験すること、またAIRのポストアカデミー効果を狙って、お互いが学び合う交流を促進するため、各プログラムに、すでに国内外で活動を行っている日本のアーティストが参加しました。2名のアーティストが取り組んだリサーチ、制作のプロセスの再現を含めた滞在制作活動成果報告会を実施します。
これから国際AIRプログラムに参加しようとしているアーティストには参考になるお話を聞くことができるよい機会になるでしょうし、また北海道・札幌で悪戦苦闘した2名のアーティストが、今後どのように作品を発表するのか、どんな活躍をしてくれるのか期待できるようになるはずです。
*日英通訳なし(主に日本語を使用します)
黒田 大祐(アーティスト、広島)「北海道・台湾・上海での公共彫刻リサーチ」
日時:2019年2月14日(木)19:30〜
>> 1982年 京都府福知山市 生まれ。 2013 広島市立大学大学院 芸術学研究科 総合造形芸術専攻(彫刻領域) 修了 橋本平八「石に就て」の研究で博士号取得。広島在住。 地形や気象などの物理的な環境と人間の作り出す歴史や物語の関係性について作品を制作している。近年は「不在の彫刻史」と題し東アジアにおける彫刻概念の展開について調査し作品を制作している。
滞在期間:2018年10月8日(日)〜28日(日)、11月5日(月)〜19日(月)、11月30日(金)〜12月28日(日)/64日間
南 隆雄(アーティスト、パリ/大阪)「北海道立北方民族博物館での滞在制作」
日時:2019年2月16日(土)15:00〜
>> 1976 年大阪生まれ。現在パリと大阪を拠点に活動している。映像や音響の存在論を考察した静謐なインスタレーションやヴィデオ作品で知られる。これまで個展をオオタファインアーツ(2016他)、水戸芸術館(2010)、ゲーテインスティテュートハノイ(2009)などで行う。 また第 12 回リヨンビエンナーレ( 2013)などの国際展にも参加、国立新美術館(2016)、上海 21 世紀民生美術館(2016)、ピノー財団パラッツォグラッシ美術館(2014)などのグループ展において近年は作品を発表している他、世界各地のアーティストインレジデンスに招聘され滞在制作も行う。
滞在期間:2018年12月16日(日)〜2019年2月19日(火)*12/29-1/3除く/74日間
ともに、会場:さっぽろ天神山アートスタジオを予定
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
4. 招聘アーティストによる滞在制作活動成果発表とアーティスト・トーク(報告会)
60日間の滞在制作活動の最終段階に、招聘アーティストが展覧会、トーク&レクチャー、パフォーマンスなどの、それぞれの活動内容にふさわしい形式で活動成果を報告します。
*詳細は、1月末頃発表します。
期間:2019年2月23日(土)〜3月3日(日)
会場:さっぽろ天神山アートスタジオ、ほか
○オープニング・トーク
選考委員を務めていただいた山本 高之さんを迎え、アーティストたちにとって雪・冬・北方圏とはなんだったのか、招聘アーティストの滞在中の活動を振り返り、得たもの失ったもの、これからの展開について語り合います。
*日英通訳なし(主に英語を使用します)
日時:2019年2月23日(土)15:00〜
ゲスト:山本 高之(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1974年 愛知県生まれ。愛知教育大学大学院修了後渡英、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインMA終了。小学校教諭としての経験から「教育」を中心テーマのひとつとし、子どものワークショップをベースに会話や遊びに潜む創造的な感性を通じて、普段は意識されることのない制度や慣習などの特殊性や、個人と社会の関係性を描く。近年は地域コミュニティと協働して実施するプロジェクトに多く取り組んでいる。主な展覧会に「Go Betweens 子どもを通して見る世界」(森美術館ほか2014-2015)、コチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド 2016)、Asian Art Award 2017(寺田倉庫アートスペース 2017)など。近著に『芸術と労働』(共著、白川昌生+杉田敦編、水声社 2018)。
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
後援:オーストリア大使館、カナダ大使館
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
2018年12月2日 滞在者紹介
黒田大祐(美術/広島) https://sites.google.com/view/daisuke-kuroda/home
蓮見孝(デザイン/茨城)
Araki Koman(美術/UK)http://www.arakikoman.com/
トムスマ・オルタナティブ(美術/富山)https://www.tomsuma.com
劇団こふく劇場(演劇/宮崎)http://www.cofuku.com/
高瑞雪(美術/広島)
Nash Jonathan(音楽/UK)
及川ゆみ(美術/富良野)
荒木悠(美術/東京)http://www.yuaraki.com/
Midori Hirose(美術/アメリカ)
南隆雄(美術/大阪)http://www.otafinearts.com/ja/artists/takao-minami/
福士惠二(演劇/神奈川)https://banyuinryoku.wixsite.com/index
高田恵篤(演劇/東京)https://banyuinryoku.wixsite.com/index
2018年12月2日 Resident
黒田大祐(美術/広島) https://sites.google.com/view/daisuke-kuroda/home
蓮見孝(デザイン/茨城)
Araki Koman(美術/UK)http://www.arakikoman.com/
トムスマ・オルタナティブ(美術/富山)https://www.tomsuma.com
劇団こふく劇場(演劇/宮崎)http://www.cofuku.com/
高瑞雪(美術/広島)
Nash Jonathan(音楽/UK)
及川ゆみ(美術/富良野)
荒木悠(美術/東京)http://www.yuaraki.com/
Midori Hirose(美術/アメリカ)
2018年11月30日 創作活動滞在アーティストと市民の交流企画滞在制作成果発表滞在者紹介
雪にニコニコ、台湾からやって来たこちらの三名さま。
左から、ラヘーズさん、モウちゃん、そして去年滞在していたシュールアン・ウーさん。
☆去年の滞在の様子⇒ https://beigejackal76.sakura.ne.jp/ct-event/15032/
ラヘーズさんとモウちゃんの二人は、天神山アートスタジオの招へい事業で札幌に滞在。
滞在を通じて、展示「ためらいからの気づき」を行いました。
※シュールアンさんは11月23日に実施のアーティストトークに参加し、
台湾台東エリアのアーティストやフェスティバルについて話しをしてくれました。
台湾では漂流木や海のゴミであるサンダル、プラスチック、ガラス、レンガ、釣り糸などを使用して
作品を制作しているラヘーズさん。
北海道にやってきて目についたのは、季節の移ろいとともに変化し地面を覆い尽くす落ち葉。
そして木々、それも台風や地震によって倒れた木だったそうです。
台東の自然と、そこに干渉する文明の狭間に身を置き活動している彼には、
その情景が印象的だったようです。
展示は11月23日~12月9日まで。普段は情熱的なラヘーズさんですが、
英語をあまり話さないこともあって滞在中はあまり話をしなかったとの事。
「木の上に止まっているカラスのように、あああ・・・ということしかできませんでした。」
と、紹介文の最後を締め括っているのですが、作品はもちろんのこと、
その文章からも彼がいつも見ているものや、アーティストとしての姿勢を感じ取ることができると思います。
ぜひ、天神山に遊びに来て下さいね!
小林
アーティスト/Artist
ラヘーズ・タリフ / Rahic Talif https://rahictalif.com/
シュールアン・ウー / Shu-Lun Wu https://www.teclandart.tw/ja/home-jp/
リンク / Link
ためらいからの気づき / Stumbling toward discovery
https://beigejackal76.sakura.ne.jp/event-item/2018/11/20157/
台湾東海岸大地芸術祭 / Taiwan East Coast Land Arts Festival
https://www.teclandart.tw/ja/home-jp/
2018年11月30日 Creative activityResident滞在アーティストと市民の交流企画滞在制作成果発表-en
雪にニコニコ、台湾からやって来たこちらの三名さま。
左から、ラヘーズさん、モウちゃんと去年滞在していたシュールアン・ウーさん。
☆去年の滞在の様子⇒ https://beigejackal76.sakura.ne.jp/ct-event/15032/
ラヘーズさんとモウちゃんの二人は、天神山アートスタジオの招へい事業で札幌に滞在。
滞在を通じて、展示「ためらいからの気づき」を行いました。
※シュールアンさんは11月23日に実施のアーティストトークに参加し、
台湾台東エリアのアーティストやフェスティバルについて話しをしてくれました。
台湾では漂流木や海のゴミであるサンダル、プラスチック、ガラス、レンガ、釣り糸などを使用して
作品を制作しているラヘーズさん。
北海道にやってきて目についたのは木、それも台風や地震によって倒れた木々だったそうです。
季節の移ろいとともに、変化し地面を覆い尽くす落ち葉。
台東の自然と、そこに干渉する文明の狭間に身を置き活動している彼には、
その情景が印象的だったようです。
展示は11月23日~12月9日まで。普段は情熱的なラヘーズさんですが、
英語をあまり話さないこともあって滞在中はあまり話をしなかったとの事。
「木の上に止まっているカラスのように、あああ・・・ということしかできませんでした。」
と、紹介の最後の文章を締めくくっていますが、
作品や文章からも彼のその姿勢を感じ取ることができると思います。
ぜひ、天神山に遊びに来て下さいね!
小林
アーティスト/Artist
ラヘーズ・タリフ / Rahic Talif https://rahictalif.com/
シュールアン・ウー / Shu-Lun Wu https://www.teclandart.tw/ja/home-jp/
リンク / Link
ためらいからの気づき / Stumbling toward discovery
https://beigejackal76.sakura.ne.jp/event-item/2018/11/20157/
台湾東海岸大地芸術祭 / Taiwan East Coast Land Arts Festival
https://www.teclandart.tw/ja/home-jp/
2018年11月23日 Creative activityOrdinaryResident滞在アーティストと市民の交流企画
こちらの背中、天神山に滞在中のアランさんですね。
今日は、近隣の保育園の子どもたちがやってきて、アランさんと一緒にワークショップを行うのです。
今日やって来るのは五才のお友達。彼らでも楽しめるように準備を行います。
そして・・・
やって来たのは約20名の子ども達。元気に保育園から天神山まで歩いてやってきましたよ。
まずはアランさんの作品をいくつか紹介します。みんな真剣に見ていましたよ。
そして、早速ワークショップをはじめます。
キッチンペーパーで作った画材に、麺棒で色を塗ってゆきます。
これがね、中々いいんですよ、味があって。
これを乾燥させて、日に当てると太陽の光がこの作品を通して
まるでステンドガラスのように美しい輝きをみせるとのこと。いいですねー。
ワークショップの時間は20分程度だったのですが、子ども達も飽きることなく大満足の様。
アランさん、さすがですね。
最後には子どもの質問コーナーがあったり、歌を歌ってくれたりと短い時間ではありましたが、
充実した交流ができたようです。引率の先生方にも感謝ですね。
ちなみに、アランさんの好きなものは納豆と刺身です。
こんな感じで、滞在アーティストとの交流が行われました。
ぜひ、滞在アーティストと何かコミュニケーションがとりたい!何かやってみたい!
という方がいらっしゃいましたら、担当の小林までご連絡ください。
☆市民交流事業の問合せ先☆
担当/小林 メール info@tenjinyamastudio.jp
小林
アーティスト/Artist
アラン・サーナック / Alan Cernak https://alancernak.wordpress.com/
リンク / Link
市民交流事業/Community Project
2018年11月23日 創作活動日常滞在アーティストと市民の交流企画滞在者紹介
こちらの背中、天神山に滞在中のアランさんですね。
今日は、近隣の保育園の子どもたちがやってきて、アランさんと一緒にワークショップを行うのです。
今日やって来るのは五才のお友達。彼らでも楽しめるように準備を行います。
そして・・・
やって来たのは約20名の子ども達。元気に保育園から天神山まで歩いてやってきましたよ。
まずはアランさんの作品をいくつか紹介します。みんな真剣に見ていましたよ。
そして、早速ワークショップをはじめます。
キッチンペーパーで作った画材に、麺棒で色を塗ってゆきます。
これがね、中々いいんですよ、味があって。
これを乾燥させて、日に当てると太陽の光がこの作品を通して
まるでステンドガラスのように美しい輝きをみせるとのこと。いいですねー。
ワークショップの時間は20分程度だったのですが、子ども達も飽きることなく大満足の様。
アランさん、さすがですね。
最後には子どもの質問コーナーがあったり、歌を歌ってくれたりと短い時間ではありましたが、
充実した交流ができたようです。引率の先生方にも感謝ですね。
ちなみに、アランさんの好きなものは納豆と刺身です。
こんな感じで、滞在アーティストとの交流が行われました。
ぜひ、滞在アーティストと何かコミュニケーションがとりたい!何かやってみたい!
という方がいらっしゃいましたら、担当の小林までご連絡ください。
☆市民交流事業の問合せ先☆
担当/小林 メール info@tenjinyamastudio.jp
小林
アーティスト/Artist
アラン・サーナック / Alan Cernak https://alancernak.wordpress.com/
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