2016年11月25日 イベント創作活動滞在アーティストと市民の交流企画滞在者紹介
11月13日に行われた鍋を囲むイベント“a-NABE-lization”。日本全国のアーティスト•イン•レジデンスを紹介するMove Arts Japanの招聘アーティストThuy-Tien Nguyen(ベトナム)による企画でした。
TienのFB投稿より抜粋です
「鍋」という言葉は「鍋に入ったもの」を表す「鍋もの」が短くなったものです。それが多くのアジア食文化の共通言語を表していること、地域性を具体化していること、素材において、調理法や作法が常に私たちが住んでいる場所特有のものであること。そうしたことからこの料理が私を魅了しています。
当日は約20名の参加者があり、Tienが用意したキムチスープとベジタリアンスープ2種類の鍋と、それぞれが持ち寄った具材を共に味わいました
This hot-pot (“Nabe” in Japanese) event “a-NABE-lization” was held by Tien at 11/13. She was invited by Move Arts Japan which is introducing Artist in residences in all Japan.
In FB post she speaks “Nabe is short for Nabemono, (“things-in-a-pot dish). This dish fascinates me, since it speaks the common language of the majority of Asian food cultures and embodies locality, in the way its ingredients, cooking recipe and eating habits are always specific to where we are.
Move Arts Japan でのTienの紹介です。Introduction of Tien by Move Arts Japan.
taiga.
2016年11月24日 イベント創作活動滞在アーティストと市民の交流企画
11/26まで豊平区のGallery犬養にてTobiasが作品を展示しています。
現在天神山で展示中の作品のように、普段は鋼とその溶接を用いて制作を行っている彼ですが、Gallery犬養では焼成した粘土(焼き物の手法)による像を展示しています。
Until 11/27 12:00, at Gallery Inukai, Tobias exhibits his works.
As you can see in his current exhibition in Tenjin Tobias usually works in welded steel. But these works in Inukai were made by clay and firing.
窯も粘土も持っていない彼が、どのようにこの展示へ行き着いたのか。発端は10/31に芸術の森に行き、陶工房を見学した時の事です。工房職員で作家の谷口さんが「これも何かの縁だから、今何か作っていきなよ」と声をかけてくれ、粘土を分けてくれました。仕事の速いTobias、その場で6体の像を作り、谷口さんの焼成に場所をお借りする事になりました。
後日、焼き上がった作品を持って来てくれた谷口さん。その場で「とても良い仕上がりだから、月末の僕の展示に一緒に出さないか」と誘ってくれたのでした。
Tobias didn’t intend to work in ceramic since he didn’t own a kiln or have any clay but on entering the clay workshop in Sapporro Art Park he met with Dai Taniguchi who kindly suggested he make some work in collaboration with him. Dai then gave tobias a bag of clay and said why don’t you work now? Tobias quickly made 6 figures that Dai made room for in his outdoor woodfire kiln
Later, when Dai brought the fired clay works he said “Firing was well done. These appear really great. Why don’t you exhibit in my upcoming exhibition?”
谷口さんの作品。その焼成技術を見たトバイアスは「素地そのものや、窯の中で生まれる色彩を楽しむような作品を」と意識して造形していたようです。
Dai’s works. Since looking his firing technique, Tobias wrote “I decided to create some work that plays on the textures and colours created in the kiln” in description.
展示でのキャプション。 The caption in exhibition.
造形作家として、人の体を通して現れる意志に関心があります。普遍的に人体が持つ、たぐいまれな能力。直観的なコミュニケーションを可能にすること、言語表現の障害から自由であること、そして、例えば身振りのみから得られる感覚的な理解といったもの。こうした言語によらないコミュニケーションを私はこの粘土像に対して用いています。
大さんと出会って粘土造形の可能性や、すばらしい焼成技術を見せてもらい、私は素地そのものや窯の中で生まれる色彩を楽しむような作品を作りたいと考えました。鉄を主として制作する彫刻家としては、粘土での制作は新鮮なものでしたが、私の直観的で直截的な造形気質とよく合いました。肉体のビジョンをつくるために粘土を押し、ひねり、そして引っ張りながらも、筋肉や皮膚はそれら自身が炎の求めに応じるように、そして裂け目と穴は化学反応がよく起こるように作りました。粘土に導かれて、ねじれたり曲がったりしている半身像を素早く作りながら、エキサイティングな焼成の妙が映えるよう力を注ぎました。
大さんがこの躍動するような色彩を結んだ焼成技術を教えてくれたこと、私のために窯に場所を作ってくれたこと、そして素材と時間をくださったことに大きな感謝を言いたいと思います。谷口大さんは心から人を励まし、粘土に対して情熱を注ぐ芸術家です。それは熟練の知識と技術を分かち合ってくれる方から頂いた喜ばしい学びの時間でした。
Pushing the figure
As a figurative artist I am interested in the expression of meaning through the body. The body’s rare ability to be understood universally enables for instinctive communication, free from the problems of verbal interaction, and thus a comprehension of feeling through gesture alone can be achieved. These nonverbal communications are what I drew on for my inspiration for these clay figurines. After meeting Dai and being introduced to the prospect of working in clay and utilising a fantastic firing technique, I decided to create some work that plays on the textures and colours created in the kiln.
Being a sculptor that works predominantly in steel, working in clay was a new feeling but merged well with my intuitive and immediate sculpting nature. Pushing, twisting and pulling the clay to create a vision of flesh, muscles and skin also leant itself to the needs of the fire, creating crevices and pits for the chemicals to react in. Being led by the clay I quickly created torsos twisting and turning, filled with energy to mirror the exciting nature of the firing.
I’d like to say a very big thank you to Dai for introducing me to his firing technique, which resulted in such vibrant colours, for making space for me in his kiln and for being so giving with his materials and time. Dai Tanaguchi is a truly inspiring artist who is passionate about clay. It is a joy learning from a man who is generously sharing his skill and knowledge of a subject he knows so well.
taiga.
2016年11月22日 創作活動滞在アーティストと市民の交流企画滞在者紹介
天神山アートスタジオに新たに滞在者長谷川仁さんがやってきました。
札幌市の事業「おとどけアート」に参加するため、東京からやってきました。
活動は11月22日~12月2日まで、
毎日小学校に通い、創作活動を通じて子どもたちや教職員の方々と交流を図ります。
活動についてはこちらのブログをご覧ください⇒ おとどけアートブログ
今回、長谷川さんは小学校内で「大笑い」という題名で、巨大な操り人形を制作する予定。
実際、作ってみたこともないのでどんなことになるのか楽しみ&不安。
初日の活動となる本日は、まず自己紹介を行い。
色々と作戦を練り。
あっという間に一日が過ぎて行ったようです。
これから、毎日活動の様子がブログ場でUPされるので、ぜひご覧ください!
2016年11月14日 創作活動滞在者紹介
鉄を使った溶接で作品を作るTobias、札幌に来てから溶接のできる工房が無くて困っていました。しかしこのピンチが一転、市立大学と天神山の連携で大学の工房使用が実現しました。市立大学の前身だった札幌市立高専はバウハウスの理念を踏襲していたため、工房設備はちょっとした工場並みです。金工室でのダイナミックなTobiasの制作風景をご覧ください。
Though Tobias uses steal as material of his sculptures and does welding, he could’ve been finding studio in Sapporo since the studio where he expected to use already decided to close down. But yet, finally we achieved to get connection between Sapporo City University for using their studios. There is a chance in a pinch. For a former school of Sapporo City University “Sapporo School of The Arts” had been featuring idea of Bauhaus, the facilities of their studios seem almost like a small factory. Here is photo report of Tobias’s dynamic work in metal craft studio.
スタッフtaigaは実は10年前ここの工房で作業してました。この重工具、恋しい!
So I was using this studio about ten years ago actually, I miss these heavy tools and machines!
taiga.
2016年11月13日 創作活動滞在者紹介
イギリスから来ているライターのDide、今回は恋人のTobiasと11/29までの滞在です。哲学小説と詩を書いている彼女はドイツ語、トルコ語など6カ国語を話し、他に作曲なども行うそうです。Tobiasは彫刻家で、今回は二人のコラボレーションとして天神山で詩と彫刻の展覧会「Figuratively Speaking 」を開きます。会期は11/20~11/27。ご期待ください。
A writer Dide from England. With her boy friend Tobias she will stay until 11/29. She writes philosophical fiction and poem. She can speak six languages and does composing. Tobias is a sculptor. At Tenjinyama they are going to hold an exhibition “Figuratively speaking” in collaboration. Event term is from 11/20 until 11/27.
2016年11月12日 滞在者紹介
11/2~11/9まで滞在していた河田さんは大学院生。今回はチカホでの美術展、アートステージ2016のサポートと自身のリサーチのための滞在でした。広島にお住まいですが、札幌での活動に興味があるそうです。東京や関西への人材流出は常に札幌の悩みの種ですが、こうして札幌へ関心を寄せてくれる人がいるのは嬉しいですね。
Momoyo Kawata who was staying here from 11/2 to 11/9 is a graduate student. This stay was for supporting of an exhibition “Art Stage 2016” in Chi ka ho, and was for research by herself as well. Though she lives in Hiroshima, she is interested in activity in Sapporo apparently. People’s draining away to Tokyo or Kansai is always our worry. It is happy for us to hear willing from person like her.
2016年11月11日 創作活動
先日の天神山文化祭で行われていた冨田哲司さんによる子供向けのワークショップZigzag Nobile https://a-magazine.org/art-11-zigzag-nobile/ が、スペインのアートエデュケーションマガジン Amag!にて紹介されました。
それにしても「こどものためのアートマガジン」という存在自体、さすがヨーロッパという気がします。
以下、ワークショップの概要より抜粋です。
このワークショプは神道で用いられる「紙垂」から発想した。紙垂は稲妻の形に由来する。雷が鳴る と稲がよく育つことから、豊穣の願いであり、邪悪なものを追い払うとされている。それは自然物や 聖なるものに飾られる。時には柱と屋根もない目には見えない聖域を意味する。建築とは目に見える ハードウェアではない。同じ条件の構造であっても建築はそれぞれに違った性格を持つ。なぜなら、 何者かがそこで人生を生きており、いい建築とは常に対話を促し、創造力を刺激するのである。
ふといせんのところをきって かみを てんせんのところでおって いくと じぐざぐに どんどんのびてゆく。
おや?なにかにみえてきたような?
おもいうかべた えをかいてみよう。
とくべつなばしょにかざってみよう。
2016年11月10日 滞在者紹介
9月にも滞在されていた中村美之さんが11/9~11/12まで滞在していました。今回は来年の札幌でのイベントのプロモーションのための滞在で、カフェFAbULOUS http://www.rounduptrading.com/での展示イベントや、障害を持つ方達の支援団体との連携など、順調に進んだとのことです。
前回の滞在記事から作品を見られます。リンクはこちら。
Miyuki Nakamura was staying Tenjin also in last September. This time she stayed from 11/9 until 11/12 for promotion to hold events in next year. She already succeeded to get opportunity to hold her exhibition at FAbULOUS http://www.rounduptrading.com/ cafe and cooperation with support company for disability people.
You can see her works from a post of last staying. Here.
2016年11月9日 滞在者紹介
ベトナムのアーティストThuy-Tien Nguyen(ティエン)が11/15まで天神山に滞在中です。
ジャーナリズムをバックグラウンドとしている彼女、ポートフォリオサイトはこちらです。http://thuytien-nguyen.tumblr.com/
今回はMove Arts Japanのプロジェクトで招聘を受けています。https://movearts.jp/in-action2016ja
以下、彼女の滞在中の企画です。
SAPPORO FOOD PROJECT OPEN CALL
15日間で15人の人と出会い、ご飯をたべて記録するレポート。天神山のFBで、今回の彼女のプロジェクトを紹介しています。作品の一環として一緒にご飯を食べる人を募集していますので、ぜひお声かけください。
鍋イベント
Tienが日本の「鍋」の文化、習慣についてリサーチしたいということで、11月13日 18:00より、天神山アートスタジオで鍋を炊くことになりました!
参加費は無料でどなたでも参加出来ます。ぜひぜひお越し下さい。
A Vietnamese artist Thuy-Tien Nguyen stays Tenjin until 11/15.
As for background, she is from journalism field. Her portfolio site is here http://thuytien-nguyen.tumblr.com/
This time she was invited by Move Arts Japan. https://movearts.jp/in-action2016ja
These are her project in Sapporo.
SAPPORO FOOD PROJECT OPEN CALL.
While 15 days in Sapporo, she wants to have meal 15 times with different persons.
HOT POT EVENT
So she’s going to do research about “HOT POT culture” in Japan, we will hold a HOT POT event on 11/13 from 18:00~
Joining fee is free. Join our HOT POT!
taiga.
2016年11月8日 日常滞在者紹介
さっぽろ天神山アートスタジオには毎日のようにアーティストがやってきます。
日本全国、世界各国から、本当にたくさんやって来るのです。
そして、滞在が長いアーティストとは家族との別れのように涙ありのさよならになったり、
「また来るよ!」なんて言って、しばらく手を振り続ける様なこともしばしば。
基本的には、スタジオは原状復帰をしてもらうことが条件なのですが、
こんな仕掛けをしてくれるアーティストもいます。
ありがとう、と、お土産を部屋に残して帰ってゆく人。
なんか、すっごい気を使って色々とお土産を置いてくれる人。
手紙やハガキは事務所入り口の鏡部分に張り出しているので、ぜひご覧ください。