サクラの季節を終え、ライラック、そして藤の花の季節を迎えました。
普段滞在しているアーティストの紹介やイベント紹介をしておりますが、今日は5月にあった交流スタジオ(貸しスペース)の様子をご紹介します。
5月中旬サクラ満開のころ、
ねんど造形をこよなく愛する方々が交流スタジオで「ねんど会」というイベントを開催しました。
ちょっと覗かせてもらったところなかなかマニアック。
お店で売っているようなアニメ、マンガのフィギュアから、フィギュアのサイズに合わせて作った小さな食べ物、フィギュアの色付け体験、作るときのポイントを聞き合ったり…制作について熱の入ったお話をしていました。
こちらでは細かい作業の真っ最中。何をしているかというと…
うん10分の1サイズのパフェ!サイダーの炭酸の泡も再現されているという細かさ!
「最近は樹脂の型を作って流し込んで作る人も多いんだけど、そうすると全部同じになっちゃうでしょ?キャラクターたちが並んで食べている食べ物が全部同じ形をしていたら違和感があるから、一個一個手作りしてるの」と。
まさに職人。
また、中には3Dプリンターの時代になり、パソコンの画面上でフィギュアをデザインして作るという方も。髪の毛や筋肉、背格好の細部までこだわれるそうです。
続いて、5月下旬、ライラックの花が咲いた頃。
吟行句会が開催されました。
普段数人のグループで活動されているそうですが、今回初めての大勢でやってみようということで開催されました。札幌市内、札幌市外は増毛から総勢30名ほどの会になりました。
午前中に天神山緑地内を散策し一人3句読み、午後は読んだ句を採点し意見交換。
天神山緑地には相馬神社、平岸天満宮、三吉神社、石川啄木句碑など様々なものがあります。
そして全56句の中で、最高点(10人が選句)は遠方の増毛から参加された方の作品でした。
最後にその句をご紹介します。
神木の四方八方夏つかむ
moe
こんばんは!
2016年2月に市内のギャラリーで開催される個展準備のために、10月よりアートスタジオに滞在中の鈴木悠哉さん。なんと同時期に市内の別な場所で開催される企画展にも作品を出展されることになりました!
そして急遽、11月29日(日)にその関連のワークショップをさっぽろ天神山アートスタジオを使って開催することになりました!!
その名も「物事の”音”をズラす」!!
展覧会を企画しているのは、学生や社会人などで構成されているボランティア企画チーム「500メーターズ」。このワークショップも彼らによって企画されました。
11月29日は午前中に滞在者と一緒に朝食会を行う「 Art & Breakfast Day」も行いますので、ぜひぜひそちらも併せてご参加ください!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
鈴木悠哉ワークショップ 「物事の“音”をズラす」
<ワークショップ概要>
ものを使って、音の出る動作、または音が出るかもしれない動作を行い、撮影し、そのイメージに違う音をつけます。美術家の鈴木悠哉さんと一緒に、 ものと音の組み合わせを、皆さんで発想してみませんか?参加していただいて撮影した映像が、500m美術館に展示されますよ!
(参考過去作品:out of the music https://vimeo.com/84122692)
日時:2015年11月29日(日)13:00~17:00
会場:さっぽろ天神山アートスタジオ 交流スタジオC
札幌市豊平区平岸2条17丁目1−80(天神山緑地内)
※施設の駐車場はありません。天神山緑地入り口横の無料駐車場をご利用ください。
定員:10人程度(途中入退場自由)
参加費:無料
予約:不要
持ち物:気になる身の回りのもの(日用品、食べ物など)
※持参できない場合は天神山にあるものを利用できます!
お問い合わせ先:CAI02(担当:佐野)
電話 011-802-6438(13:00~22:00)
Eメール sano@cai-net.jp
主催:創造都市さっぽろ・国際芸術祭実行委員会(札幌市)
企画:500メーターズ003
<プロフィール>
鈴木悠哉 1983年福島市生まれ。2007年 日本大学芸術学部美術学科卒業。現在は、札幌とベルリンを拠点に活動。現実社会の中に潜在している様々な要素を引き出す手段としてのドローイングの実践を行っている。主な展覧会に 「Becoming Undone」(ベルリン、2014)、「Jeune creation 」(パリ、2013)、札幌においての主な展覧会として、「out of the music / once I saw the vacant valley」(CAI02、2013)、「庭とその半分、せかい、その他」(CAI02、2012)」、「かみさまといちにち」(salon cojica 、2011 ) などがある。HP http://yuya-suzuki.tumblr.com
3月27、28、29日開催
芸術係数 札幌 「『関係性の美学』を読む
こちらの読書会について紹介します。
天神山アートスタジオに滞在予定の辻憲行さんを講師に迎え、
会場もなんと天神山アートスタジオの交流スタジオです。
すでに定員に達しているということですが、アーティスト(や作家)、地域交流を主軸にしている天神山アートスタジオとしてはとても興味深い読書会なのでご紹介します。
芸術係数 札幌 「『関係性の美学』を読む ―なぜ参加・コミュニケーション・相互性はアートの問題なのか?」
昨夏開催された札幌国際芸術祭2014では、市民参加プロジェクト型の作品、プログラムが特に注目され、アーティストや参加者の達成感は並々ならぬものであったと言えます。同時期には、札幌市により「アートしてる」という標語のプロモートが行われるなど、「参加」「実施」「楽しさ」ということに着目されています。一方で、そうした関与自体が、「それがなぜアートなのか」という事を証明してくれるわけではありません。そうしたプロジェクトがアートの枠組みの中で実施されるのはなぜなのか。なぜ「関係」はアートから眼差しを向けられたのか。その源流を「リレーショナル・アート」を提唱したフランス人キュレーター、ニコラ・ブリオーの著作『関係性の美学』(1998年刊)を通じて探ります。プロジェクトに参加したひとりひとりが、「私の経験が、どのようにアートでありえるのか」を考える集中講義。講師にはキュレーター、翻訳者の辻憲行氏を迎え開催します。
■日程:2015年3月27日(金)〜3月29日(日)
■講師:辻憲行(「芸術係数」主宰、キュレーター、翻訳者)
■会場:さっぽろ天神山アートスタジオ 交流スタジオC
■企画:大下裕司
■実施スケジュール
3/27(金)
講義 変化する「アート」…19:00〜20:30(90分)
3/28(土)
講義 1990年代のアート…10:00〜11:30(90分)
講義 アーティストは何を見せ、私たちは何を見るのか…14:00〜15:30(90分)
補講 …16:30〜※講義参加者向け
3/29(日)
講義 アートの価値…10:00〜11:30(90分)
■講師 辻憲行
1970年生まれ。キュレーター/翻訳。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。1998年から2006年まで秋吉台国際芸術村(山口県)にてチーフ・キュレーターとしてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行う。2008年から2010年まで東京都写真美術館学芸員。主な企画展(共同企画も含む)は、「アート・イン・ザ・ホーム」(2001)、「チャンネル0」(2004)、「トランスフォーマー」(2005)、第1回/第2回恵比寿映像祭(2009/2010)、藤城嘘個展「キャラクトロニカ」(2013)、「ア・ワールド・ピクチュア」展(2013)。芸術係数主宰。
■『関係性の美学』(ニコラ・ブリオー著、1998年フランスにて刊)
フランス人キュレーターで批評家のニコラ・ブリオーが、当時美術批評やアカデミックな世界では無視されていた、「関係性」の探求を主題にする同時代のアーティストや作品の理論的背景を考察することを第一の目的としてまとめた論考集である。
本書は2002年の英語版の刊行後、中国語や韓国語含んで現在までに12カ国語に翻訳されており、幅広い読者を獲得することとなっている。
「関係性の美学」は最初に公にされてから既に20年が経過するコンセプトではある。しかし2000年代広範に入ってリクリット・ティラバーニャやピエール・ユイグ、ドミニク・ゴンザレス・フォレステルらが世界的に評価を高め、後継世代とも言える、ティノ・セーガルやマーティン・クリード、スラシ・クソンウォンらが注目を集めるなど、その後も影響力を維持していると言えるだろう。
-芸術係数HP
芸術係数blog「関係性の美学」
12月14日(日)は瀬戸内サーカスファクトリーさんたちの他に、
一階の交流スタジオを利用してこんなイベントが開かれていました。
『Playful Lunch Bag – 楽しさのなかにある学び – 』
名札つくりからはじまり、
みんなで持ち寄った料理をならべてランチ会場づくり
どうやら事前にミッションがあり、おすすめの本と料理を一品持ってくることになっていたよう。。。
テーブルも飾り付けられ、料理もお皿に盛り付けられてます。
カップに絵が描いてあったり、手作りのメッセージの書かれた旗があったり。。。
カラフルでウキウキわくわくです。
みんなでランチをした後は、レゴブロックを使って普段のお昼の時間についてみんなで話し合い、
理想のランチタイムをグループで発表。
遊びながら考える、学ぶがこのイベントのテーマなのだとか。
ふむふむ。
楽しさのなかの学び。奥が深いです。
もっさもっさ雪が降り続けた本日は、交流スタジオがにぎやかでした。
さっぽろ天神山アートスタジオの1階に、「交流スタジオ」という3つのスタジオがあります。こちらは、作品製作活動をはじめ、会議や研修会など原則どなたでも使用可能です。たとえば先月、鉄道を愛してやまない方々が鉄道のジオラマを組み立て、動作確認や調整を行うということでスタジオを使用されました。その様子はこちらの記事に詳しくございますので是非⇒◆
「交流スタジオ」について詳しくはこちら⇒◆
そんな「交流スタジオ」ですが、本日は2団体が使用していました。
札幌で映像作品づくりに取り組んでいるみなさんです。今日はカメラテストや演技の稽古などを行ったとのこと。お疲れ様でした。作品がお披露目となる時はぜひ天神山にご一報くださいねー。
そして、もうひと団体。
12月17日に札幌市教育文化会館にて行われる「それは、それは、クリスマス」という子育て支援型アートイベントに出演するべく、札幌にやってきた瀬戸内サーカスファクトリーの皆さんです。
一日中びーっしり、製作と稽古。そとは寒いですが、このスタジオの中はホカホカでした。
そして、合間には衣装合わせも…
こちらは本番用のものではないそうですが…なんて愉快な一枚。
こんな素敵な皆さんのパフォーマンスをぜひ!!イベントについて詳しくはこちら↓
子育て支援型アートイベント「それは、それは、クリスマス」
ヌーヴォーシルク公演『フルイルフ』
12月17日(水)17:00開演(16:30開場) 会場:札幌市教育文化会館(北1西13) 料金:500円(全席自由)
最後にもう一枚…
世界を股にかけて活躍される瀬戸内サーカスファクトリーの皆さん、ご協力ありがとうございます!
明日も札幌は雪の模様です。
天神山にもモリモリ雪が積もって、雪遊びには最適。雪だるまつくったり、そりすべりしたり、どしどし遊びに来てください。唇が青くなってきたら天神山アートスタジオでひとやすみです。
※天神山緑地内でも車が通行する場合がございますので、周りに注意して遊んでくださいね。
さっぽろ天神山アートスタジオ たけだ
本日、利用中の交流スタジオにお邪魔しました。
スタジオのドアをノックして中に入るとそこには、
スタジオ内を鉄道が走っていました!
鉄道を愛してやまない”あいの里ホビー”の皆さん
普段はそれぞれお仕事をされ、情報交換をしながら制作、
年に4回ほど集まって実際に走らせて活動をしているそうです。
鉄道模型ジオラマを組み立て、ミリ単位の調整をして車両を走らせて動作確認。
広いスタジオいっぱいにレールが敷かれ、
走り廻る小さな車両の動きは本物!
レールを走る音が心地よくてしばらく見とれてしまいました。
夕方、外が暗くなったところでスタジオの電気を消すと、
走る車窓から光がもれ昼間とはまた違った姿を見せてくれました。
鉄道っていいものですね。
あいの里ホビーさんたちは小樽の鉄道博物館で展示をしたり、
小学校に招かれて子供たちに鉄道を見せたりもしているそうです。
また来年には鉄道祭を開く計画をしているとか、、、楽しみですね!
集合写真をパシャリ。ありがとうございます!