カテゴリー:創作活動一覧
長崎県から札幌へ、アルカス演劇さーくるのみなさんがやってきました。
札幌との演劇グループ(吟ムツの会)とタッグを組み、女優六人が「マグノリアの花たち」を演じました。
しかしながら、彼女たちが天神山に滞在してすぐのことあの北海道胆振東部地震に遭ってしまいます。
(写真は9月6日当日の様子、時計が停電した3時20分頃で止まったままに)
毎日、夜遅くまで稽古をしていた彼女たちなので、中々他の滞在者と会う機会がなかったのですが、
この時は滞在アーティスト全員が身を寄せ合い電気の復旧を待つことに。
その時のことが、観劇の際にもらう演出ノートに書いてありました。
台風、地震、それから断水と停電、様々なハプニングを乗り越え、札幌での発表を無事終えたようです。
そして、今度は10月19日、20日と場所を佐世保に移して上演を行うようです。
強くて、美しい女性たちの熱い演技を是非見てもらいたいですね!
小林
アーティスト/Artist
アルカス演劇さーくる / ARKAS Theater Circle
リンク/Link
アルカスSASEBO / ARKAS SASEBO http://www.arkas.or.jp/
北海道胆振東部地震 / Hokkaido Eastern Iburi earthquake
こちらの作品、京都ロウケツ染めでお馴染みの岡田明彦さんのもの。
昨年も岡田さんは天神山に滞在して、札幌市内・道内各地を巡ってワークショップを行ってきました。
2017年度ワークショップのようす⇒ https://beigejackal76.sakura.ne.jp/ct-event/13776/
今年も一ヶ月に渡って前同各地でのワークショップを行っておりました。
こちらは黒松内の道の駅での展示。きれいですね。
また天神山でも様々なワークショップを行い、多くの参加者が訪れていました。
ぜひ、また機会があればみなさん参加してみてくださいね。
小林
アーティスト/Artist
岡田明彦 / Akihiko Okada http://rousome.com/
レポートが遅くなりましたが、9月半ばにあった出来事をご紹介します。
こちらムーミンの国、フィンランドから来ているマイヤ・パービライネンさん。
マイヤさんはアフォリズム(金言)と絵による作品をつくっています。和訳された本もあり、今回の札幌滞在では、書道を習いマイヤさん自身ひらがなや漢字を使い作品を作るということです。
毎日犬のお散歩で天神山を登っている近所の中村さんにお願いをして書道を教えてもらいました。(左)
中村さんは退職後に書道を始められたそうで、この日も作品を見せていただきました。大作揃いです。
通訳は、これまたご近所の桂さん。
海外留学や国際交流に積極的な桂さんは、地震直後から不安な海外の滞在者たちの話相手や、生活水の確保やスーパーの状況などを教えに足繁く通ってくれました。(右)
さて、マイヤさんの書道教室。
中村さんからのアドバイスは一つ。
「書き順と筆の持ち方、文字の基本の形(正方形か長方形か)だけ。型にこだわらず書けば、味のある文字になる。」
流れるような筆使いを真剣に見つめ、実際に練習をしました。
最後に集合写真をパシャり。左端は旦那さんのカリさん。書道教室の間、その様子を撮影していました。
いつもお散歩の休憩で挨拶やお喋りをする中村さんから書道を教えてもらう日が来て、そしてご近所のみなさんのサポートで助けられている天神山アートスタジオです。
そんな緩やかな関係に生まれる雰囲気ってとても温かいものだなぁと本当に感謝ばかり。中村さん、桂さんありがとうございました。
さて、日付は変わって、9月24日。マイヤ夫婦の滞在も残りわずかになったところで、今回の滞在についてインタビューを行いました。
滞在中に台風と地震を体験しながらも、作品制作と日々の生活(、ガーデニングも)。
とても貴重な体験となったようです。
こちらがインタビューです。ぜひご覧ください。
スタジオの中には練習した文字が壁にかかっていました。
マイヤさんの本は天神山アートスタジオで読むことができますよ。
アーティスト/Artist
マイヤ・パービライネン / Maija Paavilainen
天神山アートスタジオに滞在している、クレア&ショーンとその子供達と一緒に、札幌の凧名人、田中光夫さんのスタジオ訪問に行きました。田中さんは1970年代から国内外で沢山の賞を取っている、日本を代表する凧作家です。
スタジオ内は凧、凧、凧。
平面、立体、連凧、様々な形のものがスタジオいっぱいに広げられていました。ベンチャーズのバックミュージックの中、笑顔の田中さんと札幌凧の会の富樫和夫さんが迎えてくださいました。
クレアとショーンはオーストラリアから来た、現代アート作家。天神山ではピザエフェクトという展示をしています。展示の目玉は、正4面体の 立体凧です。
札幌に来た当初から、ショーンは凧作りに大変興味を持っていて、田中さんとコンタクトを取り、田中さん出演の滝川で行われたスカイスポーツフェアへ行ったり、と興味津々でした。ようやく9月の秋晴れの日曜日に スタジオ訪問が実現しました。
伝統的な和紙の日本柄の凧作りをデモンストレーションで行ってくださいました。凧は、祝い事、誕生日など育つ、昇進という願いを込めて揚げるものだそうです。
写真は、息子ジョナのワークショップ作品。筆使いがとてもいいですね。
凧の素材は、和紙だけでなく、 タイベックというジャンパーに使われる素材も使用されています。凧作りは、風 の受けと逃がし方が鍵のようで、上部に付けた凧糸を引っ張り平面の凧を湾曲させ、風を逃がす構造にします。
凧の足となっているリボン状のものは、バランスをとるためのもの。凧だけでは上空でくるくる回ってしまうとか。風向き、風速次第で短く切り、調整するものだそうです。なんだかワクワクしますね。
日本の天候も変化してきているので、凧揚げが難しくなっているとのお話もありました。
ショーン、クレアの立体凧を見せると、富樫さんがボックスの凧を見せてくださいました。糸かけがとても複雑でしたが、これでも糸かけは少ない方だとか。
大人も子供も、みんなが目を輝かせていました。
田中さん、富樫さん優しく楽しいお人柄のおかげで、とても楽しいスタジオ訪問でした。凧揚げは冬が本番とのことですので、皆様も凧揚げしてみてはいかがでしょうか。
天神山アートスタジオにて、クレアとショーンの展示が2018年9月30日まで行われています。
立体凧の展示をしていますので、是非足を運んでみてください。
アーティスト/Artist
ショーン・コーデイロ & クレア・ヒーリー / Sean Cordeiro&Claire Healy http://www.claireandsean.com
リンク/Link
田中光夫 / たこあがれ凧工房
富樫和夫 / 札幌スポーツカイト・田中凧クラブ・札幌凧の会
滞在者紹介/Resident = レイム・シャルロッテ・シブラフ&キルスティーン・エルムホイ・ハンセン / Reim Charlotte Schibler&Kirstine Elmhøj Hansen
こちらの二人はデンマークからやって来た、キーサ(左)とシャルロッテ(右)です。
2人が手にしているポスターはこちら。
既に終わってしまったイベントなのですが、丁寧に説明すると、
「異生物間交流開発局であるメンバーの二人が人間と他の動植物との繋がりをつくる会」です。
怖いですね、カルトな感じがしますね!
でも、非常に簡単に説明をすると、「笛で鳥と交流する」会です。
☆イベントページに詳細が載っておりますので是非☆ ⇒ イベントページ
いわゆる、鳥笛を竹で制作。これをもってして、天神山に来る鳥と交流するのです。
イベント当日。和室を会場に活動が始まります。
ワイワイ、ガヤガヤ、当日ぶらりと遊びに来た人も参加しながら賑やかに活動が進んでゆきます。
そんな感じで、笛が完成。外に出ますよ!
みなさん、ご覧ください。こちらが、
異生物間交流開発局 (Bureau of interspecies communication works) の活動です。
何ともほのぼのしてていいですね。
こんな時に限って、全然鳥がいないという。
動画はこちら↓
そんな2人でございました。
ホント、いろんな人が来て面白い毎日ですね。
小林
アーティスト/Artist
レイム・シャルロッテ・シブラフ / Reim Charlotte Schibler
キルスティーン・エルムホイ・ハンセン / Kirstine Elmhøj Hansen
リンク/Link
異生物間交流開発局 / Bureau of interspecies communication works https://beigejackal76.sakura.ne.jp/event-item/2018/08/18740/
ギター片手に日本全国、世界各国を渡り歩いている音楽家の黄金井脩さんです。
東京出身の黄金井さんはトランぺッターである父親の影響を受け、13歳で新宿にてバンド活動を開始。
銀座・赤坂・六本木で演奏経験を積み、20代後半にはビバリーヒルズにて
マイケル・ジャクソン、マービン・ゲイ、レイ・チャールズなどトップスターのボイストレーナーである
セス・リッグスの元で発声法を習得。日本人だと広瀬香美もレッスンうけてますね。
作詞・作曲や数々の映画・テレビ・CMなどでも活躍をしています。
そんな、黄金井さんですが、天神山滞在中には作曲活動に没頭していたり、
道内でのライブに参加したりなど多忙なご様子でした。
時たまスタジオから流れてくるギターの音色はとても優しく、癒されますね。
今回お忙しい中、気さくに色々と話をしてくれました。
またいつか、黄金井さんのギターの音色が天神山で響くといいですね。
小林
アーティスト/Artist
黄金井 脩 / Osamu Koganei http://blueasia.jp/
リンク/Link
セス・リッグス / Seth Riggs http://www.sethriggs.com/