カテゴリー:日常一覧
2017.5.27
しとしと雨の降るなか元気にやってきましたHidemi Nishidaさんです。
現在は東京を拠点にヨーロッパ各国、ロシアなど世界各国で活動しています。
4月まではロンドンのデルフィーナ・ファンデーションに滞在し、制作のかたわらイギリス各地のアーティスト・ラン・スペースをリサーチして先日帰国したばかり。
もともと生まれ育ちが小樽の道産子(どさんこ:北海道出身の人のこと)。
今回の滞在では、イギリスでのリサーチを基に故郷である小樽にて、新進のアーティストたちが集い生きた文化を発信するアーティスト・ラン・スペースの立ち上げ準備を進めます。
Hidemi Nishida さんは2014年の第1回札幌国際芸術祭2014(略称:SIAF2014)に作品を発表しています。
この作品も、小樽に残された北海道初の鉄道「旧手宮線」を題材に制作されたものです。
500m美術館企画展示 「北海道のアーティストが表現する「都市と自然」ー「時の座標軸」ー」
ラーメンが大好きということで札幌市内の美味しいお店を毎日1軒めぐりつつリサーチをするそうです。
Moe
Hidemi Nishida/現代美術家
北海道小樽市出身。ノルウェー王国国立ベルゲン芸術大学大学院を修了し、現代美術家として欧州を中心に活動する。
イスやテーブルといった日常のモチーフをささやかに逸脱させながら、風景や場に新鮮なまなざしをなげかける経験的なインスタレーションを多く手がける。また、ある現象や歴史を様々な手法によってアーカイブすることで視点の変化を表出させる。
2015年度文化庁新進芸術家育成事業に選出。2017年1月から4月にかけて英国デルフィーナ財団アーティスト・レジデンスプログラムフェローとしてロンドンを拠点にアーティスト・ラン・スペースの調査を行う。
近年の主な出展に、「By the mountain path」(2015、WhiteRainbow Gallery、英国ロンドン)、「札幌国際芸術祭2014」(2014、500M美術館、札幌)、「光州ビエンナーレ2014」(2014、光州ビエンナーレホール、韓国光州)、「HYBRID ART 2013 」(2013、Manage、ロシアモスクワ)他多数。
Web:http://hdmnsd.com/
*小樽旧手宮線のある区画(地面)およそ50㎡をA4のデジタルスキャナーでスキャンした作品。
(ロンドン WhiteRainbow Galleryでの展示「by the mountain path」)
札幌国際芸術祭2017招聘アーティストの堀尾寛太さんです。
彼は今回の芸術祭で2作品を発表する予定。
一つは藻岩山山頂、もう一つはススキノのとあるビル内。
アートスタジオには2016年の春ごろから数回に渡り訪れております。
Kanta Horio was invited by Sapporo International Art Festival(SIAF) 2017.
He has two exhibitions at SIAF.
One is in the top of the Mt. Moiwa and the other is inside of building in Susukino.
He has been visiting Tenjinyama art studio several times since the spring of 2016.
制作現場にお邪魔してみると、工具と部品にまみれて実験を行っておりました。
作品発表まで、あと2ヶ月ちょっと。どんな作品になるのか楽しみです。
There are many tools and parts in his studio.
I’m looking forward to what kind of work it will be.
LINK
札幌国際芸術祭/Sapporo International Art Festival(SIAF)
アーティスト
1978年広島県生まれ。東京都在住。アーティスト / エンジニア。九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)にて音響学とコンピュータ音楽を学ぶ。マシンと音の自然な関係性を追求し、自作の電子回路と機構を組み合わせた、音、光、運動、位置などさまざまなエネルギーを相互に変換し、物の自律した動きを作り出す装置によるライブ パフォーマンスやインスタレーションを国内外で発表。また、エンジニアとして展示やイベント、プロトタイピングのための電子デバイスなどの開発も手掛けるほか、インターフェイスと振動を統合した電子楽器のプロジェクトも開始している。
デイビッド一家(左)と神澤則生夫妻(右)が来館。
後ろにあるのは消防車を改造して作った、移動式のオーブン車。
彼らは2017年度札幌国際芸術祭の中で、モバイル・アース・オーブンというプロジェクトを行います。
今回は旭山記念公園でオーブン制作ワークショップを行いました。
David family(left) and Kanzawa(right) family came to Tenjinyama.
Standing behind them is mobile oven car made by remodeling a old fire engine.
They’ll conduct a project called Mobile Earth Oven in the Sapporo International Art Festival 2017.
At this time, thay did a workshop to make oven with natural materials in Asahiyama memorial park.
アーティスト/Artist
・神澤則生/Norio Kanzawa トージバ 副代表理事
・ディビッド・デュバル・スミス/David Duval Smith
1970年ニュージーランド生まれ。20年以上楽しく日本で暮らしています。
すばらしい友人たちと一緒に”Namaiki”というクリエイティブユニットを立ち上げ、東京を拠点とした”Superdeluxe”というイベントスペースを展開してきました。
そして現在は、新しい友人たちも加わり、田舎をコンセプトにしたネットワーク”Inakadeluxe”を進行中・・・・。
Inakadeluxeは、自然をもっと知ろうという人々と場所とのつながり。
単純においしいご飯とすばらしい人たちだったり安くておもしろいことが好き。今よりゴミを減らそうと努力すること。いろいろ考えてる。僕たちは植物を育てたり(主にハーブ)、竹でものづくりもします。
ペインティング、グラフィック、ドローイングを含めたヴィジュアルアートで表現したりもします。
そしてよくお酒を飲んで、いい音楽をきいて、やんちゃしながら楽しい時間を創っています。
I was born in New Zealand in 1970 , but have lived and enjoyed Japan for over 20 years .
Along with some really good friends, I have helped to create the art like play ‘family’ Namaiki ,
and the tokyo based event space Superdeluxe .
Now , with some old and new friends , we are making the countryside future paradise network
Inakadeluxe , a connection of people and places learning to work with nature a bit better ,
good food and good friends . cheap and interesting . trying to make less rubbish than now ( hard to do ) .
Often we working with plants , especially usefull plants like herbs , vegetables , bamboo,
Often we are making visual art ( painting , graphic , drawing etc )
Often we are drinking , playing music and dancing fools .
リンク/Link
・札幌国際芸術祭/SIAF(Sapporo International Art Festival)
・モバイル・アース・オーブン/Mobile Earth Oven instagram
・旭山記念公園/Asahiyama Memorial Park
水田さん(左)と田村さん(右)が来館しました。 Mizuta-san and Tamura-san came.
水田さんはdj sniffとして、
2017年札幌国際芸術祭内で行われる「アジアン・ミーティング・フェスティバル2017」に参加。
田村さんはそのフェスティバルを運営するアンサンブルズ・アジア事務局の方です。
今回はイベントの打合せでやってきたようです。
Takuro Mizuta will participates in “Asian Meeting Festival 2017” as dj sniff.
Takeshi Tamura is the member of the Ensemble’s Asia which runs that festival.
こちらは2016年の様子。This is Trailer of 2016.
ちなみに、水田さんは昔アムステルダムにあるSTEIMというレジデンスで
7年間ほど働いていたことがあるとの事。
海外のレジデンスだと、色々とものすごい忘れ物があったりと、そんな話を聞かせてくれました。
By the way, Takuro was working in STEIM for 7years.
He told me about daily life of residence.
現在、さっぽろ天神山アートスタジオに滞在しているマンホン・ラム(ManHong Lam/オランダ)から
皆さんの「お話し」を募集しています。
(マンホンと息子のキーヨン)
彼女は当スタジオに3ヶ月間滞在するオランダのデザイナーで、
人々をつき動かす思考や動機、感情に興味を感じて作品制作を行っています。
主に、様々なクラフトを用いて、オブジェやインスタレーション制作と作品で表現しています。
(天神山での制作風景)
香港の制作では、現代の中国社会における神話の役割について学びました。
彼女は古い民話や神話といった物語が、現代においても何かを教えてくれるのかどうかに興味を持っています。
場所や時間に関係なくいつもそういった物語から私たちは何かを学ぶことができるのではないかと思っています。
マンホンが香港で見つけた物語のひとつに、清朝の皇帝とその3000の妾の物語があります。《3000の妾たちはみな皇帝の注意を引こうと試みていました。ある日、ある妾が皇帝がひとりの女性に興味があることに気付き、その女性を拉致して大きな石のカメに頭だけ残し入れてしまいました。嫉妬深いその妾は、カメに閉じ込めた女性に魔法の朝鮮ニンジンを与えたため、女性は死ぬことができず永遠に苦しむことになったのです。》
この物語をもとにマンホンは「Vonniskruik(判決の水差し)」と呼ばれる陶芸作品を作りました。この作品は二つの意味合いを示しています。一つは閉じ込められた妾の苦しみを表現している。もう一つは妾の首を切ることで、彼女を永遠の監獄から解放するという意味をもたせようとしています。
彼女はさっぽろ天神山アートスタジオでの制作で、みなさんの「お話」を聞きたいと思っています。
ご両親やおじいさん・おばあさんから聞いたような昔話や、いまだに覚えている不思議な話など、
(童話、民話、神話、怪談等、何でも結構です)
その話があなたにとってどんな意味を持っているのか、ぜひお聞かせください。
お問合せ/さっぽろ天神山アートスタジオ事務所
電話/011-820-2140 メールアドレス/info@tenjinyamastudio.jp 担当/小林
2014年に続き、2回目の札幌国際芸術祭(=通称SIAF/さいあふ)がこの夏開催されるのにあたり、昨日、札幌のお父さん「テレビ塔」で記者発表がありました。記者発表の第二部として参加アーティストとゲストディレクターの大友良英さん、芸術の森美術館での展覧会を担当するキュレーターの藪前知子さんらによるトークセッションが行われました。そこには、1年以上前から札幌・北海道に入りSIAF2017で発表するための作品やプロジェクトを制作している、そして天神山アートスタジオでおなじみの、あのアーティストたちの姿が!
毛利悠子さんと堀尾貫太さん。(画像はArtAlert SapporoさんFB画像を拝借!)
(今回、記者発表には参加されていませんでしたが、梅田哲也さん、さわひらきさんも長期的に地域に関わりながら作品やプロジェクトに携わることをゲストディレクターの大友良英さんから期待されているアーティストです。「アーティスト・イン・レジデンスプロジェクト」)
毛利さんは、2014年の第1回目の時と二回連続して参加となります。1回目と2回目をつなぐような存在かもしれません。彼女は、SIAF2014ではもともとチ・カ・ホでのSencing Streams会場で作品を展示する予定が、町の中を視察したときに印象に残ったという「清華亭」でインスターレション作品を展示しました。この場所は、開拓が入るずっと以前から湧き水が吹き出ていた場所で、開拓初期からこの水源の周りで様々な営みが繰り広げられていたけれど、都市の開発の中で地上から水はなくなり、いまはひっそりと静かに忘れられているような場所だったのです。
このときの毛利さんのように、アーティスト自らが場所と出会い、自分のプロジェクトを行っていくというやり方を大友さんは彼ら4名のアーティストにやってほしかったのだそうです。
この夏、毛利さんは札幌市立大学を会場に新作の「音速」を用いた大規模インスタレーションを展開するようですよ。清家清の設計したインパクトある大学の建物が、おおきな楽器のようになるのかもしれません。建築は揺れるものじゃありませんが、そこでぴたっと止まってしまっているような空気は、たぶん震えたり、その場所に入った人といっしょに鳴ったりと、場所が生き物のようにかわるのかもしれません。普段は入ることのない場所にはいるのもわくわくしますね。
堀尾さんもまた、幾度となく札幌を訪れて見つけたふたつの場所、「藻岩山」と「ススキノ」二箇所で同時にプロジェクトを行います。「いつもは裏口からこっそり入っていくようなやり方をしていたけれど、(SIAF2017という行政が事務局を担うフェスティバルに参加するので)今回は、表玄関から入っていくようなやりかたで戸惑ったけれど、これまでやりたいなと思っていたけどできなかったことができた!」とわたしのツボに入る発言が飛び出していました。難しい状況や環境をひょうひょうと乗りこなすことができるのはアーティストの才能、強み、堀尾さんのプロジェクトもほんとうに楽しみです。
記者発表にいなかったけれど、梅田哲也さんもこうしていくつも場所をみつけ、サイトスペシフィックなプロジェクトを同時に数カ所でやるんだそうですー。真冬の梅田さんのプロジェクトチームは、探検隊のようでしたし、いつも獲物を持って帰ってくる狩人のようでした(笑)さわさんは、冬にヨンチア・チャンが展示した札幌軟石の倉庫をギャラリーにしている北海道教育大学のHUGが会場になるのだそうです。
全体を通して理解したのは、SIAF2017の作品やプロジェクト群は、現在(わたしがいまいるところ)とこれまでの全部を見せようとする欲張りかつ実験的なフェスティバルになりそうだということ。開催期間中もずっと滞在するアーティストがいたり(テニスコーツ@資料館)、同じ状態のものがひとつもない!と大友さんが豪語していたので、飽きずに何度もいくことになるのかも。何度も来てください。
これまでの歴史を振り返りながら現在を経験し、軽くスキップするように未来へまた進んでいくことをSIAF2017は示唆しようとしているのかもしれません。
天神山アートスタジオも、SIAF2017開催中には札幌市資料館で「アートとリサーチセンター」という北海道・札幌で滞在制作や発表を行ったアーティストたちの活動を調査記録するプロジェクトをやりますー。ここでも過去と現在を組み合わせながら、起こったことをそのままアーカイヴする、そしてこれらのデータやネットワークが他の人にも活用してもらえるよう公開データベースをつくる計画です。
最後に、もうひとつ感じたこと。
記者発表冒頭で、大友さんの説明のとき使われたモエレ沼公園の空撮写真のように、目の前にあるものを見つめつつ、同時に空から眺めるような、いろんな時間いっぺんに体験するような、俯瞰的な視点、鳥のようになって自由に眺める態度を体験する、そんな夏になりそう。それは、泡沫の夢のようなアートフェスティバルだからできることかもしれません。
まじで楽しみです!!MO
今日はゴールデンウィーク最終日、暖かい日差しの下、滞在者の宮川さんと佐藤さんの紹介です。
Today is the last day of the spring vacation. This is Miyakawa-san and Sato-san.
宮川さんは幼い頃ロシア文学に興味を持ち、それをきっかけに芸術の世界に足を踏み入れたとのこと。
実際にロシアで留学、通訳としても働いていたことも。その後、世界各国で作品を発表しています。
Miyakawa-san was interested in arts and culture as a result of her encounter with Russian literature, when she was an elementary student. She studied abroad in Russia and also worked as an interpreter. After that, she worked in various countries.
そんな宮川さんは、現在市内ギャラリーで個展を開催中。
She is holding an exhibition in Sapporo now.
個展/マイ・ネーム・イズ・チャパ 会場/クラークギャラリー+SHIFT
会期/2017年5月3日(水)~31日(水) HP/http://www.clarkgallery.co.jp/
Exhibition/MY NAME IS CHAPA Place/Clark Gallery+SHIFT
Date/May 3rd – 31st, 2017 HP/http://www.clarkgallery.co.jp/
宮川未都子/Mitsuko Miyakawa
1998年から文化学院芸術家で学び、6年間ニューヨークへ美術留学した後、サンクトペテルクブルグで個展を開催し、帰国後は長野県を拠点に、フィンランド、フランス、ドイツ、ポーランド、アメリカ、日本で作品を発表。
She studied at the Bunka Gakuin from 1998, she also studied art in New York from 2000 for 6 years and then held a solo exhibition in St. Petersburg in 2006. After returning to Japan, she was based in Nagano Prefecture, then produced her works in Finland, France, Germany, Polish, American, and some Japanese cities.