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ゴールデンウィークということで、北海道美深町からやってきた菅 定さんです。
昨年の12月終わりにも家族で滞在、大通りビッセのギャラリーで展示を行っていました。
前回滞在の時の紹介はこちら↓
今回の滞在では自身のアトリエと違う環境で、普段試せない実験的な制作をしています。
どんな実験をしているのか少し見せていただきました。
こちら、テーブルに固定されている黒いストローのようなもの。
“カメラ・ルシーダ”という道具。
100年以上前からあるデッサンの時の補助器具なんだそうです。
カメラ・ルシーダを覗くと、描きたい物体や光景と描くための紙とを同時に二重写しのように見ることができる。これによって画家は、目の前の光景から手もとの紙へ、遠近法の要となる部分の点や物体の輪郭線を転写できるので、遠近感の正しい透視画や本物そっくりの絵を描くことができる。(Wikipediaより)
という代物。実際に覗かせてもらいました。
先っぽの1cm幅ほどの小さいガラス(鏡)を真上から覗くと…
紙の上に前方の木が写り込んで、鉛筆の線と重なって見える!
(これなら絵心のない私も描けるかも…)
風景やテーブルの上の花瓶、人物など様々な対象をカメラ・ルシーダを覗いて描き、作品にどんな風に活用できるかを模索しているということでした。
暖かい日差しと桜の季節。外で絵を描くには絶好の季節です。
Moe
桜の開花と共に大阪から稲垣さんがやってきました。
Tomoko Inagaki came from Osaka with blooming Sakura.
彼女は滞在期間中に、2013年から毎年続けている映像プロジェクト「Doors」の2017年バージョンの制作を考えており、その他にも、自身がキュレーションした上映会「Melting Point」を天神山で上映したいと考えております。
She will make another edition of her video project Doors wichi she began working on in 2013.
While she is at Tenjinyama, she will exhibit her movie Melting Point.
稲垣さんに関しての新しい情報があれば、ブログ&Face bookですぐに発信いたします。
Additional information about her work will be posted on Facebook and on this blog.
稲垣智子/Tomoko Inagaiki
2001 英国ミドルセックス大学美術学部卒業/B.A., Fine Arts at Middlesex University, England
2017 大阪在住/Live in Osaka
Ryotaro
覚えていますか?2014年に北海道にじゃがいものリサーチのために滞在していたダニエル・ジャコビー(左)です。右は、今回のプロジェクトのパートナー、荒木悠さんです。
4月12日から2週間ちょっと帯広市に滞在して撮影を行い、最後に札幌で複数のデメーテル関係者へのインタビューのため、天神山アートスタジオへ。
麓の回転寿司を堪能する二人。
2014年のダニエル滞在時に実際に彼のリサーチをサポートした植村絵美さん、坂口千秋さん、宇佐見祥子さんからバトンタッチされるようにまた私も天神山アートスタジオとして応援しました。
帯広市役所からの眺め。十勝の山々が広がります。
上の方に緑のスペースが見えます、そこがばんえい競馬場です。2002年にとかち現代アート展デメーテルの主会場になった場所です。
ダニエルは、2014年のじゃがいもリサーチの際、帯広で案内をしてくれた人がたまたま連れて行ってくれたばんえい競馬場と出会ったのです。ばんえい競馬、十勝という場所からそのときインスピレーションを得て、デメーテルという国際展の存在を知り、今回のプロジェクトが始まりました。
競馬場のレースサイトの砂を入れ替える作業を撮影する二人。(左の小さい人間が彼ら)
荒木さんとジャゴビーは今回のプロジェクトのための特別チームです。帯広では十勝で活動されている彫刻家でありサポーターである相原さんに紹介いただいた、個人のアートサポーター松本さんのおたくに滞在してホスピタリティ高い歓迎を受けていたようです。十勝アメージング!!とダニエル談。
当時の国際展主催者のひとつだった十勝毎日新聞社から取材を受けて実現した記事。
今回制作されている作品は、スペインのミロ美術館 での The Way Things Doという展覧会に参加が決まっています。
(展覧会概要)
2017年6月、バルセロナのジョアン・ミロ財団は、キュレーターのマルティナ・ミラを迎え、スイスの アーティストデュオ・フィッシュリ&ヴァイスの代表作《The Way Things Go(邦題:事の次第)》に呼 応する展覧会《The Way Things Do》を開催致します。世界で活躍している新進気鋭の作家4組を招聘す る本展は、近年の哲学理論であるオブジェクト指向存在論(Object-Oriented Ontology)によって示唆さ れているように、オブジェクト自体が私たちの環境において能動的な要素であることを考察するものと なるでしょう。
フィッシュリ&ヴァイスの映像作品の30周年を記念する本展では、彼らの映像作品を投影するのに加 え、当館の4つの展示室でセラフィン・アルヴァレズ(1985年生・スペイン)、セシル・B・エヴァンス (1983年生・アメリカ / ベルギー)による新作コミッションワークと、荒木悠(1985年生・日本)とダ ニエル・ジャコビー(1985年生・ペルー)による協働作品が展示されます。
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10月1日までの長期間の展覧会のようですから、この夏から秋にヨーロッパに行かれる方はぜひ美術館を訪ねてみてください。
ダニエルはオランダを拠点に活動していますが、出身国ペルーでは若い世代のアーティスト代表ですし、荒木さんも国際的に活躍し、昨年の岡山芸術交流 OKAYAMA ART SUMMIT2016に参加し、よい評価をしっかりと受けた、大注目の二人です。(勝毎紙上では、年齢36歳となっていますが、ほんとはまだ31歳。)
今回の作品の上映や、新しいプロジェクトを、これからもなにかいっしょにやりたいですね!
ご協力いただいた十勝のみなさん!たいへんお世話になりました!!
(アーティスト・プロフィール)
ダニエル・ジャコビー | Daniel Jacoby 1985年リマ生まれの美術家・映像作家。現在アムステルダム在住。 バルセロナ大学卒業後、フランクフルトの名門国立造形美術大学シュテーデルシューレ・フランクフルト で教育を受ける。映像作品はこれまで25FPS(ザグレブ)、Bienal de la Imagen en Movimiento(ブエノ ス・アイレス)、MIEFF(モスクワ)、 Go Short(ナイメーヘン)、 Sheffield Fringe(シェフィール ド)、Videobrasil(サンパウロ)とLes Rencontres Internationales(パリ)といった数々の国際映画祭で 上映されている 。 2016年『Jagata』がリマ国際インディペンデント映画祭(ペルー)の国内コンペティ ション部門で最優秀作品賞を受賞。近年の展覧会はCRAC Alsace(アルトキルシュ、フランス)、EYE Film Institute(アムステルダム)、バンフ・センター(アルバータ、カナダ)、Kunsthal Chalottenborg (コペンハーゲン)、パレ・ド・トーキョー(パリ)、Kunstverein Harburger Bahnhof(ハンブル グ)、1646(デン・ハーグ)、Trafó(ブダペスト)、第11回クエンカ・ビエンナーレ(エクアドル)な どで発表。 これまで参加した主なレジデンス・プログラムにデルフィナ財団(ロンドン)、ヤン・ファ ン・エイク・アカデミー(マーストリヒト)、Casino Luxembourg(ルクセンブルグ)、トーキョーワン ダーサイト(東京)など多数。
荒木 悠 | Yu Araki
1985年山形市生まれの美術家・映像作家。現在東京都在住。 2007年にセントルイス・ワシントン大学卒業後、2010年東京藝術大学大学院映像研究科で修士号を取 得。映像作品はこれまで第59回BFIロンドン映画祭(ロンドン)、テート・モダン(ロンドン)、Move on Asia(ソウル)、BAC!(バルセロナ)、第56回オーバーハウゼン国際短編映画祭(オーバーハウゼ ン)、Streaming Festival(デン・ハーグ)、DOTMOVフェスティバル(札幌)、up-and-coming映画祭 (ハノーファー)、Spark Video(カナダ)、第29回モスクワ国際映画祭(モスクワ)、セントルイス国 際映画祭(セントルイス)といった数々の国際映画祭で上映されている 。近年の主な展覧会に、「クロ ニクル、クロニクル!」(CCO、大阪)、「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)、「New Artist Picks 荒木悠展:複製神殿」(横浜美術館)、「Anthropographes」(ベナキ美術館、アテネ)などがある。こ れまで参加した主なレジデンス・プログラムにSNEHTA(アテネ)、タシタ・ディーン ワークショップ (サンタンデール)、トーキョーワンダーサイト(東京)など多数。
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おまけ画像。帯広での荒木さんとダニエルのプチ歓迎会のパエリア。美味しかったです!MO
4月20日 天神日記 展示と図書カード
170420 Tenjin diary “Exhibition and Library card”
李さんの展示も、半分が終了。4月の23日までだから、ぜひ見に来て下さい。
LEE’s exhibition ends on the 23rd. Please come to see it.
水彩の作品もいくつかあって、「水彩って難しいよね」って話しかけると、
「難しいのはテーマで、技術ではないですよ。」とのこと。
自分も絵を描くことがあるけれど、テーマが難しいって考えたことなかったので
なんか印象に残りました。
When I told her “Watercolor is difficult”,
LEE said “It’s the theme , not technology”
I also draw a picture, but I never thought that the theme was difficult.
Her words were impressive to me.
あと、追加の映像作品がございます。
台湾は注音(チュウイン)符号という(別名-ボポモフォ というかわいい名前!)、
ひらがなみたいなものがあって、
それを使ってパソコンなんかでは文字を打っているのです。
面白い(めずらしい)ので、詩をタイプしている所をビデオで紹介しています。
こちらもどうぞ。
Also, there are additional video works.
There are Zhuyin fuhao(Bopomofo) is a system of phonetic notation
for the transcription of spoken Chinese in Taiwan.
This video works introduce to type poetry in Bopomofo.
あと、こちらはリッキー。 And about Ricky.
何をしているかというと、図書館でカードを作っているところ。
「リッキー・ドーンボス」と、初めての日本語で自分の名前を書いています。
He is making library card. It’s first time to write his name in Japanese.
オランダでは貸出券作るのにお金がかかるそうで、
「お金かからないよ」、というと驚いて(喜んで)いました。
He’s pleased (surprised) that it will not cost money to make library card.
札幌市の図書システムは
ネットで検索・ネットで取り寄せ(近隣区民センター・地区センター)が可能なので、とても便利。
英語対応もしているので、天神山メンバーにもどんどん使ってもらいたいところです。
The library system in Sapporo is very convenient.
You can order the book by web.
The actor Yuto Kawasaki is staying at Tenjinyama.
川崎さんは5月11日から始まる「象じゃないのに・・・。」に出演予定。
Yuto will appear on the stage ” It’s not elephant…” from 11th of May.
「象じゃないのに・・・。」
日時 5/11~5/14 シアターZOO
HP http://www.h-paf.ne.jp/zoo/program-index/?program_id=1017
本日、4月14日(金)から16日(日)までシアターZOOにて「漢達の輓曳競馬」が上演されます。
Today, ” The Horse Racing for the men”at Theater ZOO from the 14th till the 16th of Apr.
現在、天神山にはスタッフの田渕さん、鯨井さん、野中さんが滞在しております。
Currently,Tabuchi-san,Kujirai-san and Nonaka-san staff of this theater are staying.
ぜひご覧ください。 Please go to the Theater ZOO.
Theater ZOO HP http://www.h-paf.ne.jp/zoo/
旭川より彫刻家の藤井忠行さんが天神山に来ました。Sculptor Tadayuki Fujii came from Asahikawa.
藤井さんも村上さんと同じく、500m美術館で展示を行います。
Fujii-san also has exhibition at the 500-m Underground Walkway Gallery like Murakami-san.
Kobayashi
オランダからリッキー一家がやってきました。
Ricky’s family came from Netherlands.
左がRicky(リッキー)、右がManHong(マンホン)、そして真ん中の美少年がKyon(キーヨン)です。
Ricky(left), ManHong(right) and beautiful boy Kyon is in the center.
3ヶ月ぐらい滞在しているので、天神山に来たら会えるかも。
They’ll stay 3 months in Tenjinyama. Please come to meet them!
彼らはリサーチを行いながら、制作活動を続けてゆくとの事。
They do research and do creative activities.
各自の情報はこちら Information of ricky’s family
Ricky Doornbos
Ricky Doornbos uses documentary photography as a means for doing visual research. With an interest in local historical events, Doornbos investigates how various histories are manifested and interpreted in the broader scheme of contemporary globalization.
For his stay at Tenjinyama, Doornbos uses the 1936 grand tour undertaken by the Japanese Emperor in Hokkaido as a point of departure. It was a large scale military exercise and Imperial propaganda tour in order to bind the local people of Hokkaido to the Empire. It was to be the Emperors last tour with the divine status as Ikegami, or living kami.
Opposed to this story, during the same period, a mountain suddenly emerged in the midst of the Hokkaido fields. It was dubbed Showa Shinzan, named after the period during which Hirohito served as Emperor. The Japanese authorities were extremely worried that it might be interpreted as an unlucky wartime omen, so it’s existence was kept secret. As a result, scientists could not study the eruption. A local postmaster however found the mountain growing in nearby farm fields and he started documenting the mountains progress. After the war, his work was praised by professional vulcanologists. He is now honored by a statue at the base of the mountain and his work is celebrated in a memorial hall near the site.
For this project, Doornbos wants to learn more about how photography helped shape a certain mythologization proces that is strongly connected to the traditional Shinto belief. Myths are very much culturally bound, so that his research at Tenjinyama will focus on Shinto and the various branches of Japanese popular culture.
ManHong Lam
ManHong Lam works as a conceptual designer, researching the motives, emotions and thoughts that drive man to certain actions. With an emphasis on craft, she imagines her findings into objects and installations.
For her stay at Tenjinyama Art Studio, Lam plans to investigate traditional Japanese stories and myths that may or may not form a groundwork for how the local people interact with objects.
Her goal is to capture an image of the interrelation between objects and man.
Kyon
Kyon is traveling with his parents. He has a wide range of interests such as ropes, snow, crunchy bread and astrophysics. During his visit Kyon means to learn more about the art of walking and speaking languages such as Dutch, Cantonese and Japanese.