カテゴリー:創作活動一覧
天神山アートスタジオの一角に、少しの期間だけこもって仕事したい滞在アーティストのためのスペースがあります。いまは、鈴木悠哉さんが作業中。場所を変えることがアーティストの制作にとって新鮮な集中を促すことはよくあります。だから、アーティスト・イン・レジデンスというしくみをつかって「移動」したり、移動した先でもまた「移動する」んですね。おちつかんな〜
制作風景はいいものです。NHKだったらNGなものも写真に写り込むのです(笑)札幌のアーティストにとってなじみのショップバッグもあり。
鈴木さんは、これまでベルリン拠点で活動、今回は11月のアートステージに参加、来年2月のCAI01での個展の準備も同時進行中です。楽しみですね。m
風が吹きと白い氷の礫(つぶて)が降る天神山です。
昨晩より強風と雷が鳴り響いていた札幌ですが、朝から霰(あられ)が降り始め、鮮やかな色に染まった落ち葉に白い部分がちらほらと見えていました。
初めての雪?に興奮するオーストラリアから来たばかりアーティスト、
落ちた紅い紅葉を手に とっても綺麗な葉が沢山あるわ! と目を輝かせる台湾のチャーミン、
今年初の雪?に外に飛び出して浴びる天神山スタッフたち。
天気は悪いけれどソワソワウキウキした空気の天神山スタジオでした。
そんな今日のスナップ写真をご紹介します。
朝9時頃、霰と風が一旦落ち着き日差しが差し込んだ時間、秋ですね。その2時間後…
霰なのか雪なのか…緑の芝生が真っ白になりました。今年初の冬景色です。
そんな雪を見てはしゃぐ人。
滞在中のジェシー・リー・パーカー (JESSE LEE PARKER)さん。
中国本土のタオの聖山で学び持ち帰ってきたというタオヨガのポーズなのでしょうか…?
紅葉と雪、今しか見れないコラボレーション。
明日には溶け秋の風景に戻るだろうけれど、冬の訪れを感じずには居られない寒ーーい一日でした。
皆さんお体に気をつけて下さいね。
moe
この日の朝食には、ふたりをのぞき滞在スタジオにいる人々がほとんど全員参加。(以下、リスト)ここのところ断続的に滞在している曽我さんとチャーミンのいっしょに作ってみんなで食べる習慣が根付いている模様。
●チャーミン=ファン Chia-Min HUANG (台湾/フランス) ~10/30
台湾_台南市にあるアートセンターSoulaghから派遣で滞在中のアーティスト。
現在は台湾とフランスを拠点に活動する。
●アンディー=シュミート Angi SCHMIED (ハンガリー) ~12/26
今回が初来日、NPO法人S-AIRの国際公募プログラムにより招聘されたランドスケープ・ アーティスト。
滞在中はアーティスト同士の交流や様々なリサーチ活動を行い、そこから発想したものを作品として12月に発表する。
●ドリアン=ケイヴ Dorian CAVE (イギリス/中国) ~2/20
中国在住のイギリス人脚本家。2016年に発表予定の短編小説の執筆の活動と、2014 年~2015年の間に北京で撮影した実験的な短編映画の編集作業をするために滞在中。
●ニシコ Nishiko (日本/オランダ) ~10/20
オランダのハーグにあるSatellietgroepの国際的なアーティスト交換プログラムで 派遣されてきたアーティスト。
北海道の環境や歴史についてのリサーチ目的で滞在している。アーティストとして作品を発表するほか、アートプロジェクトやイベントの企画なども行っている。
●田村隆 Takashi TAMURA (日本/札幌・北海道) ~10/29
札幌在住。主に木工・クラフトの製作をしており、滞在中は主にバードテーブルを製 作する。
● Lilian=CHAUBET (フランス) ~11/5は、天候不良でフライトが延び残念ながら間に合わずでした(健闘賞でリストにいれとこ)9月までの朝食の準備は、私とボランティアの方とでもりもりやっていましたが、今回、滞在している人によびかけたら、ほぼみんな早起きして手伝ってくれた。ドリアンはサラダ、アンディーはみそ汁、チャーミンはお好み焼き、ニシコはエールを送ってくれました。通いの田村さんはおうちでかぼちゃを煮たのを持参。感激や、ありがとう!
それぞれ自己紹介となにをするのかしているのかをカジュアルにおしゃべりしました。普段あまりつっこんで話しをできていない人と話せてよかった。ここに、文化祭でキャンドルワークショップをしてくれた佐仲さんがおかずとともに、ご近所の黒沢さんがお手製の桑の実ジャム的なやつ、長谷川さんがおにぎりとお花、演劇をやっていてフランスに行きたい!とおっしゃって娘さんときてくださった方、いつもの川島さんなど、それぞれにアーティストたちとのおしゃべりで盛り上がる、食べものも参加者もたくさんでした。
スタジオで準備したのは、すりおろしたじゃがいも入りのお好み焼き、スタジオのキッチンに大根おろしがなくって、急遽ミキサーでじゃがいもをつぶしたのでもちもちしすぎて残念だった、次回リベンジです。
次回は、いつもの第三日曜日からちょっとずれるかもしれません。またお知らせします。m
今日は暖かい日差しの日でした。天神山です。
午前中光が差し込むホールでは、キラキラが訪れる皆さんを歓迎します。
キラキラキラキラ
さて
Chia Min FUANG/チャーミン・ファンの制作リポートです。
台湾台南市にあるアートセンターSoulangh Cultural Park(サウランカルチュラルパーク)から派遣されてきた彼女の今回の滞在制作。
1ヶ月ほどの滞在期間。これまではリサーチのために札幌市内、周辺に足を伸ばしていました。
そしてここ一週間ほど、ビデオカメラと三脚を持って天神山のそばを流れる精進川に撮影に出向いたり、材料を買いに出かけたりと制作に動き出しました。
そして今日「大きな紙を折るのを手伝って欲しい」ということで
折ったり、開いたり
そして
紙の舟ができました。
徐徐に作品のパーツが揃ってきました。
明日はご近所の子どもたちと映像撮影の続きをしたいな、とチャーミン。
作品展示は今月中からを予定しています。またお知らせしますね。
—–
それからあまりに綺麗で感動してしまったので外の写真を。
雲一つない秋空と黄、赤のグラデーションとコントラスト。
その下で鈴木祐哉さんと曽我英子さん
ちょっと寒そうにのどかなコーヒータイムのアーティストお二人でした。
moe
10月3日より天神山に滞在中の千葉麻十佳さんの展示が始まりました。
タイトルは「光を敷写(しきうつし)する」です。
パッと見、「太陽を激写する」という風に見えて、すごいタイトル付けるな!
とテンションが上がりましたが、敷写でした。
あと、「太陽」だと思っていたら、「光」でした。
太陽激写したら目がつぶれますよね。
千葉さんがいる時にはいろいろとお話も聞けそうです。
8日の2時まで展示しております。ぜひ遊びに来て下さい。
さっぽろ天神山アートスタジオ「展示スペース」にて、滞在スタジオのアーティストによる展覧会を開催します!
title: 光を敷写する Tracing Light
artist:千葉麻十佳 Madoka CHIBA
date:2015年10月3日〜8日
10/3(土)15:00〜21:00
*オープニングには、ささやかですがフード&ドリンクを用意します。千葉さんもいます!
10/4(日)、10/6(火)、10/7(水)9:00〜21:00
10/8(木)9:00〜14:00
中之条ビエンナーレ2015にて同時展示されているビデオインスタレーション「太陽光で石を溶かす」や、天神山アートスタジオ周辺で撮られた写真作品などが展示されます。
【千葉麻十佳さんプロフィール】
札幌市生まれ。2009年東京芸術大学大学院彫刻専攻を修了後、ドイツ学術交流会の奨学金を得てベルリン芸術大学へ留学。2011年以降「物理的エネルギーとしての光」をテーマに、太陽光をレンズで集め様々なものを燃やしたり溶かしたりする作品や、LEDで植物を急成長させるプロジェクトを行っている。
http://chiba-madoka.net
天神山アートスタジオに入ってすぐ左側の景色です。
天神山文化祭のチラシまみれ。
10月11日、12日は天神山文化祭。
ぜひ遊びに来て下さい。
美味しいアップルパイが先着でもらえますよ。
こちらは入り口正面チラシスペース。
日本各地の色々なチラシが集まってきます。
今日はその中のひとつを紹介。
天神山スタジオに滞在した作家さんから、こんな風に手紙と共に連絡が来ます。
天神山に滞在してくれたアーティストはみな家族のように思っているので、
チラシを経由して活躍を知るとうれしくなりますね。
卒業生(?)たちはみんな、一生懸命頑張っているんだなぁ、
という気持ちと共に、また来てほしいとも思うのです。
アーティスト 野原真理恵
ウェブサイト http://www.marienohara.info/
インタビュー/撮影:s
(2015/7/11 さっぽろ天神山アートスタジオにて)
———–もともと、さっぽろ天神山アートスタジオを知ったきっかけはなんですか?
去年の9月に熊本で個展をやってそれからずっと色々なところを旅していました。今年の3月に北海道に初めて来て、そのときに函館と札幌の印象がとてもよくて、また来たいなと思っていたんです。
色々調べていたらこのスタジオを見つけて、すぐに申し込みをしました。
———-さっぽろ天神山アートスタジオを利用した感想などを教えてください。
生活していくためにお金のことと作品のことを両方考えていかなくちゃいけないけれど、ここでは作品のことだけを考える時間として利用できました。
滞在していた約3ヶ月間は、じっくり美術史について学んだり考えたりできたと思います。実は今まで美術史について学んだことがほとんど無くて、歴史を知らないがゆえに根拠のない不安みたいなものがあったんですけど、学んでいくうちに過去には精神性が強くて内側に向かった作品もたくさんあることを知り、その歴史のなかで自分の位置を考えられたのはよかったです。
———-篠塚さんは、普段どのような作品を作っているんですか?
2005年から平面作品を作っていますが、それまではずっと10年近くインスタレーション作品(※1)を作っていました。そのときは空間に錯覚を起こすような作品を作っていたんですが、30歳を過ぎた頃に平面作品を作りたくなって、制作し始めました。
———-ペインティングといっても元々は日本画を描いていたとのことですが、どうしてインスタレーションでの作品を?
学生時代は日本画の伝統的な絵画形態と体制に対する疑問があって窮屈だったんですが、銀座のギャラリーや各地の美術館の展示を観ているうちに現代アートに興味を持ち始めて、作品に写真を使い始めたりしているうちにインスタレーションという表現になっていきました。
———-今はペインティングをされていますが、インスタレーションの制作はお休み中なのですか?
今は、インスタレーションはお休み中ですね。というより、永遠に封印中ですね。(笑)
———-申請書には、山や自然についてのリサーチと伺っていたのですが、実際に滞在されていた間はずっと山などへ行かれていたのですか?
そうですね。藻岩山は十数回登りましたが、山などだけではなくて街中も良く行ってました。街も『自然』だと思っているところがあるので、人間がつくった『自然』を通して、山を見る、といったような。ぼくは街に住んでいるのでその見方が一番良いのかなと思っています。
———-なるほど。山にはなにかエピソードはあるのですか?
十数年前韓国に行ったときに、韓国の山と九州の山は丸っこくて似ている印象なんですが、九州は湿度が高いけど韓国は乾燥しているからか、形は似ているのに印象が違って見えたんです。
似たようなものを見ているのに、間に湿度とかフィルターのようなものが挟まると違って見えるんだったら、じゃあ「イメージってなんだろう?」みたいな疑問が湧いてきて。じゃあそのフィルターを取り払った直接的なイメージはみんなの共有財産でいいんじゃないかと思うようになりました。作品としては具象と抽象の両方を要素を持っているんですが、その間のフィルターを取り払い、イメージを直接伝えるようなことを作品の中で成立させたいと思っています。
———-篠塚さんの作品はずっと自然を?
そうですね。自分が生まれ育った熊本や阿蘇の火山や緑の影響が強いです。すこし話は脱線するんですが、2012年からドイツで一年間暮らしていたときに色んなアーティストに出会ったんですが、彼らは自分の生まれた土地で暮らすことや、その土地に対する思いを強く持っていて、ぼくも自分が生まれた熊本に戻って制作しようと思い日本に帰ってきました。私も生まれた土地の自然の影響が強かったですから。まあ、お金が無くなったのも一番の理由ですが(笑) ただ熊本の自然を身近に感じながら生活していると、日本にも色んな土地があるわけだから、広い意味で生まれた土地にこだわるのだったら熊本じゃなくてもいいのかなと考えるようになりました。それからあちこちの場所を旅しています。
———–その流れで札幌へ来たのですか?
はい。札幌は程よい広さでいいですね。熊本だと街中を3回往復したら「昨日、お前あそこでなんばしよったと?」って言われてしまうくらいコンパクトなので。(笑)
行った土地で感じたものを感覚的にストックしながら自然と作品に反映されることが理想です。特に何を見ようとか、何を感じようとかは決めずに自分に残るものだけを大切にしています。
———-では、そのときは特別スケッチなどはせずに、まず情報などを自分の体に溜め込んで、後日改めてアウトプットするような感じでしょうか?
そうですね。滞在中は簡単なドローイングをしていました。ただ、そういったドローイングは全て捨ててしまうんです。以前は保存していたのですけど、数年前から、手元に残らないほうがいいんじゃないかと思ってそうしています。
———-今回は実際にドローイングなどを拝見できず残念です、、、では、ドローイングはあくまで本番にむけてのトレーニング的な意味で?
はい、僕がやっているのはそういったものです。今回の滞在ではその他にキャンバス下地の実験をしていました。
———-今回の滞在を元に制作された作品は今後どこかで発表される予定はありますか?
残念ながら発表は札幌ではなく東京なのですが、2016年2月からANDO GALLERYで個展を開催するので、そこで発表したいと考えています。
———–どのように北海道の山々が描かれるのか楽しみですね!機会があればぜひ札幌でも展示していただきたいです。
※1…インスタレーション
1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。
こんにちわ!
2015年夏、アートスタジオ内は数多くの滞在者で賑わっています。
ほぼ毎日誰かが帰ってはすぐに新しい人が入ってくるような感じです。
現在、アートスタジオの展示スペースでは、18日から滞在中の石原陽子さんによるドローイングの公開制作を行っています。
日中、展示スペースのライトが点灯していないときは公開制作を行っていないのですが、ドローイング自体は壁に掲示してありますのでご自由にご覧下さい。
色の濃淡によって2次元ながら奥行きを感じるようなものになっているので、何かの運動の軌跡のようにも見えます!
また、昨日からの滞在されている磯崎道佳さんは、今週末の8/22,23に当別町で開催する「むこうの伊達さん 牛鬼マキオパレードin当別」に向けての準備をしていました。
送風機を使ってなにやら大きいものを膨らませている様子。
たまたまスタジオに遊びにきていた小学生も、巨大な黒いものに気づき、中を覗いたり周りを走ったりと大はしゃぎしていました。
この「牛鬼マキオパレードin当別」について、開催日時を教えていただきました。
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◎牛鬼マキオパレードin当別①
日時:2015年8月22日(土) 13:00〜14:00(変更あり)
会場:「さん・産・フェスタ2015」内 当別町駅前通り
◎牛鬼マキオパレードin当別②
日時:2015年8月23日(日) 11:30〜12:00(変更あり)
会場:「当別町子ども会育成連合会大運動会」内
当別町立当別小学校グラウンド
<問い合わせ>
むこうの伊達さん北海道実行委員会
TEL 090-4313-8466 (担当:漆)
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参加無料&自由参加ということなので、ご興味のある方はぜひ!
天神山アートスタジオは、滞在者によっていきなり何かが始まったり起こったりするので、来館したときに思わぬ出会いがあるかもしれません。
スタッフも色々な出会いや出来事に驚きながらの毎日です。
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