カテゴリー:創作活動一覧
年間、約400名のアーティストが訪れるさっぽろ天神山アートスタジオ。
特に今年は、札幌国際芸術祭2017開催年ということもあり、多くの関係者がやって来ています。
その内の1人、藤田陽介さん。
音楽家の彼は、芸術の森エリアで音の作品を野外展示します。
札幌滞在中にあちらこちらにリサーチに行っていたようなので、
その時に撮った写真を送ってもらいました。
Around 400 artists visit Sapporo Tenjinyama Art Studio in one year.
Especially this year,Sapporo International Art Festival(SIAF)2017 will be held many artists are coming here.
One of them, Yosuke Fujita is musician.
He will exhibit sound works outside in Sapporo Art Park.
He sent us some photo of his research.
さっぽろ天神山アートスタジオをハブ空港のように利用して、
北海道のあちらこちらにアーティスト達が羽ばたき、作品が生まれているのですね。
芸術祭も楽しみです。
Using the Sapporo Tenjinyama Art Studio like a hub airport, artists flapping around Hokkaido and their works are born.
ryotaro
アーティスト/Artist
藤田陽介/Yosuke Fujita
広島県尾道市生まれ、香川県出身。
2009年、空想を具現化した完全自作のパイプオルガンを製作。その自作パイプオルガンと声(ホーメイやイヌイットの特殊歌唱など)を主軸に、水や火、生物から新しい音を見出すことに関心を持ち、常に多様なメディア/事象を音楽に取り込んでいる。
リンク
札幌国際芸術祭(SIAF)2017/Sapporo International Art Festival(SIAF) 2017
広島県出身でアメリカ・ドイツ・ロシアと世界各国を飛び回る、河野展成さんです。
現在、天神山アートスタジオの一階展示スペースにて、活動の成果発表を行っています。
This is Nobushige Kono from Hiroshima is flying around the USA, Germany, Russia and all over the world.
Currently, He has exhibition in the 1st floor of Tenjinyama art studio.
The Museum of Reproduciton 1st-6th July
ちょっとのぞいて見ると、色々と難解なものもあり見ごたえは十分。
It looks esoteric, but the exhibition is worth seeing.
ちなみにこちらは、ジャガイモ時計。
日本とロシアの時間を表示しようと思ったらしいんですが、
ジャガイモが言うことを聞いてくれなかったようです。
By the way, this is a potato watch.
Nobushige wants to display time of Japan and Russia,
But the potato did not listen him.
成果発表は7月6日までです。ぜひお越しください。
Exhibition is until July 6. Please come to see it !
Ryotaro
神戸在住のイギリス人画家シドマリークラークさんが3年連続で天神山にやってきました。
毎年、この時期になると絵画ワークショップを天神山で開催。
どうも北海道は故郷のスコットランドと同じ北方圏の雰囲気を感じるとの事。
British painter Sidd Murray-Clark living in Kobe come to Tenjinyama three years in a row.
He is held his painting workshop at Tenjinyama in this season.
He said that He felt the atmosphere in Hokkaido in the same northern region as his home Scotland.
参加者のみなさんは朝から晩まで交流スタジオ内で制作をしていました。
静かで集中できる環境を気に入ってくれたようです。
また、来年も来ます!そう言っていただけました。
Participants were working in the multipurpose studio from morning till evening.
It seems that everyone liked quiet and concentrated environment.
Everyone said” I’ll come again next year !!
アーティスト/Artist
シドマリークラーク/Sidd Murray-Clark
スコットランド・エディンバラ生まれ。幼少期をシンガポールで過ごし、イングランドに戻り教育を受ける。ロンドンのセントラルスクール・オブ・アートにて、舞台デザインの学位を取得。後に、カルースト・グルベンキアン財団の奨学金を受け、ロンドン大学のアート教育における大学院学位を取得。シドの創作活動は、多くの国における在住経験の間に、景観設計や建築デザイン、執筆、出版物のイラストレーションやグラフィックデザインなど多岐にわたる。2006年より兵庫県西宮に在住。
Sidd was born in Edinburgh, Scotland.His very early years were spent in Singapore, before returning to England for his formal education.He studied stage design for theatre and television and received a degree at Central School of Art, London.He then received a post-graduate diploma in art education at London University, and a Calouste Gulbenkian Foundation scholarship.His creative life has involved landscape and architectural design as well as writing, illustration and graphic design for publishing, while living in many countries both East and West.He currently lives in Japan, holding exhibitions and teaching inspirational creativity workshops.
【タイトル/Title】 百鬼夜行/Hyaki Yagyo
【アーティスト/Artist】 マンホン・ラム/Manhong Lam
【期間/Date】 2017/06/10-2017/06/17
マンホン・ラムはさっぽろ天神山アートスタジオに3ヶ月間滞在するオランダのデザイナーです。彼女は人々をつき動かす思考や動機、感情に興味を感じて作品制作を行います。彼女は様々なクラフトを用い、発見したことをオブジェやインスタレーションで表現しています。
彼女はさっぽろ天神山アートスタジオでの滞在当初、自身の「〇〇の物語」というプロジェクトのため、札幌の地元の人々に関係のある物語に興味を持っていました。しかし、結局のところ地元の方々から話を集めるのは非常に困難で、マンホンは研究を進める中で、異なるテーマに取りかかることを決めました。
マンホンは日本の昔話に出てくる様々な妖怪や鬼、霊魂について学びました。妖怪がパレードをする百鬼夜行のコンセプトが彼女に強く訴えかけてきたのです。そして百鬼夜行に触発され、異なる手法による抽象的な作品を作り始めました。地元の人たちから直接話を集めることよりも、むしろ見た人の心に物語を呼び起こそうとしたのです。
“私は人々がより大きな物語の断片を与えられた時、人間の想像力がどう発揮されるのかに興味があります。それは夜の闇の中で、何かを見たかもしれないと思う時のようです。この抽象作品は様々な解釈の可能性や想像の余地をもたらしています。”
ここに提示された作品は、彼女のさらなる研究の出発点であり、最終的に百鬼夜行に触発された作品のパレード全体を計画しています。マンホンはここ日本で獲得した新たな素材や手法を試し続けるつもりです。
※百鬼夜行(ひゃっきやぎょう、ひゃっきやこう)とは、日本の説話などに登場する深夜に徘徊をする鬼や妖怪の群れ、および、彼らの行進である。
“Night Parade of One Hundred Demons” is a concept in Japanese folklore. It is a parade which is composed of a hundred kinds of yōkai.
フランスから二人のアーティストがやってきました。今回、日本にやって来るのが初めてとの事。
2 Artists came from France. It’s first time to come to Japan.
こちらイザベル・デブノンさん。 This is Isabelle Thevenon.
彼女は松の葉を用いた作品をフランスで制作。
天神山でも、緑地公園内にある松の葉を拾い集めいくつかの作品を展示しました。
She used the pine needles for her works in France.
She made some little sculptures and hold her exhibition in Tenjinyama.
こちらがマルク・ベルナルさん。And This is Marc Beirnaert.
手に持っているのはシャラビアという昔飼っていた猫の絵。
この絵を出会った人、訪れた場所にプレゼントする「シャラビアプロジェクト」という活動を行っています。
彼はこのプロジェクトを続けるため、60ものキャンバスを持って来たのです。
もちろん天神山にも頂きました。
He has the picture of the Cat 《Sharabia》 on his hand.
He carries out the activity called 《Sharabia Project》.He is distributing this picture to the people he met and the place he visited. For this project he brought 60 canvases to Japan. And of course he gave it for Tenjinyama.
★ARTIST
イザベル・デヴノン ビジュアルアーティスト
インテリアデザイナー(1976年/パリ)、エスノエステティックドクター(1986年/パリ)、Capc現代美術博物館/arc en reve 建築センター(1999年~2007年/ボルドー)
Isabelle Thevenon Visual Artist
Interior designer, Ensaama Paris 1976. Doctor in Ethno Esthetic, Paris I Panthéon-Sorbonne 1986.Professor commissioned with the Capc Bordeaux, museum of contemporary art and arc en rêve architecture center in Bordeaux 1999/2007
マルク・ベルナル アーティスト/作家
1949年フランス生まれ。中等学校卒業後、アートハイスクールに通う。北アメリカ、ヨーロッパ、アジアを10年に渡り歩き、その中でポップ、ロック、アンダーグラウンドシーンで活躍する多くのアーティストに出会い、影響を受ける。現在、南西フランスに在住。世界各国を旅し、長きに渡りペインティング、執筆活動に専念する。
Marc Beirnaert Painter and Writer
Born in France in 1949. He is Graduate of the ENSAAMA school in 1976, Roubaix France. He currently lives and works in the south of France. He works on a global long term project, introducing his iconic cat Charabia. « Mademoiselle âge d’or » is his last book from 2016. Since 2014, he has been represented by the Gallery Alain tandille, Vertheuil, France.
★LINK
CAPS(Centre of Contemporary Visual Arts) http://www.capc-bordeaux.fr/
arc en rêve 建築センター http://www.arcenreve.com/
2015/2016年度と2年間に渡り、中国深圳で活動するアート拠点ステラーコース/Staller Courseとネットワーキングプログラムで連携をしています。
「今年5月の一ヶ月間、広州美術学院という美術大学で特別講義を行うメディアアート分野のアーティストを紹介してくれませんか?」とステラーコースのLauさんから依頼があり、天神山アートスタジオに今年の2月に滞在していた南 隆雄/Takao Minami(アーティスト、フランス拠点)(英語)さんを推薦しました。札幌には、北海道大学総合博物館のプログラムで招かれての滞在で、そのレクチャーで近年の活動を紹介してくれた時に、「移動した先ではなく、移動そのものを作品化したかった」という南さんのコンセプトにとても共感し、アーティストのモビリティリサーチの一環として、今後も南さんの作品や活動を追っていこうと決めたのでした。
南さんとは2006年にnpo S-AIR時代の招聘アーティストとして出会い、その後も以前の活動拠点、京都や、現在の拠点であるパリでなんども会って、よく知っているアーティストのひとりです。
OTA FINEARTSの南さんの作家紹介(日本語)はこちら。
さてさて、Lauさんから、大学でレクチャーをしている南さんの画像が送られてきました。
選考を経て、南さんが選ばれ広州で滞在しています。こちらの画像は、広州での近況を伝える南さんからのメールに添付されていたもの、《近所で見た、出航を待つドラゴンボート、後ろではすごい爆竹音!》とのこと、うー盛り上がりそう!
深圳、広州ともに、これからさっぽろ天神山アートスタジオのネットワーキング・プログラムを通じて、アートセンターや、大学と連携を計画しています。これらの海外機関との連携は、アーティストがブリッジとなってつながっていくとても有機的なつながりです。アーティストを介した札幌と世界と日本各地との回路をこれからもつないでいきたいと思います。お楽しみに!MO
Isabelle and Marc’s project presentation is exhibiting right now at entrance gallery. Both are based in France and are staying in Japan in May to June. Isabelle Thevenon tries to show the relation between France/ her home and Sapporo/ Tenjinyama Art Studio, two differnt environment with same materials.
Marc Beirnaert is sharing his continuous project of mysterious cat 😉
It is challenging project as ” Take One For Free”, so they are expected to pick up any visitors.
These following pics are some scenes from their talk at Wednesday’s Group Dinner.
Isabelle will place new works of Tenjinyama park needles day by day…
How it goes for the final day!? Shall we come and see them at the gallery.
MO
2014年に続き、2回目の札幌国際芸術祭(=通称SIAF/さいあふ)がこの夏開催されるのにあたり、昨日、札幌のお父さん「テレビ塔」で記者発表がありました。記者発表の第二部として参加アーティストとゲストディレクターの大友良英さん、芸術の森美術館での展覧会を担当するキュレーターの藪前知子さんらによるトークセッションが行われました。そこには、1年以上前から札幌・北海道に入りSIAF2017で発表するための作品やプロジェクトを制作している、そして天神山アートスタジオでおなじみの、あのアーティストたちの姿が!
毛利悠子さんと堀尾貫太さん。(画像はArtAlert SapporoさんFB画像を拝借!)
(今回、記者発表には参加されていませんでしたが、梅田哲也さん、さわひらきさんも長期的に地域に関わりながら作品やプロジェクトに携わることをゲストディレクターの大友良英さんから期待されているアーティストです。「アーティスト・イン・レジデンスプロジェクト」)
毛利さんは、2014年の第1回目の時と二回連続して参加となります。1回目と2回目をつなぐような存在かもしれません。彼女は、SIAF2014ではもともとチ・カ・ホでのSencing Streams会場で作品を展示する予定が、町の中を視察したときに印象に残ったという「清華亭」でインスターレション作品を展示しました。この場所は、開拓が入るずっと以前から湧き水が吹き出ていた場所で、開拓初期からこの水源の周りで様々な営みが繰り広げられていたけれど、都市の開発の中で地上から水はなくなり、いまはひっそりと静かに忘れられているような場所だったのです。
このときの毛利さんのように、アーティスト自らが場所と出会い、自分のプロジェクトを行っていくというやり方を大友さんは彼ら4名のアーティストにやってほしかったのだそうです。
この夏、毛利さんは札幌市立大学を会場に新作の「音速」を用いた大規模インスタレーションを展開するようですよ。清家清の設計したインパクトある大学の建物が、おおきな楽器のようになるのかもしれません。建築は揺れるものじゃありませんが、そこでぴたっと止まってしまっているような空気は、たぶん震えたり、その場所に入った人といっしょに鳴ったりと、場所が生き物のようにかわるのかもしれません。普段は入ることのない場所にはいるのもわくわくしますね。
堀尾さんもまた、幾度となく札幌を訪れて見つけたふたつの場所、「藻岩山」と「ススキノ」二箇所で同時にプロジェクトを行います。「いつもは裏口からこっそり入っていくようなやり方をしていたけれど、(SIAF2017という行政が事務局を担うフェスティバルに参加するので)今回は、表玄関から入っていくようなやりかたで戸惑ったけれど、これまでやりたいなと思っていたけどできなかったことができた!」とわたしのツボに入る発言が飛び出していました。難しい状況や環境をひょうひょうと乗りこなすことができるのはアーティストの才能、強み、堀尾さんのプロジェクトもほんとうに楽しみです。
記者発表にいなかったけれど、梅田哲也さんもこうしていくつも場所をみつけ、サイトスペシフィックなプロジェクトを同時に数カ所でやるんだそうですー。真冬の梅田さんのプロジェクトチームは、探検隊のようでしたし、いつも獲物を持って帰ってくる狩人のようでした(笑)さわさんは、冬にヨンチア・チャンが展示した札幌軟石の倉庫をギャラリーにしている北海道教育大学のHUGが会場になるのだそうです。
全体を通して理解したのは、SIAF2017の作品やプロジェクト群は、現在(わたしがいまいるところ)とこれまでの全部を見せようとする欲張りかつ実験的なフェスティバルになりそうだということ。開催期間中もずっと滞在するアーティストがいたり(テニスコーツ@資料館)、同じ状態のものがひとつもない!と大友さんが豪語していたので、飽きずに何度もいくことになるのかも。何度も来てください。
これまでの歴史を振り返りながら現在を経験し、軽くスキップするように未来へまた進んでいくことをSIAF2017は示唆しようとしているのかもしれません。
天神山アートスタジオも、SIAF2017開催中には札幌市資料館で「アートとリサーチセンター」という北海道・札幌で滞在制作や発表を行ったアーティストたちの活動を調査記録するプロジェクトをやりますー。ここでも過去と現在を組み合わせながら、起こったことをそのままアーカイヴする、そしてこれらのデータやネットワークが他の人にも活用してもらえるよう公開データベースをつくる計画です。
最後に、もうひとつ感じたこと。
記者発表冒頭で、大友さんの説明のとき使われたモエレ沼公園の空撮写真のように、目の前にあるものを見つめつつ、同時に空から眺めるような、いろんな時間いっぺんに体験するような、俯瞰的な視点、鳥のようになって自由に眺める態度を体験する、そんな夏になりそう。それは、泡沫の夢のようなアートフェスティバルだからできることかもしれません。
まじで楽しみです!!MO
ゴールデンウィークということで、北海道美深町からやってきた菅 定さんです。
昨年の12月終わりにも家族で滞在、大通りビッセのギャラリーで展示を行っていました。
前回滞在の時の紹介はこちら↓
今回の滞在では自身のアトリエと違う環境で、普段試せない実験的な制作をしています。
どんな実験をしているのか少し見せていただきました。
こちら、テーブルに固定されている黒いストローのようなもの。
“カメラ・ルシーダ”という道具。
100年以上前からあるデッサンの時の補助器具なんだそうです。
カメラ・ルシーダを覗くと、描きたい物体や光景と描くための紙とを同時に二重写しのように見ることができる。これによって画家は、目の前の光景から手もとの紙へ、遠近法の要となる部分の点や物体の輪郭線を転写できるので、遠近感の正しい透視画や本物そっくりの絵を描くことができる。(Wikipediaより)
という代物。実際に覗かせてもらいました。
先っぽの1cm幅ほどの小さいガラス(鏡)を真上から覗くと…
紙の上に前方の木が写り込んで、鉛筆の線と重なって見える!
(これなら絵心のない私も描けるかも…)
風景やテーブルの上の花瓶、人物など様々な対象をカメラ・ルシーダを覗いて描き、作品にどんな風に活用できるかを模索しているということでした。
暖かい日差しと桜の季節。外で絵を描くには絶好の季節です。
Moe
覚えていますか?2014年に北海道にじゃがいものリサーチのために滞在していたダニエル・ジャコビー(左)です。右は、今回のプロジェクトのパートナー、荒木悠さんです。
4月12日から2週間ちょっと帯広市に滞在して撮影を行い、最後に札幌で複数のデメーテル関係者へのインタビューのため、天神山アートスタジオへ。
麓の回転寿司を堪能する二人。
2014年のダニエル滞在時に実際に彼のリサーチをサポートした植村絵美さん、坂口千秋さん、宇佐見祥子さんからバトンタッチされるようにまた私も天神山アートスタジオとして応援しました。
帯広市役所からの眺め。十勝の山々が広がります。
上の方に緑のスペースが見えます、そこがばんえい競馬場です。2002年にとかち現代アート展デメーテルの主会場になった場所です。
ダニエルは、2014年のじゃがいもリサーチの際、帯広で案内をしてくれた人がたまたま連れて行ってくれたばんえい競馬場と出会ったのです。ばんえい競馬、十勝という場所からそのときインスピレーションを得て、デメーテルという国際展の存在を知り、今回のプロジェクトが始まりました。
競馬場のレースサイトの砂を入れ替える作業を撮影する二人。(左の小さい人間が彼ら)
荒木さんとジャゴビーは今回のプロジェクトのための特別チームです。帯広では十勝で活動されている彫刻家でありサポーターである相原さんに紹介いただいた、個人のアートサポーター松本さんのおたくに滞在してホスピタリティ高い歓迎を受けていたようです。十勝アメージング!!とダニエル談。
当時の国際展主催者のひとつだった十勝毎日新聞社から取材を受けて実現した記事。
今回制作されている作品は、スペインのミロ美術館 での The Way Things Doという展覧会に参加が決まっています。
(展覧会概要)
2017年6月、バルセロナのジョアン・ミロ財団は、キュレーターのマルティナ・ミラを迎え、スイスの アーティストデュオ・フィッシュリ&ヴァイスの代表作《The Way Things Go(邦題:事の次第)》に呼 応する展覧会《The Way Things Do》を開催致します。世界で活躍している新進気鋭の作家4組を招聘す る本展は、近年の哲学理論であるオブジェクト指向存在論(Object-Oriented Ontology)によって示唆さ れているように、オブジェクト自体が私たちの環境において能動的な要素であることを考察するものと なるでしょう。
フィッシュリ&ヴァイスの映像作品の30周年を記念する本展では、彼らの映像作品を投影するのに加 え、当館の4つの展示室でセラフィン・アルヴァレズ(1985年生・スペイン)、セシル・B・エヴァンス (1983年生・アメリカ / ベルギー)による新作コミッションワークと、荒木悠(1985年生・日本)とダ ニエル・ジャコビー(1985年生・ペルー)による協働作品が展示されます。
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10月1日までの長期間の展覧会のようですから、この夏から秋にヨーロッパに行かれる方はぜひ美術館を訪ねてみてください。
ダニエルはオランダを拠点に活動していますが、出身国ペルーでは若い世代のアーティスト代表ですし、荒木さんも国際的に活躍し、昨年の岡山芸術交流 OKAYAMA ART SUMMIT2016に参加し、よい評価をしっかりと受けた、大注目の二人です。(勝毎紙上では、年齢36歳となっていますが、ほんとはまだ31歳。)
今回の作品の上映や、新しいプロジェクトを、これからもなにかいっしょにやりたいですね!
ご協力いただいた十勝のみなさん!たいへんお世話になりました!!
(アーティスト・プロフィール)
ダニエル・ジャコビー | Daniel Jacoby 1985年リマ生まれの美術家・映像作家。現在アムステルダム在住。 バルセロナ大学卒業後、フランクフルトの名門国立造形美術大学シュテーデルシューレ・フランクフルト で教育を受ける。映像作品はこれまで25FPS(ザグレブ)、Bienal de la Imagen en Movimiento(ブエノ ス・アイレス)、MIEFF(モスクワ)、 Go Short(ナイメーヘン)、 Sheffield Fringe(シェフィール ド)、Videobrasil(サンパウロ)とLes Rencontres Internationales(パリ)といった数々の国際映画祭で 上映されている 。 2016年『Jagata』がリマ国際インディペンデント映画祭(ペルー)の国内コンペティ ション部門で最優秀作品賞を受賞。近年の展覧会はCRAC Alsace(アルトキルシュ、フランス)、EYE Film Institute(アムステルダム)、バンフ・センター(アルバータ、カナダ)、Kunsthal Chalottenborg (コペンハーゲン)、パレ・ド・トーキョー(パリ)、Kunstverein Harburger Bahnhof(ハンブル グ)、1646(デン・ハーグ)、Trafó(ブダペスト)、第11回クエンカ・ビエンナーレ(エクアドル)な どで発表。 これまで参加した主なレジデンス・プログラムにデルフィナ財団(ロンドン)、ヤン・ファ ン・エイク・アカデミー(マーストリヒト)、Casino Luxembourg(ルクセンブルグ)、トーキョーワン ダーサイト(東京)など多数。
荒木 悠 | Yu Araki
1985年山形市生まれの美術家・映像作家。現在東京都在住。 2007年にセントルイス・ワシントン大学卒業後、2010年東京藝術大学大学院映像研究科で修士号を取 得。映像作品はこれまで第59回BFIロンドン映画祭(ロンドン)、テート・モダン(ロンドン)、Move on Asia(ソウル)、BAC!(バルセロナ)、第56回オーバーハウゼン国際短編映画祭(オーバーハウゼ ン)、Streaming Festival(デン・ハーグ)、DOTMOVフェスティバル(札幌)、up-and-coming映画祭 (ハノーファー)、Spark Video(カナダ)、第29回モスクワ国際映画祭(モスクワ)、セントルイス国 際映画祭(セントルイス)といった数々の国際映画祭で上映されている 。近年の主な展覧会に、「クロ ニクル、クロニクル!」(CCO、大阪)、「岡山芸術交流2016:開発」(岡山)、「New Artist Picks 荒木悠展:複製神殿」(横浜美術館)、「Anthropographes」(ベナキ美術館、アテネ)などがある。こ れまで参加した主なレジデンス・プログラムにSNEHTA(アテネ)、タシタ・ディーン ワークショップ (サンタンデール)、トーキョーワンダーサイト(東京)など多数。
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おまけ画像。帯広での荒木さんとダニエルのプチ歓迎会のパエリア。美味しかったです!MO