カテゴリー:創作活動一覧
日中の気温14℃の札幌の家をでて北海道新千歳空港から4時間ちょっとで高雄国際空港へと向かい深夜に市内の窓のない1泊/1,080NTDのゲストハウスに着たどり着く。翌日に台湾の東海岸「台東地域」へ夜の道をシュールンのパートナー、キャムが運転する車で向かったのは5月19日のことだ。この車には、高雄で迎えてくれたシュールンと一人娘、今年から始めた交換プログラムの最初のアーティスト梅田哲也さんが同乗していた。約4時間のドライブだった。高雄から台東駅までは台鉄の一番早い電車でも2時間半はかかる。
我々は都蘭(ドゥーラン)地区の地元家族が営む一泊500NTDの民宿に到着した。片言の日本語を話すおかあさんが出迎えてくれた。実際のところ、忙しさにかまけて情報収集をしなかったので前情報がほとんどなかったし、いろいろと面食らうこともあったけれど、プロジェクトについては梅田さんだから、ぜったいなんとかなるわと考えていた。結果は、50カ所以上蚊に食われ、20本以上のペットボトルのドリンクを買い、日焼け止めをまたたくまに洗い流す汗と、最後には慣れないエアコンの冷気でひどい風邪をひくという8日間だった。
そもそも台東を拠点にレジデンスを運営するアーティストのシュールン・ウーと出会ったのは、2017年度にコマンドNが開催したアーティスト自身のトランスフォーマティブな展開を目的としたMove Arts Japanレジデンスプログラムを通じてである。アーティストは国内複数箇所のAIR拠点をひと月半かけて回るという移動型のレジデンス・プログラムだ。このプログラムにより、シュールンはさっぽろ天神山アートスタジオに2週間滞在した。
台湾とコマンドNとの交流で選ばれて来日していたシュールンは、彼女自身が台湾原住民出身であり、大学時代からの研究フィールドであった台湾東海岸エリアに拠点を移し生活を始めたこと。台湾原住民について、台東エリアについてやレジデンス拠点の運営や、環境保護地区公園でのカフェの運営、生活する中でおこる様々な出来事、リゾート開発しようとしている政府に、やみくもにツーリスト向けのホテルを建設したりするありきたりな開発事業を行う代わりにアートフェスティバルをやらないかと交渉して実際にやることになったという話。聞いてしまって「台東にいきたい」と思った。
ほどなくして、シュールンから交換プログラムのオファーがあり、さっぽろ天神山アートスタジオから3名の招待アーティスト候補をTEC LAND ARTS FESTIVAL 2018に対して提出することになった。その結果、選ばれたのが梅田さんだった。
インターナショナル・アーティスト4名、台湾アーティスト8名が参加するアーティスト・イン・レジデンスプログラム、北海道からマレウレウも参加する満月の晩の音楽ライブ、開催地域にある工房やアートスペースで同時に開催されるオープンスタジオや、アートマーケットの開催といった多彩なフェスティバルの運営は、国の補助を得て地域で生活する人々が担っている。運営の中心メンバーはほとんどが女性であり、ハニーいわく超少人数の「ママ・チーム」で切り盛りしている。ミーティングもアーティストのリサーチのアテンドも当たり前のようにこども同伴だ。たいへんだろうけど、理想的じゃないか家族と生活があって、、とほんのちょっとさみしくなった笑。でもあまりにも蚊に襲われたり、あまりに暑かったり、あまりに会うひと会うひとがおだやかだったり、パーマカルチャーなひとが翌日の早朝に出発をひかえているのにあってくれたり、民宿のおかあさんが毎朝コーヒー作ってくれたり、ハニーや阿紀さんとバライ一家がいろんな場所に連れてってくれたり友達を紹介してくれたり、アーティストがひとつひとつにであっているのを眺めたり、猿が山の斜面をポップコーンめがけて走りおりたり、パイナップルの畑とか、塩気の薄いごはんとか、なりすぎのマンゴーとか、全身にタトゥーの入ったマオリのジョージとか、果物すきで真面目なダニエルとかそんな見慣れない風景といつもと違う時間の中にちゃぷちゃぷつかっている間に、いや、たぶん一瞬でどうでもいいことになっていった。帰国したいまは日本語を話す歳をとったひとと若いひとについて、またこのエリアに入ったキリスト教宣教師とそれを受け止めた土地の反応について、もっと知りたくなっている。
さて、本題です、梅田さんはなにをするのか。
ここで制作される作品について、やったことないからやってみたい、あのひとたちとやってみたいというポツポツとしたヒントはこぼれてくる。得意な受け身の本領発揮となるのだろう、また、数日間のリサーチに同行してみて、アーティストはほんとうによく「みている」、すごいひとだなと感心する。台東駅から車で40分くらい離れている都蘭地区から、山に向かってどんどん奥まですすんでいく見晴らしの山の中腹で作品を制作する。その場所は、7月15日からの豊年祭に向けてアミ族の少年たちが集まりトレーニングを行う山の家のそば。これまでの技術に加え、この「機会」、場所やひとにであって開発されるであろう新しい技術もみることができるだろう。
オープニングは6月29日(金)、会期中に台湾へ行くことができるひとは、ぜひみにいってほしい。
作品の場所_google map_月光小桟 / 女妖在説画芸廊 / 月光咖啡屋
台湾の東海岸には、日常を忘れさせてくれる楽園があるのじゃなく「生活」がある。だから、このフェスティバルにアーティスト・イン・レジデンスがフィットするのだろう。営みとはリアリティだ、そこにあらがわないで暮らすというのは、そのときそのときに正面からつきあってそのつど考えてはやってみるとかやめてみることの繰り返しなんじゃないだろうか。それだけのことだし、しまいまでそれができたらすごいなと思う。その過ごしかたはまるでこどもの時間でだからわけもなくにやけてくる。
思っていたよりはるかに遠かった台東、だけどまた行きたい。こんや札幌からみる満月はあの海の上でもぽっかりときれいにみえるのだろう。MO
【関連リンク/PDF資料】
○2018台湾東海岸大地芸術祭
TAIWAN EAST COAST (TEC) LAND ARTS FESTIVAL 2018
会期:2018年6月29日ー11月30日
○台湾東海岸エリアについて
https://www.eastcoast-nsa.gov.tw/ja-jp
○AIR招聘アーティスト(日本)梅田 哲也
○AIR招聘アーティスト(日本)菅野 麻衣子
http://2016.teclandart.tw/project/maikosuganojp/
○音楽祭の招聘アーティスト(日本)マレウレウ*6/30に出演
http://www.tonkori.com/profile/
○Move Arts Japanレジデンスプログラム
https://movearts.jp/air2017-ja
○さっぽろ天神山アートスタジオ
https://beigejackal76.sakura.ne.jp/
【問い合わせ先】
フェスティバルのこと、現地へのアクセスなどもう少し詳しいことが知りたいかたは
小田井 (さっぽろ天神山アートスタジオAIRディレクター)まで。
info [AT] beigejackal76.sakura.ne.jp
TEL 080-3234-0228(直通)
(審査員コメント)
今回、Exhibition Program の応募に対して202名の応募がありました。その中から一人のアーティストを選ぶのは本当に難しい作業でした。膨大な量の作品のファイルや応募の動機を見て、数日かかってなんとか30人ぐらいまで絞りましたが、そこからは正直、誰が選ばれてもいいと思えるレベルの高い人たちばかりでした。
その中で西松秀祐さんが選ばれたのは提出されたプランのユニークさもありますが、実際に天神山に滞在する中で、最初のプランをどんどん発展させたり、全然違う新しいプランを作ってくれそうな可能性にあふれた若い柔らかな感性を感じたからでした。そして西松さんの作品にはこの世界や未来に対する純真な興味や明るい希望を感じます。2月、レジデンスの最後の発表をとても楽しみにしています。(島袋道浩)
今回のコミュニティ・プログラムの公募には、「アーティスト・イン・スクール」(AIS)への参加を前提にした提案が求められていました。「アーティストは転校生!」として、学校の余裕教室などで制作と交流を行う滞在型のプログラムです。2003年から北海道を中心に全国で74件(札幌市内40件)もの事業を行って来ました。継続的な効果を求められるこの時代に、毎年のように学校にアーティストを派遣しているのはとても重要なことです。スタッフの皆さんの並々ならぬ熱意のたわものだと思います。現在は今までの成果をまとめたAIS報告書を準備していると聞きます。AIS事業を次のステップに進める段階なのだと感じています。私は小中学校と4回転校しました。新しい学校には子どもなりのサバイバルがあり、その都度「妥協」と「協調」を強いられた記憶があります。しかし、新しいイメージを創造するアートには、時にそれらは相反するモノになりかねません。
そこで、国際公募審査では、いくつかの観点に注目しました。学校を含む社会への積極的な交流姿勢、冬環境への丁寧なリサーチ、未知数を含めたプランの柔軟性。そして、過去のAIS事業には見られない作家性です。今回、54名の提案の中から、Mica Cabildoさんの作家性と提案に新しい可能性を感じ、彼女を選ばさせてもらいました。社会との関わりや冬の環境を考慮した彼女の思考は、AIS事業にも新しいイメージを見せてくれると確信しています。とても楽しみです。(磯崎道佳)
2014年度に国際公募を開始してから4回目となった今回は、コミュニティ54名とエキシビション202名の合計256名の応募の中から2名を選ぶこととなりました。審査方法は、応募書類全てを3名の審査員が精査した上で、応募者のこれまでの活動資料とプロジェクトプランの内容でファイナリストを選出。次にプロジェクトプラン内容と発展の可能性を検討、さらに天神山アートスタジオ国際公募プログラム選考基準にそって最終選考の議論を重ね、結果にたどり着きました。
国際公募の回数を重ねるごとに、応募者の活動拠点や出身が地球上のすべての大陸と地域に分散しておりこのプログラムの国際的な広がりを実感しています。また、応募者はこれからの活動が期待される新人から、中堅からシニアに差し掛かるレベルのアーティストまで幅広い層が挑戦してくれており、応募するアーティストの質が高まってきていることを実感します。そのぶん、選考に携わる私たちのプレッシャーも大きくなりますが、ひとりひとりの人生に向き合う作業であると感じ、厳しくも温かい気持ちになり私たちにとっては励みに変わります。選ばれた2名が、このプログラムの体験後にアーティストとしてどのように飛躍し、変わっていくのかを長く見守っていきたいと思っています。(小田井真美)
(審査員プロフィール)
島袋道浩 【SHIMABUKU】
美術家
1969年生まれ。12年間のベルリン滞在の後、現在は沖縄を拠点にする。1990年代初頭より世界中の多くの場所を旅しながら、そこに生きる人々や動物、風習や環境に関係したインスタレーションやパフォーマンス、ビデオ作品を制作している。パリのポンピドゥ・センター、ロンドンのヘイワード・ギャラリーなどでのグループ展やヴェネチア・ビエンナーレ(2003 / 2017)、サンパウロ・ビエンナーレ(2006)、ハバナ・ビエンナーレ(2015)、リヨン・ビエンナーレ(2017)などの国際展に数多く参加。2013年には金沢21世紀美術館、2014年にはスイスのクンストハーレ・ベルンで個展を開催。2014年札幌国際芸術祭参加作家。
磯崎 道佳 ISOZAKI Michiyoshi
美術家
1968年 茨城県水戸市生まれ。磯崎道佳は、様々な表現形態、素材を通じて、誰もが持つ好奇心を引き出すことで、新しい視点を発見する場を制作、発表している。1968年水戸市生まれ。1996年多摩美術大学大学院美術研究科修了。2001年P.S.1/MoMAインターナショナルスタジオプログラムに参加(NY)。現在北海道在住。主なプロジェクトに、面識のない者同士による手紙の交換を目的とした「パラシュートとマキオ」。参加者と巨大バルーンを制作する「ドーム/DOMEプロジェクト」。雑巾で等身大の動物を制作する「ぞうきんぞう/Zokin Zoプロジェクト」、「モップの生活/Life of Mop」 、「笑う机 – smile one the desk」など。
小田井 真美 ODAI Mami
1966年 広島市生まれ。オルタナティブスペース運営、国際展での滞在制作コーディネート、NPOでのAIR運営を経て、アートによる地域活性化事業、アーティスト・イン・スクールの企画と事業設計。TransArtist(オランダ)で文化政策とAIRネットワ-キングについて研究、アーカスプロジェクト(茨城)ディレクター、コマンドNと共にアーティストの移動のためのポータルサイトMOVE ARTS JAPAN運営、札幌国際芸術祭(SIAF)2014でチーフ・プロジェクトマネージャーを経て、現在は札幌市のAIR施設さっぽろ天神山アートスタジオAIRディレクター。新規AIRのための事業設計、VISUAL ARTS FOCUS with INSTITUT FRANCAIS(フランス)招聘など国内外AIR事業とその背景に関するリサーチ多数。
6月3日(土)に開催されたアイヌ民族博物館のプログラム「アイヌ文化教室 大人の遠足」に参加してきました!
アイヌ民族博物館のプログラムページはこちら。
内容は、『登別と白老にまたがる海岸沿いに残る地名を歩き、アイヌの伝統文化に触れる大人の遠足。』とあって、7㎞の道のりを歩きながら学芸員の方からいろいろなお話も聞けそうということで、柔軟体操を密かに行いつつ、申し込みをしました。
当日の天気を気にしつつも参加したのは、ボート(中国)、リッキー(オランダ)、雨森さんとわたしの4名。
登別駅の裏にあるいぶり中央漁協組合を出発して、アヨロ川河口を目指します。途中、アイヌの伝承が残るアフンルパロという洞窟、虎杖浜海岸を歩きました。太平洋の波が荒かった。古い写真を見せながら、実際の場所をみる面白いレクチャー、場所にまつわるアイヌの物語や地名に関するお話はどれも面白く、お弁当時間の終わりには、ツバメの踊りと、ほんとうに盛りだくさんでした。通訳が追いつかない!!
雨森さんは、アイヌの歌と踊りに心を射抜かれた模様。新しいリサーチが始まりそうですね。
帰りにはお約束の温泉で疲れを癒しました。アイヌ文化教室はこれからも続くプログラムとのこと。アイヌ民族博物館のウエブサイトを眺めつつ、次のプログラムも楽しみにしています!
MO
2014年に続き、2回目の札幌国際芸術祭(=通称SIAF/さいあふ)がこの夏開催されるのにあたり、昨日、札幌のお父さん「テレビ塔」で記者発表がありました。記者発表の第二部として参加アーティストとゲストディレクターの大友良英さん、芸術の森美術館での展覧会を担当するキュレーターの藪前知子さんらによるトークセッションが行われました。そこには、1年以上前から札幌・北海道に入りSIAF2017で発表するための作品やプロジェクトを制作している、そして天神山アートスタジオでおなじみの、あのアーティストたちの姿が!
毛利悠子さんと堀尾貫太さん。(画像はArtAlert SapporoさんFB画像を拝借!)
(今回、記者発表には参加されていませんでしたが、梅田哲也さん、さわひらきさんも長期的に地域に関わりながら作品やプロジェクトに携わることをゲストディレクターの大友良英さんから期待されているアーティストです。「アーティスト・イン・レジデンスプロジェクト」)
毛利さんは、2014年の第1回目の時と二回連続して参加となります。1回目と2回目をつなぐような存在かもしれません。彼女は、SIAF2014ではもともとチ・カ・ホでのSencing Streams会場で作品を展示する予定が、町の中を視察したときに印象に残ったという「清華亭」でインスターレション作品を展示しました。この場所は、開拓が入るずっと以前から湧き水が吹き出ていた場所で、開拓初期からこの水源の周りで様々な営みが繰り広げられていたけれど、都市の開発の中で地上から水はなくなり、いまはひっそりと静かに忘れられているような場所だったのです。
このときの毛利さんのように、アーティスト自らが場所と出会い、自分のプロジェクトを行っていくというやり方を大友さんは彼ら4名のアーティストにやってほしかったのだそうです。
この夏、毛利さんは札幌市立大学を会場に新作の「音速」を用いた大規模インスタレーションを展開するようですよ。清家清の設計したインパクトある大学の建物が、おおきな楽器のようになるのかもしれません。建築は揺れるものじゃありませんが、そこでぴたっと止まってしまっているような空気は、たぶん震えたり、その場所に入った人といっしょに鳴ったりと、場所が生き物のようにかわるのかもしれません。普段は入ることのない場所にはいるのもわくわくしますね。
堀尾さんもまた、幾度となく札幌を訪れて見つけたふたつの場所、「藻岩山」と「ススキノ」二箇所で同時にプロジェクトを行います。「いつもは裏口からこっそり入っていくようなやり方をしていたけれど、(SIAF2017という行政が事務局を担うフェスティバルに参加するので)今回は、表玄関から入っていくようなやりかたで戸惑ったけれど、これまでやりたいなと思っていたけどできなかったことができた!」とわたしのツボに入る発言が飛び出していました。難しい状況や環境をひょうひょうと乗りこなすことができるのはアーティストの才能、強み、堀尾さんのプロジェクトもほんとうに楽しみです。
記者発表にいなかったけれど、梅田哲也さんもこうしていくつも場所をみつけ、サイトスペシフィックなプロジェクトを同時に数カ所でやるんだそうですー。真冬の梅田さんのプロジェクトチームは、探検隊のようでしたし、いつも獲物を持って帰ってくる狩人のようでした(笑)さわさんは、冬にヨンチア・チャンが展示した札幌軟石の倉庫をギャラリーにしている北海道教育大学のHUGが会場になるのだそうです。
全体を通して理解したのは、SIAF2017の作品やプロジェクト群は、現在(わたしがいまいるところ)とこれまでの全部を見せようとする欲張りかつ実験的なフェスティバルになりそうだということ。開催期間中もずっと滞在するアーティストがいたり(テニスコーツ@資料館)、同じ状態のものがひとつもない!と大友さんが豪語していたので、飽きずに何度もいくことになるのかも。何度も来てください。
これまでの歴史を振り返りながら現在を経験し、軽くスキップするように未来へまた進んでいくことをSIAF2017は示唆しようとしているのかもしれません。
天神山アートスタジオも、SIAF2017開催中には札幌市資料館で「アートとリサーチセンター」という北海道・札幌で滞在制作や発表を行ったアーティストたちの活動を調査記録するプロジェクトをやりますー。ここでも過去と現在を組み合わせながら、起こったことをそのままアーカイヴする、そしてこれらのデータやネットワークが他の人にも活用してもらえるよう公開データベースをつくる計画です。
最後に、もうひとつ感じたこと。
記者発表冒頭で、大友さんの説明のとき使われたモエレ沼公園の空撮写真のように、目の前にあるものを見つめつつ、同時に空から眺めるような、いろんな時間いっぺんに体験するような、俯瞰的な視点、鳥のようになって自由に眺める態度を体験する、そんな夏になりそう。それは、泡沫の夢のようなアートフェスティバルだからできることかもしれません。
まじで楽しみです!!MO
本日天神山にこんな方たちが来てくれました。
ご近所の平岸高校放送部の生徒さん。
何やら、学生コンクールに出展するドキュメンタリー作品を制作するとの事。
そのテーマにさっぽろ天神山アートスタジオを選んでくれたのです!
丁度、今天神山はアーティストで満員御礼状態。
コロンビアから来ているウィリアム(写真↑)さんの活動や、マレーシアから来ているヨンチアさんや、
偶然出会わせた、福永さん、ジェフなど、天神山をがっちりアピールさせていただきましたよ。
これ以降も数回インタビューに来てくれるらしいです。
どんな作品になるのか楽しみですね。
Co STEPの情報リンク>>プログラム詳細と参加申し込みもここから!
日時:2月5日(日)11:00-15:00
会場:北海道大学 遠友学舎
大学キャンパス北側(市営地下鉄南北線「北18条駅」下車、徒歩10分)
内容:「オノマトペ・ワークショップ」
自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音で象徴的に表 した語、オノマトペ。擬音語・擬声語・擬態語などと呼ば れるオノマトペは、同じ現象を文化や言語によって異なる 表現で表しています。今回のワークショップは日韓のオノ マトペがもつ感覚を、参加者が日常の道具を用いて表現す ることで、造形言語と言葉との関係を探ります。
<講師>
金 景均(デザイナー、韓国芸術総合大学副学長)
朴 炫貞(アーティスト、北海道大学CoSTEP特任助教)
福永 敦 (さっぽろ天神山アートスタジオ2016年度国際公募AIRプログラム招聘アーティスト)
<タイムテーブル>
11:00-12:00「オノマトペ」の「表現」について
12:00-14:30 企画・作品制作
14:30-15:00 講評・まとめ
* 参加年齢制限はございません。子どもから大人まで楽しめるワークショップです。 * 研究プロジェクトの一貫で行うワークショップです。
制作物は研究目的としてウェブ・論文として公開される場合があります。
主催 | 北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター CoSTEP
共催 | さっぽろ天神山アートスタジオ
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2016年度国際公募AIR選考委員によるアーティスト紹介:
オノマトペはモノやコトに対するあり様や音を表す言語である。 それは文化の壁を超えて頭でも心からでも理解できるものである。アイ ヌのオノマトペをリサーチして作品制作する作家の計画は、北海道で 滞在する意義をもたらし、その活動を通して文化をつなげ、心を結ぶ 役割ができると考えた。言葉の持つ力からの表現、その相違と共有点を 見つめることから見えてくる独自の世界を、楽しみにしている。 (朴 炫貞 [パク ヒョンジョン]、アーティスト、研究者 )
コロンビアからのWilliam Andres Narvaez Cedeñoが到着して、国際公募招聘アーティスト3人が揃って初めてのプログラム。白老にあるアイヌ民族博物館を訪れました。その他、S-AIR Exchange Programme 2016 冬期招聘アーティスト、ヨンチアのパートナーでキュレーターのミンワ、滞在作家の三角みづ紀さん、さらにマレウレウのマユンキキ(マユンさん)も加わって、スタッフ含めて総勢10人の大所帯となりました!
マレウレウは、アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループです。マユンさんはアイヌ語の先生でもあります。アイヌ文化の伝承者であるマユンさんにアイヌ民族博物館を案内いただけるなんて、とてもラッキーなことです。マユンさんありがとう!
天神山へやってくるアーティストたちには、アイヌ文化のリサーチが目的の人はけっこういます。今回3人の作家もそれぞれの関心からアイヌ文化に興味をしめし、いろんな質問を投げかけていました。
ウィリアムによると、コロンビアには80もの言語があり、彼の住むカリという街のそばにも違う言葉を話す部族が住んでいますが、そうした文字を持たない口承文化が今消えていく危機にあるそうです。口承文化がいかに伝達されていくのかという彼自身の身近な関心から、アイヌの語り継がれる民話に特に興味を持ったようす。
アイヌ語のオノマトペを今回調査中の福永さんは、マユンさんからいろいろなアイヌのオノマトペを教わっていました。「オロペレレ」という熊が殺される時の叫びの擬音語があると聞き、一同なんだか感動。
また、アイヌ独特の造形物の意味や特徴について聞きたがるようすは、さすがビジュアルアーティストだなと感じました。
初めてのアイヌ文化に触れるアーティストたちの素朴な質問にも、ひとつひとつていねいに答えるマユンさん。マユンさんの詳しくしかもツボを抑えたガイドのおかげで、アーティストたちにも、同行した私達スタッフにもとても濃密で充実した訪問となりました。
日本、札幌。冬、雪、北方圏。異なる文化と出会い、その中にインスピレーションを感じ、細い糸を手繰り寄せていくような、それぞれの作家のリサーチが始まっています。
Chiaki
After a Colombian artist William Andres Narvaez Cedeño just arrived Tenjin finally. This is first program with invited artists all together. We visited AINU MUSEUM in Shiraoi. Invited artists, curator Ming Wah who is Yoong Chia’s partner, a resident Mizuki Misumi, and a member of Marewrew Mayun a.k.a Mayunkiki joined us. Include staff, the party was 10 members!
Marewrew is a vocal group. Their theme of activity is regeneration and tradition of traditional songs of Ainu “Upopo”. Mayun is also a teacher of Ainu language. It’s very lucky for us to be introduced around Ainu Museum by Mayun san who is a memory keeper of Ainu culture. Thank you Mayun!
In Tenjinyama there is not a few artist who intend to do research about Ainu culture. Invited three artists for this winter project are also interested in it from their each interests and were asking various questions. According to William, there are much many 80 languages in Colombia and there is a tribe which has a particular language near his home town Cali. But now is a crisis to those oral traditions. They are about disappearing. Since his interest how those oral traditions will keep surviving, he might be interesting in especially folklores of Ainu.
Fukunaga who does research about Onomatopoeia was asking Mayun various onomatopoeia in Ainu language. We all were impressed that one onomatopoeia “Oroperere” word means hunted bear’s last screaming. He looks like the visual artist while he was asking meanings and distinctions of artifacts of Ainu.
However primitive they were, Mayun answered kindly to every questions from artists who experience Ainu culture for the first time. So she was providing detailed information with us, we all could spend very meaningful time.
Japan, Sapporo, snow, winter, subarctic. Meeting with different culture, getting inspirations, each artist’s research is starting.
Translation: taiga
昨日の朝、紅葉と朝日がとても綺麗だったので思わず写真を撮っていたのですが、明けての今朝は積雪10cm. 秋が終わりました。
Yeseterday morning I was impressed in beautiful autumn colors and took pictures. But then today here is 10cm snow covered. Autumn is gone.
taiga
明後日11日のアニメーション上映会に向けて嵐の前の静けさ、ちょうど台風もきてますね☆
盛り上がるおばあちゃん、たじろぐ小学生。けおすな看板。どうなる!?
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8月11日(木・祝/山の日)15:00~
天神山 夏のオープンスタジオ 最終日特別上映会
「ラストタンゴ in 天神」
15:00 オープニング〜ゲスト講師松本力さんによるトークと振り返り
15:15 上映会第1部 “Tenjinyamanimation A”
(ゲストミュージシャン Becky, Rosanna, 渡部早稀, 他)
15:45 休憩
16:00 上映会第2部 “Tenjinyamanimation Un”
(ゲストミュージシャン Becky)
16:15 Sui Zhen Solo Video & Music (Becky)
16:50 北海学園大 フリーホームレスジャズバンド とVJ 松本力
17:00 上映プログラム終了
17:00~ 交流会
ライブ演奏
•北海学園大 フリーホームレスジャズバンド
•MomoSun Band. 三瓶隆 & 桃山遊道
天神山アートスタジオでは、7月30日より夏休みに合わせたプログラム「夏のこどもオープンスタジオ」として、ゲスト講師に松本力さんを迎えたワークショップ「山のアニメーション修行 踊る人形/じかんの絵」を開催してきました。11日間の期間中にこどもたちが描き上げたアニメーションは、2000コマ以上にものぼります。上映中は天神山に滞在中のミュージシャンらによるジャムセッションも上演。こどもたちとアーティストの共演をぜひご覧ください。
なお、オープンスタジオは11日12:00まで参加していただけます。大人の方も大歓迎です!ご家族ご友人と、夏のアニメーション修行はいかがでしょうか。ワークショップの様子はこちら <https://beigejackal76.sakura.ne.jp/ct-top/7835/> から。それではどうぞよろしくお願いいたします。
参加ミュージシャン Becky WEBサイト
http://www.suizhen.com.au/music/
※プログラムは変更になることがありますので、ご了承ください。
MO
天神山よりお知らせです。
来る8月4日(木)~8月7日(日)、
さっぽろ天神山アートスタジオ滞在中の納谷真大さん、藤本道さんが出する、
「そして誰もいなくなった」の公演が始まります。
公演を前に、演劇ファン・天神山ファンのみなさまを対象に、稽古場見学を行います。
日程は7月28日(木) 15:30~17:00
参加希望の方は、7月26日(火)までにご連絡ください。
数に限りがありますので、先着順とさせていただきます。
☆申込方法☆
・来館時、事務所での受付
・電話: 011-820-2140
・メール: ryotaro@ais-p.jp
イレブンナインHP ⇒ http://eleven9.jp/deboo2/
会場/コンカリーニョHP ⇒ http://www.concarino.or.jp/