s(k)now 成果展示展覧会、本日最終日!
s(k)now(S/know(スノウ)= “雪を知る” プロジェクト)
レジデンス成果展も残すところあとわずか!
さっぽろ天神山アートスタジオ 国際公募AIRプログラム2017
s(k)now 成果展示展覧会
2/22(水)~2/26(日)9:00-21:00
「冬、雪、北方圏」のキーワードのもと北海道、札幌を舞台にリサーチ、制作を行った3人のアーティストの成果展示が開催中です。視点も素材も三者三様じつに多彩。交流スペースでは彼らにインタビューしたビデオを流していますので、ぜひそちらもご覧ください。
最終日の日曜日は、夕方5時からアーティストによるギャラリートークがあります。そのあとはクロージングパーティ。予約不要、参加無料です。お気軽にお越しください!
アーティスト
Jeff Downer/フォトグラファー、インスタレーション(カナダ)
http://www.jeff-downer.com/
札幌市内にとどまらず、小樽、室蘭、函館など道内の都市を歩き、また歩きフィルム
による撮影を行ってきました。
滞在中に撮影された写真のプリントを展示します。22日から毎日大型プリンターで作
品の出力を行い最終日26日までのワークインプログレス形式の発表となります。
25-26日週末には数多くの写真作品をご覧いただけます。
福永敦/サウンド•インスタレーション、コラージュ(ドイツ、日本)
http://www.atsushifukunaga.com/
交流スタジオA/Cの2箇所を使い、今回の札幌での活動を含む、福永が取り組むオノマ
トペ・音のプロジェクトを発表します。交流スタジオAでは、ドイツで製作された音の
作品の体験、交流スタジオCでは、札幌でのリサーチに基づいて協力者とともに製作し
た新作をご覧いただけます。オープンスタジオ形式で福永本人は期間中も交流スタジ
オCで製作を行います。
26日(最終日)18:00からの交流会後半で館内でパフォーマンスを実施します。
William Andres Narvaez Cedeño/ファインアート(コロンビア)
http://williamnarvaezc.wixsite.com/william-narvaez/instalacion
展示スペース内に、札幌の雪の風景、埋蔵文化財の有り様にインスパイアされた繊細
な手作業により制作された作品群を展示します。また、アートスタジオの敷地内周辺
で、屋外作品も制作と設置しています。日々変わっていく雪の風景とともにぜひご覧
ください。
s(k)now 招聘アーティスト3名の制作インタビュー動画をYouTubeに公開しました!
福永敦
Jeff Downer
William Andres Narvaes Cedeno
少々ぎこちない記念写真ですが、2月7日に札幌市市民文化局の池田局長をお訪ねしました。3名それぞれに現在取り組んでいるプロジェクトの内容を伝え、「では、⚪︎⚪︎を訪問してみては?」など、池田局長からリサーチ活動のためのアドバイスもいただきました。
アーティスト・イン・レジデンスは、”アーティストが活動すること”そのものなので、どんな方でもチャンスがあればじかに会って話をしてもらうのが一番と考えています。
2月22日から26日の滞在成果発表の時には見に行きますね、とアーティストと約束してくださいました。きっと励みになるでしょう、がんばらねばね、がんばっているけど笑!
しかし、、、アーティストの立ちポーズが同じなのはなんでだ?
MO
毎週水曜日定例のスタッフとアーティストの夕食を囲んだミーティング。
今日はWilliam&Dianaのコロンビア料理が出ました。おそらく誰にも初めてだったのではないでしょうか。黄色いお団子状の一品、名前は”Papas Rellena(パパス レジェーナ)”。rellenaは詰め物という意味のようですが、じゃが芋を茹で崩したものを生地にし、ピラフのように野菜と炒めたお米を包み、さらに卵をまぶして油で揚げるという、なんとも手の込んだ料理です。
「僕らの街Caliでは、もうそこら中でPapas Rellenaを食べているよ」とのことでした。
もう一品は焼いたバナナの上にラタトゥーユのようなトマトペーストがのったもの。
成果発表へ向けたミーティングの後は、こたつを囲んでくつろぎのひと時。
Weekly meeting on Wednesday among staff and resident.
Today we had Colombian dishes by William and Diana. It might be for the first time to everyone. Yellow one is named “Papas Rellena”. Rellena means filling something. Firstly they boiled and mashed potatoes, then fill fried rice include vegetables. At last they did egg coating and frying. It seems much elaborated dish.
“In my home town Cali, everybody eats Papas Rellena” he said.
Another one is tomato paste on roasted banana.
After meeting to plan result presentation, they were chilling around “Kotatsu”(Japanese foot warmer).
taiga
到着から2週間、白老など北海道でのリサーチを経て、Williamも実制作に入ってきた模様です。
主にランドスケープやその土地のものを扱う彼、和紙をちぎって作っているのは山並みでしょうか。
網状に組み合わされているのは、木の皮を割いたもの。先日は埋蔵文化センターで、縄文土器について質問をしていたWilliam、この網も縄文土器のような形に編み上げたいそうです。本人曰く「湖が干上がった時のような」イメージとのこと。どちらも繊細なつくりが印象的でした。
「これ、コロンビアの音楽だよ」
BGMに流れているのは、コロンビアを南北に流れるマグダレナ川の周辺の音楽のコンピレーション。その土地その土地で全然違う音楽なんだと、話してくれました。
Since his arrival, it has been 2 weeks. He has done research include Shiraoi, then he is in work now.
He deals with mainly landscape and things from the land. Those torn Japanese papers look like mountain.
A web structure consists of torn tree’s skin. He was asking about earthenware in the museum. He wants to turn web into form of Jomon earthenware. He said it’s like dried lake. Both was elaborated.
“This is Colombian music.”
BGM was compilation album whose tunes were from various places on Magdarena River that acroses Colombia from north to south. He told me about each different styles.
taiga.
プロジェクトへの応募時に「 可能ならば札幌市役所を訪問し、雪を管理する部局の仕事を見たい」と書いていたJeff。
札幌市雪対策室からお借りした、市の雪対策に関するスライドショー(英語版)で事前に予習してから1/26に雪対策室を訪問しました。そこでさらに新しい情報を得て雪対策への理解を深め、 雪堆積場と都心北融雪槽の撮影の許可までいただき、2/2に撮影に行ってきました。ありがとうございました。
Jeff Downer wrote on the application for this program, “I would like to visit,and possibly work along side Sapporo’s City Hall and see what The Snow Management Office does”.
Before visiting The Snow Management Office, he had watched the slide show that tells how Sapporo City Manages the snow. They gave him more and new information when he visited them on Jan 26th,which made him learn a lot.
They even gave him permission of taking photos of the snow disposal spot and the Underground Snow Melting Tank. He took photos of these places on Feb 2nd.
We really appreciated for the kind support of The Snow Management Office of Sapporo. Thank you very much.
YZ
1月28日15:00から、冬の公募AIRプロジェクトs(k)nowの招聘アーティストとキュレーター四方幸子さんによるトークイベントを行いました。
各アーティストがこれまでの活動と今回のプロジェクトの概要をスライドを交えて紹介した後、今回の公募の審査員でもある四方幸子さんからコメントを頂きました。(それぞれのプロジェクト概要はブログの滞在者紹介ページをご覧ください)
雪深い天神山ですが、スタッフの想像以上の参加者に恵まれ、急遽、WilliamのパートナーのDianaの友人がスペイン語通訳を買ってでてくれるという嬉しいハプニングもありました。
On 1/28 from 15:00 we held a talk event with invited artists of winter open call AIR project and curator Yukiko Shikata.
After each artists made presentations about past activities and over look of current project, Shikata who is also a judge of this open call commented them. (Please refer over look of each projects to their resident introduction pages)
Though Tenjinyama was deeply snow covered as usual, we had pretty many participants. Suddenly fortunately we got a Spanish interpreter. He was a friend of William’s partner Diana. That was good happening.
taiga
コロンビアからのWilliam Andres Narvaez Cedeñoが到着して、国際公募招聘アーティスト3人が揃って初めてのプログラム。白老にあるアイヌ民族博物館を訪れました。その他、S-AIR Exchange Programme 2016 冬期招聘アーティスト、ヨンチアのパートナーでキュレーターのミンワ、滞在作家の三角みづ紀さん、さらにマレウレウのマユンキキ(マユンさん)も加わって、スタッフ含めて総勢10人の大所帯となりました!
マレウレウは、アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループです。マユンさんはアイヌ語の先生でもあります。アイヌ文化の伝承者であるマユンさんにアイヌ民族博物館を案内いただけるなんて、とてもラッキーなことです。マユンさんありがとう!
天神山へやってくるアーティストたちには、アイヌ文化のリサーチが目的の人はけっこういます。今回3人の作家もそれぞれの関心からアイヌ文化に興味をしめし、いろんな質問を投げかけていました。
ウィリアムによると、コロンビアには80もの言語があり、彼の住むカリという街のそばにも違う言葉を話す部族が住んでいますが、そうした文字を持たない口承文化が今消えていく危機にあるそうです。口承文化がいかに伝達されていくのかという彼自身の身近な関心から、アイヌの語り継がれる民話に特に興味を持ったようす。
アイヌ語のオノマトペを今回調査中の福永さんは、マユンさんからいろいろなアイヌのオノマトペを教わっていました。「オロペレレ」という熊が殺される時の叫びの擬音語があると聞き、一同なんだか感動。
また、アイヌ独特の造形物の意味や特徴について聞きたがるようすは、さすがビジュアルアーティストだなと感じました。
初めてのアイヌ文化に触れるアーティストたちの素朴な質問にも、ひとつひとつていねいに答えるマユンさん。マユンさんの詳しくしかもツボを抑えたガイドのおかげで、アーティストたちにも、同行した私達スタッフにもとても濃密で充実した訪問となりました。
日本、札幌。冬、雪、北方圏。異なる文化と出会い、その中にインスピレーションを感じ、細い糸を手繰り寄せていくような、それぞれの作家のリサーチが始まっています。
Chiaki
After a Colombian artist William Andres Narvaez Cedeño just arrived Tenjin finally. This is first program with invited artists all together. We visited AINU MUSEUM in Shiraoi. Invited artists, curator Ming Wah who is Yoong Chia’s partner, a resident Mizuki Misumi, and a member of Marewrew Mayun a.k.a Mayunkiki joined us. Include staff, the party was 10 members!
Marewrew is a vocal group. Their theme of activity is regeneration and tradition of traditional songs of Ainu “Upopo”. Mayun is also a teacher of Ainu language. It’s very lucky for us to be introduced around Ainu Museum by Mayun san who is a memory keeper of Ainu culture. Thank you Mayun!
In Tenjinyama there is not a few artist who intend to do research about Ainu culture. Invited three artists for this winter project are also interested in it from their each interests and were asking various questions. According to William, there are much many 80 languages in Colombia and there is a tribe which has a particular language near his home town Cali. But now is a crisis to those oral traditions. They are about disappearing. Since his interest how those oral traditions will keep surviving, he might be interesting in especially folklores of Ainu.
Fukunaga who does research about Onomatopoeia was asking Mayun various onomatopoeia in Ainu language. We all were impressed that one onomatopoeia “Oroperere” word means hunted bear’s last screaming. He looks like the visual artist while he was asking meanings and distinctions of artifacts of Ainu.
However primitive they were, Mayun answered kindly to every questions from artists who experience Ainu culture for the first time. So she was providing detailed information with us, we all could spend very meaningful time.
Japan, Sapporo, snow, winter, subarctic. Meeting with different culture, getting inspirations, each artist’s research is starting.
Translation: taiga