さっぽろ天神山アートスタジオでは、国際公募アーティスト•イン•レジデンス(AIR)事業として、冬期間の札幌•北海道をフィールドに滞在型制作(調査研究と作品制作など)を行う国際的に活動するアーティストを毎年3名(組)招聘しています。今年度のプログラムキーワード「冬•雪・北方圏」に対し113名の応募の中から選ばれた3名が滞在制作と滞在成果発表を行います。
As an annual “open call” AIR (Artist In Residence) project, Sapporo Tenjinyama Art Studio invited three international artists to work and do research based in Sapporo/Hokkaido. This year project key word is “Winter, Snow and Subarctic”. Three artists were selected from 113 applicants.
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天神山冬の国際公募プロジェクトの招聘アーティストWilliam(右)が到着しました。左はパートナーのDiana。南米はコロンビアから丸2日かけての長旅。滞在は3/7までです。
ウィリアムのWebサイトはこちらです。 http://williamnarvaezc.wixsite.com/william-narvaez/instalacion
1/28は15:00より国際公募アーティストとキュレーター四方幸子さんによるオープニングトークイベントを開催いたします。どうぞふるってご参加下さい。
プロジェクト概要 -William Andres Narvaez Cedeño-
私が滞在中に行うプロジェクトは、個人的な自然景観や物質への関心に焦点をあてると思います。私は色などのミニマムな特徴を利用して、通常感知できないその中の概念的な構成要素を引き出すイメージを作成し、風景の中にある歴史やイメージへのより深いアプローチを試みます。
それゆえ、私はレジデンスの雰囲気を知りたいし、その自然ダイナミクス、年間を通じて冷たく、雪が美術や文化の表現に使われるという環境に密接に関係した生命の詩的、文学的な歴史を知りたいと思います。
私は自然景観の中でみつけた物質だけでなく、その中の物語や詩や自然を感じとる方法、すこしずつ姿を見せる自然などの収集家です。それらの中の物語を翻訳し私は美術作品にかえるのです。透明な、モノクロな、かすかな、明るい、繊細な、はかなさ、といったものが私が表現しようとしていることで、時間がそれらを蝕む前にそういったものが少しでも残るようにしたいのです。
私の今までの提案(作品)は長く残らない素材を使い、そのことが自然の時間、状態、変化、再生を表しています。潜在的な真実を明らかにする考古学的な探求です。私は雪が全く降らない国の出身で、(冬、雪、北方圏という)テーマにそったプロジェクトを作ったりデザインするなんてできません。一方で、アーティストレジデンス、新しい場所での暮らしというものは、いつだってあらかじめ立てたプロジェクトの全体を結局は変えることになるものですし、変わらないものというのは、別のコンテクストや素材に出会った時に、ただ順応し、うまく活用し、より深まるアーティストの個人的な関心であるのです。
8週間という期間から、この探求は大掛かりなものではなく、モノクロな、透明な、山の多い札幌の視覚的な要素や素材をうまく活用するという雰囲気を人間的に経験するものになるでしょう。白と黒、ミニマルなどが私の視覚的な探求に頻出するでしょう。
An “open call” invited artist William(right) arrived Tenjin. Left is his partner Diana. From Colombia, South America they took much two days to get here. They will stay until 3/7.
His web site is here http://williamnarvaezc.wixsite.com/william-narvaez/instalacion
Project outline
Being a period of artistic residency, the project that I will propose will be focused on my personal interests by the natural landscape and its material states, where I usually make use of a certain minimalist character as to the color or supports I use, generating images that usually suggest some imperceptibility Of its formal and conceptual components, images that distract the content of the form giving the image an apparent strangeness product of the distance between the viewer and the information, to generate a deeper approach and some complicity with the image or History of the natural space.
Therefore, I want to know the atmosphere of the place of residence and its natural dynamics, as well as the poetic and literary history closely related to those circumstances of life where most of the year is cold and snow is a material in many artistic and cultural manifestations Regional, to build through the visual arts seemingly strange spaces that are actually components of the atmosphere that have always been or have existed but go unnoticed, that when put back into context, seem distant. Seeking to make visible other narratives, other cycles of life, sounds or poetic sensations of nature.
I am a collector by nature, whether of elements found in the natural space, as well as stories, poetry or ways of perceiving nature and what she unveils to me little by little, is this finally what I use when translating Their narratives and turn them into artistic objects. Transparency, monochrome, ghostly, light, delicate and fleeting are concepts that I try to trap again and again, try to make them last a little longer, always knowing that time will devour them.
The majority of my proposals to date use materials that do not last, which show the time and conditions of nature, the transformations and the constant rebirth of it. Also an archaeological search of the image, on the plane or space in the attempt to unveil the hidden, a kind of latent truth. On the one hand, I am from a country where snow never falls, so I can not make or design a project based on themes; On the other hand, artistic residences and living with new spaces always end up changing the whole project, which does not change are the personal concerns of the artist, who only adapt, take advantage of and potentiate through the encounter with other contexts and materials .
Because the research is not a pretentious investigation, knowing that they are only 8 weeks of work, it will be an experience of human recognition of the atmosphere taking advantage of materials and visual elements such as monochrome, transparencies, mountainous landscapes of sapporo , The white and the black, the minimal and other elements frequent in my visual investigations.
さっぽろ天神山アートスタジオでは、国際公募アーティスト•イン•レジデンス(AIR)事業として、冬期間の札幌•北海道をフィールドに滞在型制作(調査研究と作品制作など)を行う国際的に活動するアーティストを毎年3名(組)招聘しています。今年度のプログラムキーワード「冬•雪・北方圏」に対し113名の応募の中から選ばれた3名が滞在制作と滞在成果発表を行います。
As an annual “open call” AIR (Artist In Residence) project, Sapporo Tenjinyama Art Studio invited three international artists to work and do research based in Sapporo/Hokkaido. This year project key word is “Winter, Snow and Subarctic”. Three artists were selected from 113 applicants.
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天神山冬の国際公募プロジェクトの招聘アーティスト福永敦(左)さんが到着しました。(右はスタッフの岡和田さん)滞在は2/28までです。
音を素材とするサウンドアーティストの福永さん。Webサイトはこちらです。 http://www.atsushifukunaga.com/
1/28は15:00より国際公募アーティストとキュレーター四方幸子さんによるオープニングトークイベントを開催いたします。どうぞふるってご参加下さい。
福永敦プロジェクト概要 -アイヌのオノマトペ-
近年の私の活動では、他者(多言語)の擬音表現を収集して言語的な音の多様性について調査しています。各々の声や文字で音を表した作品と新たな擬音表現を生み出してきました。私の作品はそれぞれの土地や文化からの情報や資料を参照し、他者(その土地の人々)を巻き込みながら音に関する潜在的な言語表現と新たな共通言語の可能性を探っています。
札幌での滞在中には、北海道大学創成研究機構研究支援室の協力のもと、アイヌ・先住民研究センターとの協同調査を請い、アイヌ語の音(擬音表現)について調査します。
アイヌ民族博物館や文化財団などの資料をもとに、儀式、日常生活、楽器など生活音を収集し、またアイヌ語を起源とする民話や神謡などの文献から想像される音のイメージを創作します。
今回のレジデンス期間(後)では、私が今まで制作してきたサウンド作品の空間構成とコラージュの視覚的な表現を組み合わせて、上記の調査内容からアイヌの人々がこの地で見て聞いていた「冬」をテーマに新たな作品を試行していきます。さらに、レジデンス後の活動で他の北方圏での滞在制作機会を伺い、北方圏特有の文化や言語的特徴の繋がりをその土地の言語学者とともに発見していく試みを計画します。
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An artist Atsushi Fukunaga (left) who is invited for winter open call project arrived Tenjin. (Right is a staff Okawada) He will stay Tenjin until 2/28.
He uses sound as a material. His portfolio site is here http://www.atsushifukunaga.com/
His project -Onomatopoeia of Ainu-
Onomatopoeia is a word that phonetically imitates, resembling the sound that it describes. My recent work involves collecting onomatopoeia of others in a multilingual context, to research the diversity of sounds in language and to produce works which describe potential onomatopoeia as well as visual works which literally pronounce written words and voices. The purpose of my activities is to bring out latent linguistic expressions and point toward a potential universal language by researching cultures of different regions with participation of locals and community.
In this residency program, I will work on sounds of the Ainu, that is the onomatopoeia in the Ainu languages by joint research with Creative Research Institution together with Centre for Ainu and Indigenous Studies in Hokkaido University. I am thinking of producing new work of imaginative sounds based on Ainu onomatopoeia by collecting everyday noises and sounds from rituals and instruments, and studying folk tales and mythology originating in Ainu language.
Finally, during or after the residency program, I would like to produce new works about winter, based on the Ainu experience in the area where I will be conducting research. This work will be a combination of visual collage work and sound installation. Furthermore, I plan to visit and research different areas in subarctic regions to bring out a thread of linguistic and cultural characteristics by collaborating with linguists in the area.
さっぽろ天神山アートスタジオでは、国際公募アーティスト•イン•レジデンス(AIR)事業として、冬期間の札幌•北海道をフィールドに滞在型制作(調査研究と作品制作など)を行う国際的に活動するアーティストを毎年3名(組)招聘しています。今年度のプログラムキーワード「冬•雪・北方圏」に対し113名の応募の中から選ばれた3名が滞在制作と滞在成果発表を行います。
As an annual “open call” AIR (Artist In Residence) project, Sapporo Tenjinyama Art Studio invited three international artists to work and do research based in Sapporo/Hokkaido. This year project key word is “Winter, Snow and Subarctic”. Three artists were selected from 113 applicants.
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天神山冬の国際公募プロジェクトの招聘アーティストJeff Downerが到着しました。滞在は3/4までを予定しています。
写真とインスタレーションの制作を行うJeff。ポートフォリオサイトはこちらです。http://www.jeff-downer.com/
1/28は15:00より国際公募アーティストとキュレーター四方幸子さんによるオープニングトークイベントを開催いたします。どうぞふるってご参加下さい。
-Jeff Downer プロジェクト概要-
私は自分の世界観を作る複合的な歴史、特に辺鄙な場所の都市周辺にある歴史と向き合うために写真を利用しています。こういった場所は私に、人生やグローバリゼーション、統合政策、疎外感などを物語ってきます。私は撮影場所に没頭し、歴史や格差を表す潜在的なイメージを発見します。都市を歩きながら、計画もなく、状況によって引き起こされた自分の感情のまま記録するのです。このコンセプトは、建設されたもの、自然のままという両方の地形的な環境が、個人の感情や行動に及ぼす影響にハイライトをあてることによって、ある場所の社会的なものの見方を明るみにします。
私は2013年に写真専攻でバンクーバーの大学を卒業し、現在まで私の作品は北米を基盤にしてきました。ホームと呼んでいるカナダからアメリカの都市や周辺の町を旅しながら写真を撮影してきましたが、それは私がよく知った場所、文化であり、特権的な立場を内包しています。私の経歴の今の段階で日本を旅することは、自分の作品、考え方の両方の発展にとって不可欠なものになると信じています。天神山アートスタジオ滞在中に製作しようと考えている作品は、新しい環境における自分自身の再発見以上のものになるでしょう。札幌の都市とコミュニテイーの両方を調査した作品になるでしょう。
天神山アートスタジオ滞在期間中に、都市、そこに暮らす人々、文化、建築、そして大量の雪になじみのないアウトサイダーである自分がいかに北方圏の気候や邪魔になる降雪に耐えているか、にハイライトをあてた新しい一連の写真作品を作ることを目指します。札幌のユニークな歴史、自然の景観を私が昔から興味を持っている分断を探し求めつつ表現したいと思っています。地域の方々と協力し、アーティストだけでなく、私のカメラによって表現されるだけのものよりも、むしろ札幌に住む人たちが自分たちと自分の地域について表現するような場をもちたいと思っています。最近になってやっと土着の住民にもっと関心をもつようになり、彼らの文化や生活様式を評価しはじめたバンクーバーに住んでいる私は、これらの問題に関心があるので、カナダと日本において過小評価された集団の共通点や相違点を探求することを楽しみにしています。これらの集団というのは、ブリティッシュコロンビア州のファーストネーション(イヌイットもしくはメティ以外の民族)と北海道の先住民族であるアイヌです。
私は札幌市役所を訪れ、可能ならば一緒に活動し、雪を管理する部局の仕事を見たいと考えており、それが私のリサーチテーマの始点とするかもしれません。私の目標は、厳しくない冬と大量の雪に遭遇したことがない人間として、「雪は資源」というスローガンの根拠を見つけることです。私は人々がどのように厳しい冬と付き合い、世界冬の都市市長会議が札幌市のために何をしているか、札幌の日常生活にどのように影響があるのか学び、記録したいです。
いつも私は娯楽の場所にひかれ、その場にいる地元の人々を批判的な目で写真に収めます。このような時に人は、日常のアイデンティティから解放され、自由な、より本質に近い個性が出てきます。このことを、毎年札幌で開催される雪まつりや冬季間にお実施されるほかの観光イベントと一緒に考察してみます。札幌の独自性を表すプロジェクトを行いたいのはこの時期です。
滞在の終わりには、滞在中に作った作品の展示をしたいです。私の作品は普段、現像し、フレームにいれて、ギャラリーやスタジオに飾ります。滞在中に写真と3Dの彫刻オブジェが合体したインスタレーションをしようと思っています。正確な数は今の段階ではわからないですが、一連の作品は10-15枚のイメージになると思います。
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A Canadian artist Jeff Downer who is invited for winter “open call” project arrived Tenjin.He will stay Tenjin until 3/4. His field is photography and installation. His portfolio site is here http://www.jeff-downer.com/.
Jeff Downer project outline
I use photography to engage with multiple and overlapping histories that comprise my perspective of the world, specifically in outlying urban environments. These spaces narrate to me about life, globalization, integration, and alienation. I immerse myself in locations and discover potential images that express these histories and disparities. I document while walking the city, unplanned, being led by my emotions provoked by the environment. This concept unearths a sociological perspective of a locality by highlighting the effects that geographical environments, both constructed and natural, have on the emotions and behaviours of individuals.
I am a recent graduate of Emily Carr University in Vancouver, having completed my BFA in Photography in 2013. Up to now my work has largely been based in North America. I have documented the cities I have called home, and I have photographed the peripheries of towns I have encountered during my travels throughout Canada and the United States. These are spaces and cultures I know well, and have a particular and privileged position within. At this point in my career, I believe traveling to Japan will be vital for developing both my practice and my perspective. Sapporo represents an environment and culture I have never experienced and I believe that, though challenging, my residency at Tenjinyama will be very necessary and rewarding. The work I intend to make during this residency will be more than a re-encountering of myself in a new environment. My work will investigate both the city of Sapporo and the community that I will develop and work alongside.
During my time at Tenjinyama Art Studios, I aim to create a new body of work, in photographic form, that highlights how a city, its people, the culture, the architecture, and myself an outsider who is unfamiliar with large quantities of snow, endures the subarctic temperatures and at times the impeding snowfall. I plan to showcase the city’s unique history and natural landscape while searching for disjunctures that I am traditionally interested in. Through partnerships with individuals in the community, not solely artists, I will find outlets to foster that will allow the inhabitants to express themselves and their communities rather than being simply expressed by my camera. Having lived in Vancouver, a city that has more recently shed light on to its indigenous peoples of the area, celebrating their culture and their lives, I am sensitive to these issues, and look forward to exploring the similarities and differences between the marginalized societies as they relate t
o Canada and Japan. These marginalized societies being the First Nations Peoples of the British Columbia area, and the Indigenous Peoples of Hokkaido, the Ainu.
I would like to visit, and possibly work along side Sapporo’s City Hall and see what The Snow Management Office does, and maybe make this the starting point of my thematic research. My aim is to find the reasoning behind the slogan “Winter is a Resource and Asset” as someone who is used to mild winters and has never encountered very much snow. I want to study and document how the community copes with the harsh winter weather and find out what the World Winter Cities Association for Mayors does for the city of Sapporo, and how the everyday lives of the community are impacted.
Typically I am drawn to areas of leisure and spectacle and photograph these locales with a critical eye. I believe during these moments people can dispense with their everyday identity and can take on a more liberated, unfettered and more authentic character. With this I am thinking about the annual Snow Festival that happens in Sapporo and the other tourist spectacles that occur during the winter season. It is during this time that I want to create a project that speaks of a territorial identity of Sapporo. I will attempt this by studying a visual language of the past in the structure of the city, in the landscape, in the images around me, and by relating them to the present, in order to identify, verify, unmask and then design a landscape.
During the end of my residency I would like to have an exhibition of the work made during my time. Typically my work is printed, framed and hung in a gallery or studio setting. For my time at Tenjinyama I am looking to create a photographic installation incorporating 3D sculptural objects that I encounter on assignment. The quantity of images is hard to gauge at this early stage, but typically one body of work can have 10-15 images within it.