こんにちは。雪は順調に溶け、今年の春はもう目前...!と思っていたら、ここ一週間でどっと雪が降りましたね。天神山周辺の木々にも沢山の雪が降り積もり、まるで白いアメリカンドッグが群生しているようです。
さて、1月31日(日)より始まった国際公募アーティスト・イン・レジデンスプログラム「さっぽろ冬のバカンス2016」ですが、先週末の2月20日(土)、2月21日(日)にその成果発表が行われました。
今回は成果発表1日目、2月21日(土)の様子をお伝えいたします。
この日は、招聘アーティストの潘 逸舟さんとBoat Xiaochuan ZHANG (ボート・シャオチュアン・チャン)の作品展示があったほか、札幌彫刻美術館の学芸員、樋泉綾子さんを聞き手にお招きしてのギャラリートーク、Ina KWON(イナ・クウォン)のレクチャー・パフォーマンスが実施されました。
ギャラリートークの様子。各作品を鑑賞しながらトークが展開されました。作家への質疑応答の時間は、予定していた終了時刻を大幅にオーバーするほど白熱しました!
ボートのギャラリートークの様子。函館、稚内、釧路など北海道内各所を旅してきた彼女は、旅先で採集した雪を狸小路で販売するというプロジェクトを展開しました。当日は販売パフォーマンスの写真アーカイヴ、実際に販売していた雪やその包装用の紙袋が展示され、中国人がもつ北海道のイメージや、販売や宣伝に関して彼女が作品に込めたコンセプトの解説がありました。
潘さんの映像作品をトーク参加者全員で鑑賞。作品は2作品有りましたが、この写真のものは複数名の人物が誰かの足跡をたどりながら歩いていく映像作品「Behind of Someone」。自分たちの歩いている道は誰かが歩いて作っていた道であること、足跡の交差点では自分の意志で行き先を決めているのと同時に、それもすでに誰かの歩んだ道をたどっていること等を色々と考えさせられる、シンプルで力強い作品でした。
イナのレクチャー・パフォーマンスの様子。彼女は滞在期間中、大倉山や関係者へのインタビューなど、1972年の札幌オリンピックについてのリサーチを重ねてきました。その成果をプロジェクターと写真や地図、懐中電灯を使いながらパフォーマンス形式で発表しました。
また、この日は大風呂敷工場の風呂敷すべりが開催され、こちらも多くの参加者でにぎわいました。
大勢で乗ることができとても楽しそう!さらに雪で背景が白いため、写真で見ると宙に浮いて見え、魔法の絨毯のようです。
次は2日目の様子をお伝えします!お楽しみに!
撮影:小牧寿里
On the 20th and 21st of Feb., Tenjinyama Art Studio held the final presentation of their winter residence program.
On the 20th, many visitors participated in a gallery talk with Ayako Hizumi, a curator in “Hongo Shin Memorial Museum of Sculpture, Sapporo,” and Ina’s lecture & performance.
Boat, who had gathered snow from various places to sell while traveling around Hokkaido, exhibited archives of her “snow selling performance” and her snow products with their wrapping bags. In her gallery talk, she explained the view that Chinese have of Hokkaido, sales, and advertising; they are an important part of the concepts of her works.
Han created two video works in this program, which are simple, but have strong messages. An image on this article is a photo of one of them, “Behind of Someone”. I felt from it that the road I’m walking on was already created by someone, or even I chose another direction at the crossroads, thinking that it was my own way that I definitely chose, but actually it was created by others.
Ina researched for The 1972 Sapporo Olympic Games, where she visited Okurayama, a man familiar with The Sapporo Olympics. She showed the results of her research in her performance, using projections, photos, maps on paper, and a torch.
Additionally, Oburoshiki sliding was held outside. Lots of participants enjoyed sliding down on a hill behind the Art Studio. Because the ground was covered with snow, people with Oburoshiki on the hill looked like they were floating!
Photo by Yoshisato Komaki
Akiko