現在、さっぽろ天神山アートスタジオに滞在しているマンホン・ラム(ManHong Lam/オランダ)から
皆さんの「お話し」を募集しています。
(マンホンと息子のキーヨン)
彼女は当スタジオに3ヶ月間滞在するオランダのデザイナーで、
人々をつき動かす思考や動機、感情に興味を感じて作品制作を行っています。
主に、様々なクラフトを用いて、オブジェやインスタレーション制作と作品で表現しています。
(天神山での制作風景)
香港の制作では、現代の中国社会における神話の役割について学びました。
彼女は古い民話や神話といった物語が、現代においても何かを教えてくれるのかどうかに興味を持っています。
場所や時間に関係なくいつもそういった物語から私たちは何かを学ぶことができるのではないかと思っています。
マンホンが香港で見つけた物語のひとつに、清朝の皇帝とその3000の妾の物語があります。《3000の妾たちはみな皇帝の注意を引こうと試みていました。ある日、ある妾が皇帝がひとりの女性に興味があることに気付き、その女性を拉致して大きな石のカメに頭だけ残し入れてしまいました。嫉妬深いその妾は、カメに閉じ込めた女性に魔法の朝鮮ニンジンを与えたため、女性は死ぬことができず永遠に苦しむことになったのです。》
この物語をもとにマンホンは「Vonniskruik(判決の水差し)」と呼ばれる陶芸作品を作りました。この作品は二つの意味合いを示しています。一つは閉じ込められた妾の苦しみを表現している。もう一つは妾の首を切ることで、彼女を永遠の監獄から解放するという意味をもたせようとしています。
彼女はさっぽろ天神山アートスタジオでの制作で、みなさんの「お話」を聞きたいと思っています。
ご両親やおじいさん・おばあさんから聞いたような昔話や、いまだに覚えている不思議な話など、
(童話、民話、神話、怪談等、何でも結構です)
その話があなたにとってどんな意味を持っているのか、ぜひお聞かせください。
お問合せ/さっぽろ天神山アートスタジオ事務所
電話/011-820-2140 メールアドレス/info@tenjinyamastudio.jp 担当/小林