8月19日、20日の2日間。
夏休みオープンワークショップの第3段「節あそびワークショップ」が行われました。
山梨県在住の彫刻家若林克友さん。
樹の幹から枝が伸びるその”節”を題材にした作品を制作しています。
爽やかな天気の中テラスに参加者が集まります。
”枝”は幹のどこから生え始めるでしょうか?
まずは丸太を見ながら、樹の成長についてレクチャー。
枝は樹の中心(核)からすでに生えはじめています。
だからこそ、台風の強風にも雪の重みにも耐えられるんですね。
そして節のお話。
節は2種類あります。
枝と幹が一緒に成長している部分に”生き節”
枝は枯れ、幹だけが成長を続けて出来るのが”死に節”
まずは取り出す節の周りをケーキカット。斧に挑戦します。
そして生き節と死に節の境目を見極めて斧をおろします。
見極めは若林さんの長年の経験と感からここら辺…
すると…
なにか見えてきました。
そろそろ取れるかな、捻ってみる。
おおお。
幹に覆われていた枝と死に節がキレイに取れました。
節は人間でいうと傷口のようなもの、ばい菌が入るともっと悪くなってしまう場所。なのでばい菌が入らないように身体はカサブタを作る。
それと同じ様に節は樹自身を守るために油(ヤニ)を節に集め、外からの水で腐らない様にしているのだそう。
人も節も生きているものは全て弱い部分が生まれたときそれを補う力もまた身につけるのだと思う。死に節を通じてその強さを感じる。と若林さん。
樹の節ひとつから生命の力強さを教えてもらいました。
そして取り出した節を使って思いおもいに作品を作ります。
気に入った節を手にとりヤスリを掛けたり、色を塗ったり…
子どもも真剣、大人も真剣です。
モビールやかんざし、キーホルダーを作ったり
できた作品を芝生の上に飾り節の庭を広げたり…
最終回には広がった節の庭の中で記念撮影。
節とあそぶ2日間でした。
moe