2015年02月26日 イベント
「バイバイ冬のバカンス」
会期:2月28日(土)、3月1日(日)
作品展示時間:10:00-17:00
入場:無料
【企画主旨】
さっぽろ天神山アートスタジオで約3週間に渡って開催された「さっぽろ冬のバカンス」は、大盛況のうちに無事終了いたしました。
最週末のプログラム、アート作品の展示と特設カフェを楽しむイベント「天神山の雪まつり」は、多くの皆様にご来館頂き、作品について、天神山アートスタジオについて、様々なご意見を頂きました。
そこで今週末2日間を通して、さっぽろ天神山アートスタジオ初の冬のイベント「冬のバカンス」で実施した活動やアーティストが制作した作品を振り返るプログラムを実施いたします。また、作品展示についても再構成し、この2日間に限りお披露目いたします。会期中の活動に参加できなかった方や作品展示を見逃した方、この機会にぜひさっぽろ天神山アートスタジオへお越しください。
【プログラム内容】
<アーティスト・トーク:ゲストWeng Nam Yap>
日時:2月28日(土)15:00〜16:00
内容:「さっぽろ冬のバカンス」出展作家Weng Nam Yap さんが、自身の作品についての解説を中心に、他のアーティストや地域の方々との関わり、天神山の制作のプロセスについての裏話などを語っていただきます。
<オープンディスカッション:わたしの冬のバカンス>
日時:3月1日(日)15:00〜16:00
内容:展示作品の解説や、期間中に行われた様々なレクチャーをまとめてご紹介します。天神山アートスタジオ初の冬のイベント「冬のバカンス」、どんな結果が生まれたか/生まれそうか、アーティストや参加者、活動スタッフのみんなで振り返り、今回の事業を切っ掛けとして、アートが及ぼす地域への影響や効果、課題について考え、今後の札幌市内で展開されていくアート活動の可能性について考えます。
<作品展示>
日時:2月28日(土)・3月1日(日)10:00-17:00
出展作家:
小助川 裕康(札幌)、斉藤 幹男(札幌)、Helí García ヘリ・ガルシア(スペイン、国際公募アーティスト)、Weng Nam Yap ウェン・ナム・ヤップ(マレーシア、国際公募アーティスト)、黒田 大祐(広島、国際公募アーティスト)(順不同)
※2Fに展示されていた黒田大祐さんの「雪にきく」と「雪の語り」は展示形体を変更し、1Fにて展示致します。
※特設カフェ「ottimo x KAMOME」の出店はありません。
「雪威し」Weng Nam Yap(ウェン・ナム・ヤップ)、展示風景
Photo: Tomoyuki Kishino
2015年02月22日 アーカイブイベント
2月1日の冬のバカンス・オープニング前から、アートスタジオを訪れる方に「冬の思い出」を聞かせていただいたり、メモで書き残しておいていただくホワイトボードのコーナーを設けていました。最終日ですので、いろんな人の思い出をブログに記録してみます。初めて札幌の雪を迎えた初心者から、大ベテランと思われる人まで様々な思い出があるようです。
似たような体験には「いや〜同じだよ」と共感したり、昔の札幌の冬の暮らしを教えてもらったりすることになりました。雪は毎年同じようで違いますね。
朝が来ると前の日とは違う景色が創られていて雪シーズンの毎日は飽きることがありません。札幌の雪景色を体験するようになって、毎日の美しさに感動してばかりで、まえほど美術館にもギャラリーにも行かなくなりました(ゆゆしきことです)、笑
それくらい雪の美しさと札幌の雪の暮らしに創造的な可能性と重大な事実を発見しています。
雪が降り続ける限り雪の札幌は巨大な美術館で、しかも、作品の展示替えもいらないし、予算もかからない美術館、ふ、ふ、ふ!m
【冬の思い出「教えてください」】
そのときの天気、除雪、雪遊びなどなど自由にお書きください。(よろしければ年代も教えてください)
○函館の小学校はスキー学習もスケートもやらないので、体育館でひたすらバスケだった。(30代女)
○秘密基地をつくって雪合戦をした。(30代女)
○朝、マイナス25℃以下になると一時間おくれになる学校。
○2015.2/9にカーリングに行ってきた!!初カーリング。奥が深いぜ、、、。
○つららをぼりぼり食べた。
○中学生の時、家の前にできる雪山がナウシカの玉蟲みたいだったので、目をつけたら気持ち悪くなった。(20代女)
○公園の山に大ジャンプ台。ミニスキー折りまくり。
○かまくらつくった。(5才)
○ドラゴンスキー。
(+イラスト)
○天神山で雪にうまりました。(雪ドリ部なわなわ25才)
○車に積もった雪でカーズの顔を書く。(39才男)
○家の近くにある川にジャンプをしたら足がはまって1時間そのままだった。
○ミステリーサークルつくってみた。
○旭岳に登ってプリンを食べた、プッチンできた!(20代女)
○鬼だるまをつくった(5才)
○凍った川を歩こうとしたとたん割れて下半身びしょぬれになった、つらかった。(22才女)
○いなかのおばあちゃんの家のたんぼでスキーとかソリとかしたことはよくおぼえています。まっ白でなんにもなくてキレイでした。
○(はじめて利用させてもらいました)天神山は雪遊びにはもってこいの坂ですね。月寒から遊びにきました。またきます。
○(箇条書き)
・さっぽろ雪まつりの市民雪像をつくったこと。
① プーさんとティガー(寅)
② ミッフィー(卯)
③ ピカチュー(ねずみ)
・トマムにスキーに行った時、スキーズボンを忘れていったこと。(レンタルしたら、お土産を買うお金がなくなる。)
・クリスマスの夜、車がうまって、友だちにたすけに来てもらった。(夜中)
・ 子供の頃は毎〜日、外で雪あそび。
(39才女)
○(箇条書き)
・20年前。雪まつりの市民雪像をつくった。
・雪道でさっきまでスキーを教えてた高校生の乗ったバスに衝とつ。
・マルズバーの前でころんで気を失う。
・ キングムーンの横で転んでアバラおる。
(43才)
○(箇条書き)
<良い思い出>
おじいさんの家でかまくらを作ったこと。子供一人がやって入れる大きさでしたが、自分の家を作ったみたいで楽しかったです。
<悪い思い出>
ふぶきの日に丘珠の一本道を歩いていたらホワイトアウトし、死ぬかと思った。
雪だるまを作りました。顔を野菜でつくりました。ビールでソリをつくりました。つまり鬼だるまをつくってました。
○(箇条書き)
・ミニスキーで近所の山で遊んだ。
・父と会社の人達とワゴン車に8人びっしり乗ってスキー場に向かってたら、スリップして雪山につっこんだ。私はこわくて「ママー」と泣きさけんだ。
○初めての雪国の冬です。
そり(ボート?)に曵かれた幼児さん、除雪車、スットックを持って散歩する人、何もかも新鮮です。吹雪の中に街頭がぼっと照る風景の美しさに「いーい景色だなあ」と見とれてしまいます。雪道歩きはスリリングですが、慣れると何だかスピードが出るような気がして楽しいです。
雪がなくなる頃、季節をひと巡りすることになるので、それまでにまたいろいろな出会いがあると思うと楽しみです♡
○雪中運動会、雪まみれになりながらの棒たおし、騎馬戦、そりリレー、、、、
○(箇条書き)
・1980年代までの北海道の冬(札幌)は今より寒く雪も多かった。2月まではほぼ毎日が真冬日で、学校では薪ストーブをがんがん使っていた。暖冬が多くなったのは1990年代以降のこと。
・当時はスパイクタイヤが主流なので、道路は削られ春になると粉塵が空を覆っていた。その代わり道路がつるつるになることはなかったので転倒して転ぶことがなかった。
・小学生までは毎年雪まつりに連れていかれたが、中学生になるとまったく行かなくなった。
・ 雪かきのスコップが目に当たってしばらくの間眼帯をして学校に通ったことがある。
・ 高台公園の雪山でよくスキーの練習をしたものである。
・ 昔はスキー場がにぎわっていた。今は閑散として寂しい限り。
・ 雪合戦は学校の休みの時間の風物詩だった。
・ 冬の次期の新聞の配達は苦労の連続だった。
○猛吹雪で臨時休校になったにもかかわらず裏山にソリ遊びにいき、ヒヤヒヤさせてあこと(だいぶ昔の話しですが、、、、)
2015年02月22日 アーカイブイベント
2月21日(土)はじまりました雪まつり。
雪まつりとはいっても、大通公園でやっているのとはだいぶ違います。5名のアーティストがそれぞれに雪をテーマに作品を制作しました。
札幌に雪がふること、雪との暮らしを祝福するようなそんなまつりです。
子どもからおとなまで100名以上の人々が一日目の天神山の雪まつりに来てくださいました。今日は最終日(2日目)、大好評のOTTIMOx KAMOMEのカフェもオープン!お見逃しなく。
18時からは歌謡祭もあります。新しいバンドの演奏もあるよ!
m
フォトリポート。
写真:岸野友遊
2015年02月20日 アーカイブイベント
リポートが前後してしまいますが…先週土曜日の冬バカレクチャーの様子を紹介!
さっぽろ天神山アートスタジオのプログラムディレクター小田井真美(Sapporo2 Project)によるレクチャー「世界の、札幌の雪まつり-雪の札幌はミュージアム-」です。
札幌をはじめ、雪が積もるまちではそれぞれ冬にはお祭りを開催しています。札幌といえばやはり「さっぽろ雪まつり」ですよね。まずは「さっぽろ雪まつり」の歴史などを紐解きました。こんなすんごい寒い季節にわざわざ…指先を凍らしながら楽しむお祭り…どうして雪国には「お祭り」が必要なのかを考えました。
↑世界の雪まつりの様子を紹介!仮装??
過去の「さっぽろ雪まつり」の雪像の写真も登場。それはそれは見事な雪像でした!
では、どうしてこのようなお祭りが私たちのまちに生まれ、「さっぽろ雪まつり」は66回も続いているのか。同時に、ほかの都市のお祭りとの違いについても、参加者の皆さんと意見交換しました。
雪まつりを長年見続けている市民の方や、北海道外の方の客観的な視点、様々な意見で盛り上がりました。
前の週に行ったレクチャー「雪の授業-札幌の人々と雪の暮らし-」や「除雪エクササイズのレクチャー&ワークショップ」の内容ともリンクする部分があり、ますます雪と私たちの生活というものの考えが深まりました。。。
明日、あさってはいよいよ「さっぽろ冬のバカンス」最後の2日間!!
札幌を拠点に活動するアーティスト、国際公募アーティストによるワークショップや展示、カフェ、歌謡祭…などなど盛りだくさんです。ぜひぜひご参加くださいね!
イベントについて詳しくはこちら⇒◆
たけだ
2015年02月19日 アーカイブイベント
今週は気温が上昇傾向で…うっかり春の日差しを感じてしまう今日この頃ですが、天神山は今週末までは「さっぽろ冬のバカンス」中です!!!
本日は先週末(2/15)に行ったワークショップのリポートを。
小助川 裕康(札幌)
前日の下準備(ご参照ください⇒◆)を経て、いよいよ。
雪のピラミッドを皆でつくります。その材料である「雪」を天神山周辺から採取。
Photo by YOSHISATO KOMAKI Photo&Digital ART Work
実はこの雪、「澄川7丁目付近」と「澄川1丁目付近」と「天神山」から採取したもの。この三か所を地図で見ると…
さんかくー!!!
この3種の雪を層にして形成します。
ギュギュギュー!!!!!
ひとまずこの日の作業は完了。
2月20日(金)13時くらいから、こちらの木枠を外す作業を行います。どんな△がとびだして、どんなユキケシキとなるでしょう。明日は天気もよいみたい。ぜひ天神山に遊びにきてみてくださいね。
ちなみに…木枠を外して、完成!ではございません。△の頂点部分はいったいどうなるのか!まだまだ庭つくりは続きます!
普段見慣れている雪の景色もこんな風にしてみたら、これまで思っていたのとまたちがうユキケシキに。ぜひぜひ21日、22日は「わたしの庭つくりーユキケシキー」をたのしみに天神山にいらっしゃいませ。
21日・22日の「さっぽろ冬のバカンス」詳細はこちら⇒◆
さまざまな雪を楽しむイベントを予定。どしどしご参加ください!
たけだ
2015年02月17日 イベント滞在者紹介
早いもので、Heli(ヘリ) とWeng Nam(ウェン・ナム) 二人の滞在も約3週間が過ぎ、いよいよ今週末はワークショップと、成果発表としての展示を行います。
雪玉転がしと並行して、墨でドローイングを描くHeli。雪国らしいセッティング。描いているのは「典型的日本人」とHeliが認定した私の顔。ありがとう。いくつも同じ顔を描こうと試みていますが、同じにはならないようです。
真剣な面持ちで実験を繰り返すWeng Nam。内容は本人いわく、「Stupid」(ばかばかしい)。ちょっと苦戦していて、時々息抜きに天神山に突如届いたドラムを叩いています。うまいです。
Weng Nam は21日にワークショップも行います。詳細はこちら→★
ワークショップに参加頂いた方は、21、22日限定のカフェを利用できるチケットもゲットできます!これが本当に美味しそう・・・。詳細はこちら→★
また、来日予定だったPei-Ju Yeh が本人の都合により不参加となったため、急遽広島から来て頂いた黒田大祐(くろだだいすけ)さんも着々と準備を進めています。いろいろな人にインタビューを行っていて、私もインタビューする側として出演しています。黒田さんと一緒に雪にインタビュー(!)してきました。どんなインスタレーション(空間全体を作品にします)になるのか・・・。楽しみです。
21、22日は天神山アートスタジオ各所で彼らの展示が行われます。また、屋外では札幌在住のアーティスト、小助川裕康(こすけがわひろやす)さんと斉藤幹男(さいとうみきお)さんの作品もご覧いただけます。天神山全体が展覧会場になるこの2日間、お見逃しなく!
さいとう
2015年02月14日 アーカイブイベント
今日は冬バカ参加アーティストの活動が盛んな天神山でした。
ヘリーの紹介につづき日本人アーティスト2人の活動を紹介します。
明日ワークショップを行う小助川さん
今日はその下準備に来ました。
アートスタジオの中庭で準備中です。
雪のピラミッドをつくるとか、、、どんな風になるんでしょうか。
明日2月15日(日)のワークショップ
『わたしの雪の庭つくり-ユキケシキ-』は13:00~15:00に行います。
アーティストの小助川 裕康は札幌在住で造園のお仕事をしながら札幌の新しい庭づくりを考察しています。
ワークショップの詳細はコチラ→●
温かい服装で是非お越しください。
そして今日も『犬のしょんべん小僧』を作りました。
HPを見て遠くからきてくれた方も一緒につくります。
こちらがその写真
?
そう思った方。
これは『犬のしょんべん小僧ホワイトチョコレート』作りです。
今日はバレンタインデーです。女の子から男の子にチョコをあげるという行事。
このチョコ作り初めてという男性3人の写真。
とても面白い光景、私はお気に入りです。
真剣な目つきのミキオさん。型はもちろんお手製です。
雪の『犬しょんべん小僧』も作りました。2体。これで計7体(うち2体は崩れる)
まだ足りない。
まだ作ります。次回は2月19日(木)と2月20日(金)11:00~15:00。
平日お休みの方。チャンスです。詳細はコチラ→● 前回の様子はコチラ→●
作った『犬のしょんべん小僧ホワイトチョコレート』はこの後13時から行われたレクチャー『札幌の雪はミュージアム』の際、参加者の皆さんに振る舞われました。
moe
2015年02月14日 アーカイブイベント滞在者紹介
今日は吹雪いたりやんだりの天神山です。
昨日今日と”良い雪”が降りました。
なんのことか、
スペインから着た国際公募招聘アーティストのHeli(ヘリー)
彼の足元にあるのは雪玉。
この日は昼間雪が溶けて夜冷えて固まり氷みたいになってしまい、なかなか思うように雪玉が出来ていきませんでした。
途方に暮れてるヘリーです。
デカっ!
この雪玉転がしてつくってるだけなんですよ!
札幌の雪質で転がしてできるってすごいことなんです!ここ強調します!
札幌の雪、近年はちょっとべちょべちょしていたりもしますが、基本は粉雪(サラサラ)なのです。
雪玉を作るのには向いていないので、雪像を作るときも水を加えてシャーベット状にしてから形をつくります。
(犬の雪像づくりをご覧ください)
しかし、ヘリーが作った雪玉は、正真正銘転がしただけの雪玉!
おみごと!
午前中は一人でコロコロと転がしていたのですが、昼ごろ
「もう一人じゃ転がせないから手伝って~」と声がかかり、、、3人
7人
そして
今日いた滞在アーティストなどなどがあつまりこのサイズまで大きくなりました。
もう人の力だけでは押せない大きさ。明日はどうやって大きくするのかな?
たまたま通りがかった人もどんどん参加してくださいませ!
ヘリーもそれをとっても望んでおります^^
夕方、毎日犬の散歩をしているご夫婦から
「アラー!大きくなったわね!」
「これ大きくなっていくの楽しみに毎日来るからね!」
と声をかけて頂きました。
『史上最大の雪玉』
みなさんのお力をお貸しくださいませ!!
2015年02月13日 イベント滞在者紹介
黒田 大祐(くろだ だいすけ)
*急遽参戦!参加アーティスト
1982年、京都府生まれ。広島在住。広島市立大学大学院卒業。橋本平八「石に就て」の研究で博士号取得。
主な個展「ばんじいしころ」(旧日本銀行広島支店、広島、2014)、主なグループ展に「対島アートファンタジア2014」(厳原町周辺、長野、2014)、 横浜トリエンナーレ2014連携企画「東アジアの夢」(BankART1929、横浜、2014)。
さっぽろに降る雪にインタビューする。とは言え雪が語ることはない。そこでその辺にいる人に雪のヨリシロになってもらい語ってもらう。このインタビューと雪(雪の結晶)をインスタレーションの二つを構成し展示する予定である。
2015年02月13日 イベントこれからの出来事
ワークショップ
『わたしの雪の庭つくり-ユキケシキ-』
アーティスト:小助川 裕康(札幌在住 樹木医師、ガーデンデザイナー)
2月15日(日)/13:00-15:00/定員20名
札幌に住んでいる私たちには当たり前の雪景色ですが、アーティストといっしょに手を加えて、参加者がそれぞれに工夫してオリジナル雪景色をつくってみるワークショップです。