2015年03月25日 未分類滞在者紹介
このところ風が強いですね、春一番という風でしょうか。
春になると人も動物も植物もそわそわと動き出しますね。
先日外に出るとキツネがトットコと目の前を横切っていきました。
こんにちは天神山アートスタジオです。
今日は本日よりチカホで開催されるPublic Art Research Center 4[ PARC 4 : Open Studio ]のご案内です。
このイベントに伴い、現在2人のアーティストが天神山アートスタジオに滞在しています。野原万里絵さん(大阪)と藤木正則さん(北海道旭川市)のお二人。
今日も朝からチカホに出かけていきました。
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Public Art Research Center 4[ PARC 4 : Open Studio ]
「公共空間の可能性」について考察してきたPARCは、制作に集中しているその瞬間その環境は公共空間ではなく自分だけの世界になるのではないか?という仮説をたて、4回目となるPARCのテーマを「Open Studio」としました。
札幌駅前通地下歩行空間にアーティストの制作現場のようなスタジオを出現させ、公開制作、作品展示、レクチャー、ワークショップ、ミーティングなどアクティブな状況を構築します。
会期中は4組のアーティストの作品展示や公開制作、ワークショップを行う他、講師指導のもと「イスづくりDIYワークショップ」を実施します。
3月25日(水)は、参加アーティスト4組によるアーティストトーク、3月26日(木)はアートプロジェクトの研究者による「日本の都市型アートプロジェクト」についての講演、3月28日(土)は全国各地からアートディレクター/企画者4名をお招きし、それぞれの実践的な活動紹介と、「地域、アート、プロジェクト」と題したオープンミーティングを行い、昨今、様々な形で注目されているアートプロジェクトについて対話を重ねます。
[ PARC 4 : Open Studio ]は、行動、対話、制作、聴講、会議、行為などアクティビティに溢れた時間と空間を立ち上げることで、いつもの通過地点を創造拠点のスタジオへと変化させる試みです。
Exhibition|展覧会+公開制作+ワークショップ
3月25日(水)〜 3月29日(日)12:00 〜 18:00
参加アーティスト
池田光宏+小木曽瑞枝(ワークショップ+展示)
北澤潤(公開制作+展示)
野原万里絵(公開制作+展示)
藤木正則(公開制作)
WORKSHOP|ワークショップ
◎みえないメガネでみえる世界|池田光宏+小木曽瑞枝
3月28日(土)13:00〜15:00
定員 10名程度
参加費 無料
◎イスづくりDIYワークショップ
3月25日(水)〜 3月29日(日)
時間 ①12:00〜13:30 ②14:00〜15:30 ③16:00〜17:30
定員 各日6名程度
材料費 1,000円〜3,000円(サイズによる)
TALK|アーティストトーク
3月25日(水)18:00〜19:30
野原万里絵 、池田光宏+小木曽瑞枝、北澤潤、藤木正則
LECTURE|レクチャー
3月26日(木)18:00〜19:30
熊倉純子「日本の都市型アートプロジェクト」
OPEN MEETING|オープンミーティング
3月28日(土)17:00〜19:00
宮本初音、武藤勇、橋本誠、井上文雄
主催 札幌駅前通まちづくり株式会社
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レクチャーやワークショップもあるんですね!
5日間限定アーティストの公開制作スタジオ、
チカホを通る際は、是非覗いてみてくださいませ^^
moe
2015年03月19日 日常
今日は近くにある吉田学園から年長さんたちが遊びにきました!
すっごい飛び跳ねてる。。。
今日は来月4月から通う小学校にも挨拶に行ってきたそうで、テンションMAX!!
楽器やおもちゃ、絵本に飛びついて、あれやこれやとさっそく新しい遊びを提案していました。
ちょっと一休み。
コタツにみんなで入って、思い出話をしたり、ワイワイと楽しそうでした。
みんな、来月からバラバラの小学校になるそうです。
このコタツがみんなの集まる場所になったらいいね^^
moe
2015年03月18日 アーカイブ日常滞在者紹介
今日もいい天気の天神山です!
雪がキラキラしていて眩し過ぎるくらいのお天気!
親子づれや常連のお散歩のおじさんなど
ゆったりとした時間の流れているアートスタジオです。
足元は雪解けが進んで崩れやすくなっているので、これから外に出る方は長靴で出かけることをおすすめします。
さて、昨日ブログで展示開催のご案内をしました、「Amanogawaプロジェクト札幌20150311」の木野さんをちょこっとご紹介。
素敵な笑顔のコンテンポラリーダンサー・振付家の木野彩子さん。
出身は札幌。
普段は神奈川県や各地で活動をしているのですが、今回は地元札幌でプロジェクトを展開するためいらっしゃいました。
連日作品制作のワークショップや映像編集などで忙しそうにしていた木野さんですが、
久しぶりの札幌の冬と雪、スープカレーやお寿司などの食べ物、
札幌の人に出会い刺激的な日を過ごせたとのこと^^
また、今回の映像作品の撮影を担当された映像作家の中川泰伸さんも滞在をしていました。
中川さんは初めての札幌、初めての北海道ということで見るものすべてが新しく毎日こんなものがあったあんなものを見たと教えてくれました。
中川さんは一足先に帰ってしまいましたが、木野さんの滞在は明日まで。
展示は3月31日まで行っています。
「Amanogawaプロジェクト札幌20150311」
展示期間:3月18日(水)~3月31日(火)9:00~18:00
場 所:さっぽろ天神山アートスタジオ1階 展示スペースにて
展示スペースでは今回制作した映像作品とこれまでの「Amanogawaプロジェクト」の活動を展示します。
※木野さんご本人の公演はございません。
展示~AMANOGAWAプロジェクト札幌20150311~の詳細はコチラ
お散歩ついでにぜひお立ち寄りくださいませ^^
お待ちしております~
moe
2015年03月17日 これからの出来事滞在者紹介
暖かい日差しが続くようになってきましたね。
今日は、アートスタジオの一階にある展示スペースでの展示のご案内です。
急遽展示が決定いたしました!明日から展示しております!
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「Amanogawaプロジェクト札幌20150311」
展示期間:3月18日(水)~3月31日(火)9:00~18:00
場 所:さっぽろ天神山アートスタジオ1階 展示スペースにて
展示スペースでは今回制作した映像作品とこれまでの「Amanogawaプロジェクト」の活動を展示します。
※木野さんご本人の公演はございません。
-「Amanogawaプロジェクト」とは
ダンサー・振付家の木野彩子がファシリテーターとなって、体と心を解きほぐしながら住民の皆さんと意見交換やインタビューをし、映像作品に取りまとめる市民参加型プロジェクトです。
————今の生活への思い、過去への悔み、失ったもの…さまざまな記憶や思いを住民が持ち寄ることで、それぞれの土地ならではの集団的な記憶の外郭を浮きだたせる。————
「Amanogawaプロジェクト」は、東日本大震災をきっかけに「親愛なものの喪失をどう受け止めるのか」、「日々かわっていく思考と身体をどのように表現できるのか」という課題に対し、アートが応えるべきひとつのあり方として立ち上がりました。今回、川崎市アートセンターのサポートをうけて制作した映像の第2弾を木野の出身地である札幌を舞台に展開しました。
札幌では作品の参加者を募集し、3月4日から”あけぼのアート&コミュニティセンター”で作品制作・映像撮影を行い、レッドベリースタジオにて3月16日に上映会・ダンス公演が行われました。映像制作は映像作家中川泰伸さんが担当されました。
-AMANOGAWAプロジェクトのこれまでの活動について
AMANOGAWAプロジェクトHP
-制作過程についてはブログがありますので、こちらをご覧ください。
踊子日記またはFacebookページ「Amanogawaプロジェクト」
-北海道新聞(札幌圏 3月5日)に取り上げられました。
震災、踊りで伝えたい 札幌出身ダンサー木野彩子さん、ワークショップ始動
-3月16日の上映会、公演に関するブログ
天神山アートスタジオブログ
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3月末まで展示しています。
是非お越しくださいませ。
moe
2015年03月12日 これからの出来事交流スタジオ滞在者紹介
3月27、28、29日開催
芸術係数 札幌 「『関係性の美学』を読む
こちらの読書会について紹介します。
天神山アートスタジオに滞在予定の辻憲行さんを講師に迎え、
会場もなんと天神山アートスタジオの交流スタジオです。
すでに定員に達しているということですが、アーティスト(や作家)、地域交流を主軸にしている天神山アートスタジオとしてはとても興味深い読書会なのでご紹介します。
芸術係数 札幌 「『関係性の美学』を読む ―なぜ参加・コミュニケーション・相互性はアートの問題なのか?」
昨夏開催された札幌国際芸術祭2014では、市民参加プロジェクト型の作品、プログラムが特に注目され、アーティストや参加者の達成感は並々ならぬものであったと言えます。同時期には、札幌市により「アートしてる」という標語のプロモートが行われるなど、「参加」「実施」「楽しさ」ということに着目されています。一方で、そうした関与自体が、「それがなぜアートなのか」という事を証明してくれるわけではありません。そうしたプロジェクトがアートの枠組みの中で実施されるのはなぜなのか。なぜ「関係」はアートから眼差しを向けられたのか。その源流を「リレーショナル・アート」を提唱したフランス人キュレーター、ニコラ・ブリオーの著作『関係性の美学』(1998年刊)を通じて探ります。プロジェクトに参加したひとりひとりが、「私の経験が、どのようにアートでありえるのか」を考える集中講義。講師にはキュレーター、翻訳者の辻憲行氏を迎え開催します。
■日程:2015年3月27日(金)〜3月29日(日)
■講師:辻憲行(「芸術係数」主宰、キュレーター、翻訳者)
■会場:さっぽろ天神山アートスタジオ 交流スタジオC
■企画:大下裕司
■実施スケジュール
3/27(金)
講義 変化する「アート」…19:00〜20:30(90分)
3/28(土)
講義 1990年代のアート…10:00〜11:30(90分)
講義 アーティストは何を見せ、私たちは何を見るのか…14:00〜15:30(90分)
補講 …16:30〜※講義参加者向け
3/29(日)
講義 アートの価値…10:00〜11:30(90分)
■講師 辻憲行
1970年生まれ。キュレーター/翻訳。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。1998年から2006年まで秋吉台国際芸術村(山口県)にてチーフ・キュレーターとしてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行う。2008年から2010年まで東京都写真美術館学芸員。主な企画展(共同企画も含む)は、「アート・イン・ザ・ホーム」(2001)、「チャンネル0」(2004)、「トランスフォーマー」(2005)、第1回/第2回恵比寿映像祭(2009/2010)、藤城嘘個展「キャラクトロニカ」(2013)、「ア・ワールド・ピクチュア」展(2013)。芸術係数主宰。
■『関係性の美学』(ニコラ・ブリオー著、1998年フランスにて刊)
フランス人キュレーターで批評家のニコラ・ブリオーが、当時美術批評やアカデミックな世界では無視されていた、「関係性」の探求を主題にする同時代のアーティストや作品の理論的背景を考察することを第一の目的としてまとめた論考集である。
本書は2002年の英語版の刊行後、中国語や韓国語含んで現在までに12カ国語に翻訳されており、幅広い読者を獲得することとなっている。
「関係性の美学」は最初に公にされてから既に20年が経過するコンセプトではある。しかし2000年代広範に入ってリクリット・ティラバーニャやピエール・ユイグ、ドミニク・ゴンザレス・フォレステルらが世界的に評価を高め、後継世代とも言える、ティノ・セーガルやマーティン・クリード、スラシ・クソンウォンらが注目を集めるなど、その後も影響力を維持していると言えるだろう。
-芸術係数HP
芸術係数blog「関係性の美学」
2015年03月12日 日常
今日天神山に出勤登山すると、とてもかわいらしい光景が。
あら、雪だるま。
と、思って近づくと奥にたくさんあるじゃないですか。
雪だるまパーティー!!!!
どうやら午前中に近くの保育園の子供たちが遊びに来て作っていたようです。
ここは2月に開催していたイベント「さっぽろ冬のバカンス」では史上最大の雪玉を作ろうというアーティストの活動が行われていた場所。
雪は誰のものでもなく、誰もが楽しめるもの。
自然は偉大ですねー。
なんだか嬉しい景色に興奮して写真を撮ってしまいました。
moe
2015年03月11日 アーカイブ滞在者紹介
3月15日公演
-踊-AMANOGAWAプロジェクト札幌
雪だったり、雨だったり、風だったり、不安定な天気が続いていますね。天神山です。
日差しが出るとちらりと香る雪解けの空気と、ひやりとした風に
春になるのか冬に戻るのか、なんだかうきうきもそわそわもする季節。
今日は3月11日ですね。
忘れてはいけない日です。4年前のこと。
今も大変な思いをしている人たちがいることを、
まだ何も解決していないことを、
考えていかなければいけないと。
思います。
考える機会になるかもしれないお知らせ。
今滞在している方のダンス公演と上映を紹介します。
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-踊-
札幌の記憶
AMANOGAWAプロジェクト札幌20150311よりみえてくるもの
木野彩子新作ダンス公演&AMANOGAWAプロジェクト札幌上映
日時:2015年3月15日(日)19時開演(開場は15分前)
場所:レッドベリースタジオ(札幌市西区八軒2条西1丁目)
スペシャルゲスト:横山裕太
料金;2000円
予約・問合せ:キノコチケット
kinokoticket@gmail.com
協力:レッドベリースタジオ、NPO法人コンカリーニョ
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イギリスでプロダンサーとして活動をしてきた木野彩子さん。
現在は全国各地でその土地でしかできない作品づくりを行っています。
今回の「Amanogawaプロジェクトは、
「親愛なものの喪失をどう受け止めるのか」、「日々かわっていく思考と身体をどのように表現できるのか」という問いを胸に、川崎市アートセンターの協力のもと立ち上げた市民参加型プロジェクトです。
札幌では作品の参加者を募集し、3月4日から”あけぼのアート&コミュニティセンター”で作品制作を行っています。
作品は参加者と共に震災について語り、ダンス創作する、そして映像作品にしていきます。
3月15日は、Amanogawaプロジェクト札幌の上映と木野彩子さんの新作ダンス公演となっています。
-AMANOGAWAプロジェクトのこれまでの活動について
AMANOGAWAプロジェクトHP
-制作過程についてはブログがありますので、こちらをご覧ください。
踊子日記またはFacebookページ「Amanogawaプロジェクト」
-北海道新聞(札幌圏 3月5日)に取り上げられました。
震災、踊りで伝えたい 札幌出身ダンサー木野彩子さん、ワークショップ始動
moe
2015年03月5日 Resident
Photographed by Tomoyuki Kishino
黒田 大祐リポート
天神山は小さい山です。そして静かな所です。制作や思索には適した場所で、ここでレジデンス出来た事は非常に幸運であり、言葉にはできない大きなものを得たと思っています。私は、天神山の麓の回転寿司屋で北海道の奥深さを感じましたが、天神山アートスタジオは、そこで出る寿司の印象に似て、小さい山の上に大きいネタがのっている(小さいシャリに大きなネタ)。例えていえばそんな感じの、とても良い施設です。おそらく、多くのアーティストにとって居心地のいい環境であり、新鮮な感覚を得られる場所だと思います。
私が参加したのは、国際公募のレジデンスだったこともあり、スペインとマレーシアのアーティストと一緒になりました。もともと滞在していたイギリスのアーティストも含めて、みんなで食事する機会が何度かありました。私は調子に乗って、彼らに3つの重要な日本の詩を伝えました。「酒はのんでものまれるな」「咳をしてもひとり」「さよならだけが人生さ」。ほとんど冗談で伝えたこの3つの詩は、しかし、レジデンスの束の間の出会いを象徴するように、合い言葉の様に飛び交い、また、私の心の中で、いまだ響いています。
レジデンスに参加して、何を得たかはわかりません。もちろん、作品は造ったし、多くのインスピレーションを受けました。けれど、それだけではない何かを得ました。それは出会いかもしれないし、ツルツルに凍ったアスファルトの上で転けて初めてわかるような感覚かもしれません。ともかく、レジデンスプログラムは素晴らしいものでした。私は、そこで何を得たのか確かめる為に、もう一度、天神山に行かなければならないと思っています。
和訳:齊藤ふみ
<黒田大祐 – Daisuke Kuroda>
1982年、京都府生まれ。広島在住。広島市立大学大学院卒業。橋本平八「石に就て」の研究で博士号取得。主な個展「ばんじいしころ」(旧日本銀行広島支店、広島、2014)、主なグループ展に「対島アートファンタジア2014」(厳原町周辺、長崎、2014)、 横浜トリエンナーレ2014連携企画「東アジアの夢」(BankART1929、横浜、2014)。
※国際公募で選ばれた3名のアーティストのうち、来日予定であったPei-Ju Yehが本人の事情により不参加となったため、急遽次点の黒田大祐氏が参加となりました。
<ゲスト・コーディネーター齊藤ふみのコメント>
日本在住ながら初めて北海道にやってきた黒田は、資料やフィールドワークに加えて、札幌に住む人々にインタビューを行いました。雪にインタビューする/雪になってインタビューに答える作品『雪にきく』と『雪の語り』では、何も語らない雪を中心にインタビューが繰り広げられます。『札幌の風景』では、吐息で蝦夷松と林檎の木が描かれ、儚く消えていく様子が映し出されます。
人間と雪、フィクションとノンフィクションなど、人口(Artificial)/自然(Natural)というテーマがユーモラスに描かれました。
<Comment from guest coordinator Fumi Saito>
Japan based Kuroda visited Hokkaido for the first time. He interviewed people living in Sapporo as well as doing research and fieldwork. Kuroda developed a work in which he interviewed snow, titled “Asking the Snow of Sapporo Video( 15min ) 2015”, and a work in which local residents became snow and interview responses, titled “The Snow of Sapporo Speaks Snow, audio 2015” . A series of interviews were carried out with snow, which is usually silent. In the work “Landscape (Sapporo)”, he made drawings of yeddo spruce and apple trees by breathing air over a cut out sheet placed on a cold window.
‘Humans and snow’ and ‘fiction and nonficton’. Themes of the artificial and nature expressed through humour.
Translated by &MOON
2015年03月5日 Resident
Weng Nam Yap’s Report
I enjoyed a lot. This is my first residence program, everything to me is kind of fresh experience because my profession is a graphic designer, usually I work under a brief or solving problems from client, and somehow this residence program provides me a chance and space to have fun with the project, and somehow actually I am here without knowing too much about the art residence and Sapporo, so I am here without stress and enjoy the time creating something freely. People here are nice, and got great help from them for making the work happened, also enjoyed their prepared program like talks, workshops, little trips at Sapporo, and meeting different artists.
Sapporo is actually ‘sexy’ to me, I like the fact that the nature is close to the city, the mountain, the sea, and the snow has somehow beautifully made up Sapporo or Hokkaido an attractive image to me. But sometimes can be too cold for people like me from a warm country. And Tenjinyama to me is a good place for artists who need a silent place for research and art projects, I can focus very much here and surrounded by the green (but now covered by snow).
I experience more about snow, at least a bit serious, even though I have experienced it previously. The theme of the residence program, the environment, and the workshops make me think more about the snow, because people here has a real deal with snow in Sapporo. The residency is a bit short, there is some challenge, but I am happy to see the work finished at some point and exhibited at the end, at the same time it’s interesting to see how other artists create their work, it can be progressive too sometimes especially in a short period, I noticed.
Photographed by Tomoyuki Kishino
初めてのレジデンス・プログラムへの参加でしたが、とても楽しかったです。すべての事が新鮮でした。僕はグラフィック・デザイナーでもあるので、普段はクライアントがいて課題を解決することが仕事です。しかしこのレジデンス・プログラムはプロジェクトを楽しむ機会と場所を与えてくれて、さらに言うと僕はアート・レジデンスや札幌のことをそんなに調べずにやってきて、つまりは何のストレスもなく、何かをただ自由に作る時間を満喫しました。天神山の人々は素晴らしくて、作品制作に多大な協力をして頂きました。また、期間中に彼らが企画したトークイベントやワークショップ、そして小旅行も楽しかったし、他のアーティストと出会えたことも良い経験でした。
札幌は、僕にとっては「セクシー」な街です。自然が街に近いこと。山、海、雪が、札幌と北海道を魅力的なイメージにしています。僕のように暖かい国から来た人間にとっては、ときどき寒すぎますが・・・。天神山はリサーチやプロジェクトのために静かな環境が必要なアーティストにとってぴったりの場所です。緑に囲まれながら(今は雪で覆われていますが)僕はここでとても集中できました。
雪については、すでに経験したことがありましたが、今回はちょっと危険なくらいの経験をしたと思います。雪は今回のレジデンス・プログラムのテーマでもあったし、この環境や、雪に関するワークショップなどから、いろいろ考えさせられました。札幌の人々は、雪の問題と向き合っている。
滞在は少し短かくて、多少の困難もありましたが、ある時点での作品の状態を最終的に展示として発表できたことに満足しています。また、他のアーティストたちの制作過程を見ることができたのも興味深かったです。たとえ時間が短くてもできることはあるんだと、気がつきました。
和訳:齊藤ふみ
<Weng Nam Yap – ウェンナム・ヤップ>
1986年、クアラルンプール(マレーシア)生まれ。グラフィックデザイナー/メディアアーティスト。日常よく目にするモノや状況に新たな視点を与え、問い続けるような作品を制作している。 ゴグボット・フェスティバル・ヤングブラッド・アワード(2012)、ヨーロッパ・デザイン・アワード(2014)入賞。イタリア、スイス、台湾など、数多くのフェスティバルに招待されるなど、その才能は国際的に評価されている。
http://wengnamyap.com/
<ゲスト・コーディネーター齊藤ふみのコメント>
天神山に到着したアーティストは、「札幌の音」を聞こうとリサーチを始めます。つららから落ちる水の音、靴底で雪が軋む音、白い雪の夜の静けさ。また、札幌の人々がいかに雪と暮らしているかも学びます。年間およそ5mの積雪があるため、常に除雪・排雪の問題を抱えていること。そんな面倒な雪を、たいていの大人は厄介だと思っているが、子どもは雪が大好きなこと。
雪は空からやってきて私たちの目の前にひとときとどまり、この様々な問題をすべて溶かすようにして、最後には流れていきます。雪の降らない土地からやってきて同じくひとときこの地に滞在したアーティストは、ユーモラスに、また繊細に、雪との対話の断片を私たちに聞かせてくれました。
<Comment from guest coordinator Fumi Saito>
The artist started his research by trying to “listen to the sound of Sapporo”. Sounds of a water drop from an icicle, shoe soles stepping in the snow and the quietness of a white snowy night.
He also learned how people in Sapporo live with the snow. For example, snow builds up about five meters throughout the year and there are problems removing it. Most adults find the snow problematic yet the children love it.
Snow falls and is visible to us for a short time but drifts away in the end as if problems are melting away. The artist who comes from a country where snow never falls, shared fragments of his conversations with snow with humour and sensitivity.
Translated by &MOON
2015年03月5日 Resident
Helí García’s Report
I will always remember those strange days I spent trying to make “the biggest snowball ever” with the help of Japanese people. Based on the idea of overcoming the snow by means of the play, my proposal was a process-based project as a reflection on nature, human being and art. The process was fun, frustrating, moving, hard, painful, inspiring, lonely, social and exciting at once.
My project needed interaction with people and I must confess that when I arrived was a little bit surprised by the location of the builtding, a little bit isolated in the neighbourhood. However, after some days I realized there were actually people ready to go up to the centre quite often, thanks to scheduled talks and workshops
Sincerely, I could not comment any negative aspect of my stay in Tenjinyama Art Studio. Facilities, staff and services seem just perfect to me. I believe this experience will have a huge influence on my next work as an artist. However, I am sure the most important present I have taken home is the chance to meet people there. The ones who run the Studio and the Program invite resident artists and local people to join a friendly, generous, collaborative, free and hard-working atmosphere. This is what makes Tenjinyama Art Studio an excellent place to research, create and evolve.
この先ずっと、あの奇妙な日々を思い出すと思います。私が”The biggest snowball ever”(史上最大の雪玉)を日本のみんなに手伝ってもらいながら作ろうとした日々。雪で遊ぶことで雪を乗り越える、というアイデアをベースにした私の提案は、自然と人間とアートについて反映させた、プロセス(過程)に重きを置いたプロジェクトでした。その過程は、面白くて、イライラして、感動的で、大変で、痛くて、ハッとしたり、孤独で、社会的で、そしてエキサイティングでした。
私のプロジェクトは人との関わりが必要でしたが、正直に言うと、近隣から孤立した天神山の環境に、到着した時は少し驚きました。しかし数日経つと、トークイベントやワークショップのおかげで人々が頻繁にやってくることが分かりました。
心から言いますが、天神山アートスタジオの滞在について、一切ネガティブなコメントが浮かびません。施設、スタッフ、その他の配慮がただただ自分にとって最高でした。この経験は必ず、アーティストとしての自分の次の作品に大きな影響を与えると思います。しかし私が家に持ち帰った1番のプレゼントは、確実に、あの場所にいる人たちに会えたことです。スタジオとプログラムを運営するスタッフたちは、アーティストと地域の人たちを、居心地がよくて、寛容で、協同的で、自由で、そして熱心な雰囲気の中に招き入れています。
これこそが、天神山アートスタジオがリサーチ・制作・展開のための素晴らしい場所である所以だと思います。
和訳:齊藤ふみ
<Helí García ‐ ヘリー・ガルシア>
1983、グラナダ(スペイン)生まれ。グラナダ大学およびポズナン美術大学(ポーランド)卒業後、作家として制作を始める。 絵画を中心に、その他の表現領域にも一貫した芸術姿勢で取り組む。素材に直接手を加えて生まれる作品は、パーソナルかつグローバルな両面を持ち、そこから表現者としての個人と社会や自然との関わりが浮かび上がる。
http://heligarcia.es/
<ゲスト・コーディネーター齊藤ふみのコメント>
今回の滞在では、“Overcome snow”(雪を乗り越える)をテーマにプロジェクトを実施。雪に打ち勝つ最良の方法は、それを楽しみに変えてしまうこと、つまり「雪で遊ぶこと」。世界記録に迫る巨大な雪玉を作ることで「雪で遊ぶこと」を実践しようと試みました。
日本を初めて訪れたアーティストには、想像以上の驚きや発見がたくさんあったようです。日本の人々の顔が似たように見えることもそのひとつでした。彼はそこから着想を得て2人の男女の顔を繰り返し描きました。
また、予想外の出来事も多くありました。札幌の雪は湿度が低くさらさらで、思うように雪玉を作ることができません。いろいろな人にアイデアを聞き、物理的にも助けてもらいながら雪玉作りに挑みます。キリスト教の聖書によると神は7日間をかけて地球を創ったそうですが、彼も同じく丸い雪玉を7日で作り上げました(正確に言うと、大きくなった雪玉は7日目で転がせなくなりました)。
来日前から滞在制作のこの過程を、ペインティングや映像などを用いて、天神山のギャラリースペースにインスタレーションとして展示しました。
<Comment from guest coordinator Fumi Saito>
Garcia developed a project on the theme of “Overcome snow”. The best way to overcome snow is to make it fun, or in other words to “play with snow”. He put the “play with snow” idea into practice by trying to make the world’s biggest snowball.
Visiting Japan for the first time, the artist encountered many surprises and new discoveries. The similarity to the artist ofJapanese faces was one of these surprises. Garcia gained inspiration from this experience and repeatedly drew the faces of acouple.
Also, there were many events that were beyond his expectations. Due to the low humidity, Snow in Sapporo is dry and smooth and it is not easy to make a snowball. Garcia took on the challenge of making a snowball by getting help and advice from various people. According to the Bible, God created the earth in seven days. Garcia also made a round snow ball in seven days (However, the snow ball could not be rolled on the seventh day).
Garcia used painting and video to document the creation process of his project and these were shown at Tenjinyama Art studio as an installation work.