2015年08月30日 イベント創作活動
アートキャンプのレポート第3弾です!
最終日は朝6時に帰らなくてはいけない子どもがいたのでほかの早起きな子どもたちと一緒にお見送りです。そのあと朝食の時間までオセロなどをしたりボールで遊んだりしていました。パジャマ姿で(笑)
最終日の朝食はフレンチトースト!
子どもたちの作品を1つにつなげたりかなり遅くまで編集作業をしていた永岡さんは、朝食時間に間に合わず、一足遅れて余ったフレンチトーストを頬張っていました。
自分の使った部屋の片付けや荷物をまとめたりしたら、迎えに来た保護者の方々も交え、いよいよ作品上映会です。
まず、上映する前にそれぞれ製作したシーンについて見どころなどを発表してもらいます。さながら監督挨拶のようです。
各々が発表し終わったあと、上映開始!自分の描いた絵は、どのように見えていたのでしょうか。
18人それぞれが感じる時間についての捉え方とその表し方に、時には笑い、時には頷いている様子がうかがえました。(実は、作品を見たあと、お手伝いしてくれていたボランティアの人が感動で泣いていたりしていたのは秘密です。)
上映後は監督同士の懇親会、もといさよならパーティーを開き、みんなで乾杯!
参加者のみなさん、3日間お疲れ様でした!!
そして、協力してくれたボランティアの方々や、他の滞在者のみなさんもどうもありがとうございました!
なお、この日に発表した作品は、ワークショップ講師の永岡大輔さんの手でさらに編集が加えられたディレクターズカット版として、再度上映会を行うことが決まりました!
10月11日(日)、12日(月・祝)の日程で、さっぽろ天神山アートスタジオで開催される”天神山文化祭”の2日目に上映会を行います。永岡さんも当日駆けつけてきてくれるとのことなので、ぜひぜひ、またご来館くださいませ。
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2015年08月30日 イベント創作活動
アートキャンプ2日目のレポートをお届けします!
スタッフが朝食準備のためにキッチンを向かうと、すでに何人かの子どもの姿が!食器を並べたり、椅子の準備をしたり朝食の準備をお手伝いしてくれる子もいてスタッフは助かりました。ありがとー!起床時間、朝は起きれないんです〜と話していた子もきちんと起きていましたよ。
2日目の朝食の献立は、ご飯、みそ汁、目玉焼き、サラダ、ウィンナーでした。パジャマの子は着替えて、早速ワークショップに備えます。
この日のワークショップ大きく2部構成。
午前中は“時間の痕跡”を感じるようなものを見つけるための
天神山緑地内のフィールドワークを行い、画用紙でお互いに見つけたものを発表し合いました。
フィールドワークを行っている最中に何かがアートスタジオ前に作られていきます、、、
その正体は流しソーメン!!
アートスタジオで育てている野菜を流したりとなかなかユニークなものでした。上流側が取りやすいようでみんなそちらに集中しています。
午後はそれぞれが午前中で発表したものをもとにして、数枚の絵コンテを作り、順番に映像の撮影に入りました。
ついつい描くことに集中すると映像に頭や腕が大きく写り込んでしまうので、それを意識しながらの撮影は、なかなか難しそうでした。ボランティアの方が作ってくれたガトーショコラと牛乳寒天でおやつタイムを挟みながら、みんなそれぞれ描ききりました。
中には30分以上も撮影し続ける子ども大作もありましたよ!
いったいどんな映像になるのでしょうか。3日目の発表会が楽しみですね!
この日の夕食は、焼肉!
育ち盛りの子どもたちはとりあえず肉!肉!!肉!!!でした。エネルギーを充填した子どもたちと、夕食のあとは 1階のサロンでたくさんの鏡や、ミラーボールを使って遊びました。
一つの映像を部分的にバラバラにしたり、重ねたり、ビデオカメラを使ってリアルタイムで自分の顔を大きく映したりと、夜ならではの遊びに子どもたちは夢中でした。
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2015年08月28日 日常滞在者紹介
インタビュー/撮影:s
(2015/7/11 さっぽろ天神山アートスタジオにて)
———–もともと、さっぽろ天神山アートスタジオを知ったきっかけはなんですか?
去年の9月に熊本で個展をやってそれからずっと色々なところを旅していました。今年の3月に北海道に初めて来て、そのときに函館と札幌の印象がとてもよくて、また来たいなと思っていたんです。
色々調べていたらこのスタジオを見つけて、すぐに申し込みをしました。
———-さっぽろ天神山アートスタジオを利用した感想などを教えてください。
生活していくためにお金のことと作品のことを両方考えていかなくちゃいけないけれど、ここでは作品のことだけを考える時間として利用できました。
滞在していた約3ヶ月間は、じっくり美術史について学んだり考えたりできたと思います。実は今まで美術史について学んだことがほとんど無くて、歴史を知らないがゆえに根拠のない不安みたいなものがあったんですけど、学んでいくうちに過去には精神性が強くて内側に向かった作品もたくさんあることを知り、その歴史のなかで自分の位置を考えられたのはよかったです。
———-篠塚さんは、普段どのような作品を作っているんですか?
2005年から平面作品を作っていますが、それまではずっと10年近くインスタレーション作品(※1)を作っていました。そのときは空間に錯覚を起こすような作品を作っていたんですが、30歳を過ぎた頃に平面作品を作りたくなって、制作し始めました。
———-ペインティングといっても元々は日本画を描いていたとのことですが、どうしてインスタレーションでの作品を?
学生時代は日本画の伝統的な絵画形態と体制に対する疑問があって窮屈だったんですが、銀座のギャラリーや各地の美術館の展示を観ているうちに現代アートに興味を持ち始めて、作品に写真を使い始めたりしているうちにインスタレーションという表現になっていきました。
———-今はペインティングをされていますが、インスタレーションの制作はお休み中なのですか?
今は、インスタレーションはお休み中ですね。というより、永遠に封印中ですね。(笑)
———-申請書には、山や自然についてのリサーチと伺っていたのですが、実際に滞在されていた間はずっと山などへ行かれていたのですか?
そうですね。藻岩山は十数回登りましたが、山などだけではなくて街中も良く行ってました。街も『自然』だと思っているところがあるので、人間がつくった『自然』を通して、山を見る、といったような。ぼくは街に住んでいるのでその見方が一番良いのかなと思っています。
———-なるほど。山にはなにかエピソードはあるのですか?
十数年前韓国に行ったときに、韓国の山と九州の山は丸っこくて似ている印象なんですが、九州は湿度が高いけど韓国は乾燥しているからか、形は似ているのに印象が違って見えたんです。
似たようなものを見ているのに、間に湿度とかフィルターのようなものが挟まると違って見えるんだったら、じゃあ「イメージってなんだろう?」みたいな疑問が湧いてきて。じゃあそのフィルターを取り払った直接的なイメージはみんなの共有財産でいいんじゃないかと思うようになりました。作品としては具象と抽象の両方を要素を持っているんですが、その間のフィルターを取り払い、イメージを直接伝えるようなことを作品の中で成立させたいと思っています。
———-篠塚さんの作品はずっと自然を?
そうですね。自分が生まれ育った熊本や阿蘇の火山や緑の影響が強いです。すこし話は脱線するんですが、2012年からドイツで一年間暮らしていたときに色んなアーティストに出会ったんですが、彼らは自分の生まれた土地で暮らすことや、その土地に対する思いを強く持っていて、ぼくも自分が生まれた熊本に戻って制作しようと思い日本に帰ってきました。私も生まれた土地の自然の影響が強かったですから。まあ、お金が無くなったのも一番の理由ですが(笑) ただ熊本の自然を身近に感じながら生活していると、日本にも色んな土地があるわけだから、広い意味で生まれた土地にこだわるのだったら熊本じゃなくてもいいのかなと考えるようになりました。それからあちこちの場所を旅しています。
———–その流れで札幌へ来たのですか?
はい。札幌は程よい広さでいいですね。熊本だと街中を3回往復したら「昨日、お前あそこでなんばしよったと?」って言われてしまうくらいコンパクトなので。(笑)
行った土地で感じたものを感覚的にストックしながら自然と作品に反映されることが理想です。特に何を見ようとか、何を感じようとかは決めずに自分に残るものだけを大切にしています。
———-では、そのときは特別スケッチなどはせずに、まず情報などを自分の体に溜め込んで、後日改めてアウトプットするような感じでしょうか?
そうですね。滞在中は簡単なドローイングをしていました。ただ、そういったドローイングは全て捨ててしまうんです。以前は保存していたのですけど、数年前から、手元に残らないほうがいいんじゃないかと思ってそうしています。
———-今回は実際にドローイングなどを拝見できず残念です、、、では、ドローイングはあくまで本番にむけてのトレーニング的な意味で?
はい、僕がやっているのはそういったものです。今回の滞在ではその他にキャンバス下地の実験をしていました。
———-今回の滞在を元に制作された作品は今後どこかで発表される予定はありますか?
残念ながら発表は札幌ではなく東京なのですが、2016年2月からANDO GALLERYで個展を開催するので、そこで発表したいと考えています。
———–どのように北海道の山々が描かれるのか楽しみですね!機会があればぜひ札幌でも展示していただきたいです。
※1…インスタレーション
1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。
2015年08月27日 イベント
今年も天神山文化祭がやってきます。
主な内容は以下の通りです。
10/11 (日)
10:00~10:30 オープニングセレモニー
10:30~なくなるまで 南平岸地区の特産品紹介・・きのこ、バラ、コーヒー、焼き菓子、リンゴ、アップルパイなど
11:00~12:00 音楽ワークショップ・・みんなで歌って踊ろう!
12:00~13:00 スポーツワークショップ・・体を動かそう!
14:00~15:00 リンゴワークショップ・・美味しいケーキ作り
16:00~18:00 レクチャー&ワークショップ・・鮭についてもっと知ろう!
10/12 (月・祝)
10:00~11:30 うわさんぽ~まちの宝さがし~・・まちの長老とまちあるき
12:00~13:00 リンゴワークショップ・・美味しいケーキ作り
12:00~なくなるまで 南平岸地区の特産品紹介・・きのこ、バラ、コーヒー、焼き菓子、リンゴ、アップルパイなど
13:00~14:30 アートキャンプ発表会・・子ども達が作ったアート作品の発表会
15:00~18:00 天神山芸能祭・・素人歓迎、一芸披露のお祭りです!参加希望者は下記問合せまで!
主催: さっぽろ天神山アートスタジオ、まちづくり会「いきいき南平岸」
問合せ: さっぽろ天神山アートスタジオ TEL 011-820-2140/Mail info@tenjinyamastudio.jp
2015年08月26日 その他
滞在スタジオの利用を検討されている方に重要なお知らせです!
9月1日から滞在スタジオの申請方法が変わります。
滞在スタジオの申請には申請書に加え、以下の資料を提出して下さい。
ポートフォリオ(もしくは下記に内容を含むWEBサイトのURL)
・プロフィール
・活動歴
・作品画像を数点
なお、申請書の様式は、9月1日より新様式に変わります。
9月1日以降は、新様式の申請書を使用して下さい。
ポートフォリオを添付すれば9月6日まで旧申請書(現行)を受け付けします。
提出書類は申請の審査及び、アーティスト・イン・レジデンスのアーカイヴに使用されます。
2015年08月20日 創作活動日常滞在者紹介
こんにちわ!
2015年夏、アートスタジオ内は数多くの滞在者で賑わっています。
ほぼ毎日誰かが帰ってはすぐに新しい人が入ってくるような感じです。
現在、アートスタジオの展示スペースでは、18日から滞在中の石原陽子さんによるドローイングの公開制作を行っています。
日中、展示スペースのライトが点灯していないときは公開制作を行っていないのですが、ドローイング自体は壁に掲示してありますのでご自由にご覧下さい。
色の濃淡によって2次元ながら奥行きを感じるようなものになっているので、何かの運動の軌跡のようにも見えます!
また、昨日からの滞在されている磯崎道佳さんは、今週末の8/22,23に当別町で開催する「むこうの伊達さん 牛鬼マキオパレードin当別」に向けての準備をしていました。
送風機を使ってなにやら大きいものを膨らませている様子。
たまたまスタジオに遊びにきていた小学生も、巨大な黒いものに気づき、中を覗いたり周りを走ったりと大はしゃぎしていました。
この「牛鬼マキオパレードin当別」について、開催日時を教えていただきました。
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◎牛鬼マキオパレードin当別①
日時:2015年8月22日(土) 13:00〜14:00(変更あり)
会場:「さん・産・フェスタ2015」内 当別町駅前通り
◎牛鬼マキオパレードin当別②
日時:2015年8月23日(日) 11:30〜12:00(変更あり)
会場:「当別町子ども会育成連合会大運動会」内
当別町立当別小学校グラウンド
<問い合わせ>
むこうの伊達さん北海道実行委員会
TEL 090-4313-8466 (担当:漆)
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参加無料&自由参加ということなので、ご興味のある方はぜひ!
天神山アートスタジオは、滞在者によっていきなり何かが始まったり起こったりするので、来館したときに思わぬ出会いがあるかもしれません。
スタッフも色々な出会いや出来事に驚きながらの毎日です。
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2015年08月18日 滞在者紹介
現在、コンカリーニョで絶賛上演中の「12人の怒れる男」
その12人のうちの3人の怒れる男が天神山に滞在しているのです。
4分の1の怒れる男が滞在しているのですから、そりゃ見に行きますよ。
最初に感想を書くと、
「・・ぁああ・・・、凄いな・・・」という深いため息とともにでる興奮と感動。
初めてガチ演劇見たんですが、オイオイすごいじゃないか!!
対面式かと思いきや、客席は3面。
様々な角度から、視線を浴びている役者たちは、休むことなく2時間ぶっ通しで演技をします。
話している人も話していない人も、舞台の上の12人が一つの流れの中で動きつづけます。
観客と役者が隔てられている対面式ではなく、3面から観客が囲んで見るスタイルだからこそ、
そこで起きている事象を、その場にいて見ているような現実感。
席によっては、ずっと背中ばっかりしか見えない人もいるけれど、
だからこそいい。
背中や振る舞いからだって、その人の感情や空気が伝わってくる。
そもそも演劇っていうのは・・・・
と、熱くなってよくわからなくなる前に滞在しているお三方の紹介です。
怒りその1 有門正太郎さん/飛ぶ劇場・有門正太郎プレゼンツ
「おっ、始まった!始まった!」というワクワク&高揚感を有門さんがもたらしてくれる感じ。
一ヶ月ぐらいアートスタジオに滞在していてアート&ブレックファストの時に話をしたこともあり、
喋っていない時も、どんな表情しているのか何度も見てしまいました。
怒りその2 久保隆徳さん/富良野GROUP
事務所でも「久保さんダンディだよね」と何度も話していましたが、舞台の上ではそれ以上。
白い怒り、というか信念の強さがグッと来ます。
きっと女子はこんな時に恋をするのでしょう。
怒りその3 平塚直隆/オイスターズ
いつもマスクをして、喉対策をしている平塚さん。
「すごい」という驚き。 怒りの炎がゴゴゴゴコゴゴ!と迫る感じ。
役者ってすごい。
もちろん、残り9人の役者も個性強くて面白いんです。
チケット取れるかどうかですが、数回見ないともったいない作品だと思います。
1回見ると、その半券で2回目500円引きしてくれるのでね。
とにかく、「気になるんだよな~」って人は見に行った方がいいと思います。
今までオリジナル、日本版、ロシア版と見たことがありますが、演劇で見るのは全然質が違います。
画面に切り取られていない、生の12人の咆哮を体感してください。
19日~23日まで続きます。
2015年08月8日 イベント
天神山の Art & Breakfast Day*8月
開催日程:2015年8月16日(日)
時 間:10:00〜12:00
事前申込:不要
参 加 料: 朝食一品持ちより
場 所:さっぽろ天神山アートスタジオ1階
札幌市豊平区平岸2条17丁目1番80号(天神山緑地内)
Art & Breakfast Dayとは?
Art & Breakfast Day は、誰もが開催者となり、世界中のアーティストやアートスペースのオープン・スタジオ、エキシビション、アートイベント、ワークショップなどと連動し、朝食を通してビジターとアートの場を共有するプロジェクトです。
朝食という親密な行為を通してアートやアーティストと関わることで、通常の展覧会やオープニングパーティでの社交とは違った新鮮なコミュニケーションを体験できます。
このプロジェクトは、パーソナルなコミュニケーションを通して人々とアートを近づけることを目的としています。普段の展示とは違う、アーティストはの自由なプレゼンテーションやコミュニケーションを可能にします。
Art & Breakfast は、美術作家・三田村光土里が2006 年から世界各地で継続して行なっている滞在制作アートプロジェクトです。来場者に朝食の場を提供することで、コミュニケーション・テーブルが生まれ、日常の気付きが作品に反映されていきます。
6月、7月の開催の様子はこちら↓↓
What is Art & Breakfast Day?
“Art & Breakfast Day” is a project where everyone shares a place of art over breakfast, to connect artists, art spaces and visitors around the world through open studios, exhibitions, art events, workshops or any art activities.
Meeting and getting to know people at art spaces over breakfast is an intimate experience.
While getting in touch with art and artists at breakfast, we experience fresh communication /connections that is different from usual art exhibitions, events or sociable opening parties.
The aim of this project is to get people closer to art throug personal connections by using breakfast as a catalyst.
This project promotes the free presentation /expression and communication among artists, which is not just a normal exhibition.
“Art & Breakfast” is an ongoing site-specific art project that Midori Mitamura has been taking place around the world since 2006.
Interpersonal communication table by sharing breakfast together with visitors gives awareness to the artist and it is transformed into a spatial installation whilst staying in an art space.