2017年01月31日 滞在アーティストと市民の交流企画滞在者紹介
ニューヨークで活動中のアーティストEkaterinaが2/8まで滞在中です。http://www.ekaterina-smirnova.com/
科学から深くインスピレーションを得て制作を行っているEkaterina。2/1の19:30から天神山で、2/3の17:00から北海道大学の低温研究所にて公開トークを行います。(内容は一般向けですが、英語のみです。参加無料、予約不要)トークでは、現在手がけているEESA(欧州宇宙機関)とのプロジェクトをお伝えします。お見逃し無く!
Ekaterina Smirnova stays Tenjin until 2/8. http://www.ekaterina-smirnova.com/ She is New York based artist and deeply inspired by science. She will hold a public talk at Law temperature institute in Hokkaido University on 2/3 and will also at Tenjin on 2/1 from 19:30. During the slide show presentation she will present her latest art projects, including a project inspired by the Rosetta space mission of the European Space Agency. You will have a chance to try augmented reality as well. Don`t miss out!
taiga.
2017年01月30日 未分類
Co STEPの情報リンク>>プログラム詳細と参加申し込みもここから!
日時:2月5日(日)11:00-15:00
会場:北海道大学 遠友学舎
大学キャンパス北側(市営地下鉄南北線「北18条駅」下車、徒歩10分)
内容:「オノマトペ・ワークショップ」
自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音で象徴的に表 した語、オノマトペ。擬音語・擬声語・擬態語などと呼ば れるオノマトペは、同じ現象を文化や言語によって異なる 表現で表しています。今回のワークショップは日韓のオノ マトペがもつ感覚を、参加者が日常の道具を用いて表現す ることで、造形言語と言葉との関係を探ります。
<講師>
金 景均(デザイナー、韓国芸術総合大学副学長)
朴 炫貞(アーティスト、北海道大学CoSTEP特任助教)
福永 敦 (さっぽろ天神山アートスタジオ2016年度国際公募AIRプログラム招聘アーティスト)
<タイムテーブル>
11:00-12:00「オノマトペ」の「表現」について
12:00-14:30 企画・作品制作
14:30-15:00 講評・まとめ
* 参加年齢制限はございません。子どもから大人まで楽しめるワークショップです。 * 研究プロジェクトの一貫で行うワークショップです。
制作物は研究目的としてウェブ・論文として公開される場合があります。
主催 | 北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター CoSTEP
共催 | さっぽろ天神山アートスタジオ
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2016年度国際公募AIR選考委員によるアーティスト紹介:
オノマトペはモノやコトに対するあり様や音を表す言語である。 それは文化の壁を超えて頭でも心からでも理解できるものである。アイ ヌのオノマトペをリサーチして作品制作する作家の計画は、北海道で 滞在する意義をもたらし、その活動を通して文化をつなげ、心を結ぶ 役割ができると考えた。言葉の持つ力からの表現、その相違と共有点を 見つめることから見えてくる独自の世界を、楽しみにしている。 (朴 炫貞 [パク ヒョンジョン]、アーティスト、研究者 )
2017年01月29日 滞在アーティストと市民の交流企画
*ヨンチア・チャン Chang Yoong Chia(マレーシア)は、天神山アートスタジオが滞在制作コーディネートを担当しています。
NPO法人S-AIRでは、レジデンスの成果を長期的視野で捉えるべく2nd AIRとして、2008年にJENESYSプログラムによりS-AIRがホストとなって招へいし、札幌で滞在制作を行ったチャンを再び招へい。当時と比べてアーティストとしての立ち位置や作品観にどのような変化が起こったのでしょうか。アーティスト自身の作品紹介とその変化について、また9年を経た札幌の印象についてト・オン・カフェの空間と美味しいお茶を楽しみながら和やかに語りあいます。日本語逐次通訳あり。
聞きて:小田井真美(さっぽろ天神山アートスタジオ AIRディレクター)、柴田尚(NPO法人S-AIR代表)
日時:2月9日(木)19:30-20:30
会場:ト・オン・カフェ
札幌市中央区南9条西3丁目2-1マジソンハイツ1階
(地下鉄南北線「中島公園駅」より徒歩2分)(*地図データあり)
定員:25名
*入場は無料ですが、参加に際して、ト・オン・カフェで飲み物のご注文をお願いいたします。
ヨンチア・チャン Chang Yoong Chia(マレーシア)
マレーシアの美術大学で絵画を学び、その後マレーシア国内、海外での展覧会に多く参加している。2005年に開催された「第三回福岡アジアトリエンナーレ」で『キルト・オブ・デッド』を発表した。絵画や刺繍で物語性のある作品を制作している。2008年にJENESYSプログラムにより、S-AIRで滞在制作。2013年には横浜美術館、熊本美術館での企画展に参加したり、近年はフランス、インド、シンガポールで展覧会に参加するなど国際的に活躍している。
主催:NPO法人S-AIR
協力:ト・オン・カフェ
企画/協力:さっぽろ天神山アートスタジオ
2017年01月27日 冬の国際公募プログラム未分類滞在者紹介
コロンビアからのWilliam Andres Narvaez Cedeñoが到着して、国際公募招聘アーティスト3人が揃って初めてのプログラム。白老にあるアイヌ民族博物館を訪れました。その他、S-AIR Exchange Programme 2016 冬期招聘アーティスト、ヨンチアのパートナーでキュレーターのミンワ、滞在作家の三角みづ紀さん、さらにマレウレウのマユンキキ(マユンさん)も加わって、スタッフ含めて総勢10人の大所帯となりました!
マレウレウは、アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループです。マユンさんはアイヌ語の先生でもあります。アイヌ文化の伝承者であるマユンさんにアイヌ民族博物館を案内いただけるなんて、とてもラッキーなことです。マユンさんありがとう!
天神山へやってくるアーティストたちには、アイヌ文化のリサーチが目的の人はけっこういます。今回3人の作家もそれぞれの関心からアイヌ文化に興味をしめし、いろんな質問を投げかけていました。
ウィリアムによると、コロンビアには80もの言語があり、彼の住むカリという街のそばにも違う言葉を話す部族が住んでいますが、そうした文字を持たない口承文化が今消えていく危機にあるそうです。口承文化がいかに伝達されていくのかという彼自身の身近な関心から、アイヌの語り継がれる民話に特に興味を持ったようす。
アイヌ語のオノマトペを今回調査中の福永さんは、マユンさんからいろいろなアイヌのオノマトペを教わっていました。「オロペレレ」という熊が殺される時の叫びの擬音語があると聞き、一同なんだか感動。
また、アイヌ独特の造形物の意味や特徴について聞きたがるようすは、さすがビジュアルアーティストだなと感じました。
初めてのアイヌ文化に触れるアーティストたちの素朴な質問にも、ひとつひとつていねいに答えるマユンさん。マユンさんの詳しくしかもツボを抑えたガイドのおかげで、アーティストたちにも、同行した私達スタッフにもとても濃密で充実した訪問となりました。
日本、札幌。冬、雪、北方圏。異なる文化と出会い、その中にインスピレーションを感じ、細い糸を手繰り寄せていくような、それぞれの作家のリサーチが始まっています。
Chiaki
After a Colombian artist William Andres Narvaez Cedeño just arrived Tenjin finally. This is first program with invited artists all together. We visited AINU MUSEUM in Shiraoi. Invited artists, curator Ming Wah who is Yoong Chia’s partner, a resident Mizuki Misumi, and a member of Marewrew Mayun a.k.a Mayunkiki joined us. Include staff, the party was 10 members!
Marewrew is a vocal group. Their theme of activity is regeneration and tradition of traditional songs of Ainu “Upopo”. Mayun is also a teacher of Ainu language. It’s very lucky for us to be introduced around Ainu Museum by Mayun san who is a memory keeper of Ainu culture. Thank you Mayun!
In Tenjinyama there is not a few artist who intend to do research about Ainu culture. Invited three artists for this winter project are also interested in it from their each interests and were asking various questions. According to William, there are much many 80 languages in Colombia and there is a tribe which has a particular language near his home town Cali. But now is a crisis to those oral traditions. They are about disappearing. Since his interest how those oral traditions will keep surviving, he might be interesting in especially folklores of Ainu.
Fukunaga who does research about Onomatopoeia was asking Mayun various onomatopoeia in Ainu language. We all were impressed that one onomatopoeia “Oroperere” word means hunted bear’s last screaming. He looks like the visual artist while he was asking meanings and distinctions of artifacts of Ainu.
However primitive they were, Mayun answered kindly to every questions from artists who experience Ainu culture for the first time. So she was providing detailed information with us, we all could spend very meaningful time.
Japan, Sapporo, snow, winter, subarctic. Meeting with different culture, getting inspirations, each artist’s research is starting.
Translation: taiga
2017年01月23日 創作活動日常滞在者紹介
国際公募AIRプログラムが始まり、繁忙期を迎えた天神山アートスタジオ。イベントやプログラムキーワードに沿った活動スケジュールがぎっしりです。
本日は北海道の歴史や暮らしぶりが見られる北海道博物館、さっぽろ雪像彫刻展が開催中の本郷新記念札幌彫刻美術館、最後に大倉山ジャンプ競技場へ行ってきました。
参加者は国際公募招聘アーティストのお二人Jeff Downer, 福永敦さん
天神山滞在中のTom Blake, S-AIR Exchange Programme 2016 冬期の招聘アーティストのヨンチアと奥様でキュレーターのミンワ。そしてスタッフの合計8名。
天神山アートスタジオ御一行様(?)として半日ツアーのはじまりはじまり。
最初に向かったのは北海道博物館(厚別区)
熱心に質問をする福永 敦さん
今年度の天神山国際公募AIRプログラムのキーワードは「冬・雪・北方圏」ですが、北海道博物館の展示テーマはまさにこの3つの言葉。
展示からアイヌ文化、北海道の歴史と現在の姿、北方圏の自然と人との関わりを感じることができました。
<おまけ>
昼食のためだけに立ち寄った北海道開拓の村(厚別区)のかまくらで仲良く座るヨンチアとミンワ。次は札幌を横断して中央区の本郷新記念札幌彫刻美術館へ。
市内の造形作家や彫刻家、美術を学ぶ学生が彫刻を制作して公開しているさっぽろ雪像彫刻展2017は1/22まで開催中です。
最後は彫刻展からほど近い大倉山ジャンブ競技場へ
国際大会の準備で、残念ながらリフトで上に上がることはできませんでしたが、大倉山から眼下に広がる美しい札幌の景色をたのしむことができました。
YZ
Now that our “Open Call” AIR (Artist In Residence) project starts, the busiest season has begun for Tenjinyama Art Studio. We have a full schedule of events and activities for the invited artists while the other regular artists keep coming.
Jeff Downer,Atsushi Fukunaga(these two are the invited artists),Tom Blake, Chang Yoong Chia, Ming Wah and staff went to three places below today.
:Hokkaido Museum, Hongo Shin Memorial Museum of Sculpture Sapporo,
Okurayama Ski Jump Stadium.
At first, we went to the Hokkaido Museum.The Hokkaido Museum has exactly the same theme as our project key words, “Winter, Snow and Subarctic.”
The exhibited objects at Hokkaido Museum show us Ainu culture, the history of Hokkaido, and the life of past and present Hokkaido very well.
Next we went to Hongo Shin Memorial Museum of Sculpture Sapporo.
They are holding a snow sculpture exhibition until the 21st of Jan.
Those snow sculptures are made by sculptors, artists, and students in Sapporo.
Finally, we went to Okurayama Ski Jump Stadium.
Due to an international competition coming soon, we were not allowed to go to the top of the ski jump, but we enjoyed a great view of winter Sapporo from the bottom of the hill.
YZ
2017年01月22日 冬の国際公募プログラム滞在者紹介
さっぽろ天神山アートスタジオでは、国際公募アーティスト•イン•レジデンス(AIR)事業として、冬期間の札幌•北海道をフィールドに滞在型制作(調査研究と作品制作など)を行う国際的に活動するアーティストを毎年3名(組)招聘しています。今年度のプログラムキーワード「冬•雪・北方圏」に対し113名の応募の中から選ばれた3名が滞在制作と滞在成果発表を行います。
As an annual “open call” AIR (Artist In Residence) project, Sapporo Tenjinyama Art Studio invited three international artists to work and do research based in Sapporo/Hokkaido. This year project key word is “Winter, Snow and Subarctic”. Three artists were selected from 113 applicants.
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天神山冬の国際公募プロジェクトの招聘アーティストWilliam(右)が到着しました。左はパートナーのDiana。南米はコロンビアから丸2日かけての長旅。滞在は3/7までです。
ウィリアムのWebサイトはこちらです。 http://williamnarvaezc.wixsite.com/william-narvaez/instalacion
1/28は15:00より国際公募アーティストとキュレーター四方幸子さんによるオープニングトークイベントを開催いたします。どうぞふるってご参加下さい。
プロジェクト概要 -William Andres Narvaez Cedeño-
私が滞在中に行うプロジェクトは、個人的な自然景観や物質への関心に焦点をあてると思います。私は色などのミニマムな特徴を利用して、通常感知できないその中の概念的な構成要素を引き出すイメージを作成し、風景の中にある歴史やイメージへのより深いアプローチを試みます。
それゆえ、私はレジデンスの雰囲気を知りたいし、その自然ダイナミクス、年間を通じて冷たく、雪が美術や文化の表現に使われるという環境に密接に関係した生命の詩的、文学的な歴史を知りたいと思います。
私は自然景観の中でみつけた物質だけでなく、その中の物語や詩や自然を感じとる方法、すこしずつ姿を見せる自然などの収集家です。それらの中の物語を翻訳し私は美術作品にかえるのです。透明な、モノクロな、かすかな、明るい、繊細な、はかなさ、といったものが私が表現しようとしていることで、時間がそれらを蝕む前にそういったものが少しでも残るようにしたいのです。
私の今までの提案(作品)は長く残らない素材を使い、そのことが自然の時間、状態、変化、再生を表しています。潜在的な真実を明らかにする考古学的な探求です。私は雪が全く降らない国の出身で、(冬、雪、北方圏という)テーマにそったプロジェクトを作ったりデザインするなんてできません。一方で、アーティストレジデンス、新しい場所での暮らしというものは、いつだってあらかじめ立てたプロジェクトの全体を結局は変えることになるものですし、変わらないものというのは、別のコンテクストや素材に出会った時に、ただ順応し、うまく活用し、より深まるアーティストの個人的な関心であるのです。
8週間という期間から、この探求は大掛かりなものではなく、モノクロな、透明な、山の多い札幌の視覚的な要素や素材をうまく活用するという雰囲気を人間的に経験するものになるでしょう。白と黒、ミニマルなどが私の視覚的な探求に頻出するでしょう。
An “open call” invited artist William(right) arrived Tenjin. Left is his partner Diana. From Colombia, South America they took much two days to get here. They will stay until 3/7.
His web site is here http://williamnarvaezc.wixsite.com/william-narvaez/instalacion
Project outline
Being a period of artistic residency, the project that I will propose will be focused on my personal interests by the natural landscape and its material states, where I usually make use of a certain minimalist character as to the color or supports I use, generating images that usually suggest some imperceptibility Of its formal and conceptual components, images that distract the content of the form giving the image an apparent strangeness product of the distance between the viewer and the information, to generate a deeper approach and some complicity with the image or History of the natural space.
Therefore, I want to know the atmosphere of the place of residence and its natural dynamics, as well as the poetic and literary history closely related to those circumstances of life where most of the year is cold and snow is a material in many artistic and cultural manifestations Regional, to build through the visual arts seemingly strange spaces that are actually components of the atmosphere that have always been or have existed but go unnoticed, that when put back into context, seem distant. Seeking to make visible other narratives, other cycles of life, sounds or poetic sensations of nature.
I am a collector by nature, whether of elements found in the natural space, as well as stories, poetry or ways of perceiving nature and what she unveils to me little by little, is this finally what I use when translating Their narratives and turn them into artistic objects. Transparency, monochrome, ghostly, light, delicate and fleeting are concepts that I try to trap again and again, try to make them last a little longer, always knowing that time will devour them.
The majority of my proposals to date use materials that do not last, which show the time and conditions of nature, the transformations and the constant rebirth of it. Also an archaeological search of the image, on the plane or space in the attempt to unveil the hidden, a kind of latent truth. On the one hand, I am from a country where snow never falls, so I can not make or design a project based on themes; On the other hand, artistic residences and living with new spaces always end up changing the whole project, which does not change are the personal concerns of the artist, who only adapt, take advantage of and potentiate through the encounter with other contexts and materials .
Because the research is not a pretentious investigation, knowing that they are only 8 weeks of work, it will be an experience of human recognition of the atmosphere taking advantage of materials and visual elements such as monochrome, transparencies, mountainous landscapes of sapporo , The white and the black, the minimal and other elements frequent in my visual investigations.
2017年01月21日 創作活動滞在アーティストと市民の交流企画
詩人の三角みづ紀さん、2/2までの滞在です。今回は十勝方面も行かれたそうで、現地での写真をもらいましたが、見ただけで寒くなりそうな一枚です。
2/1には天神山でイベントを開催します。
「詩がうまれるとき」
滞在中の三角みづ紀さんが、天神山1階交流サロンで言葉と声を用いた詩のパフォーマンスをおこないます。
まるで誰かのおしゃべりが聞こえてくるような、BGMみたいな2時間。
ゆっくりと時間をかけて詩をつくるので、本人が不在の時もありますが、常に音が流れています。
気が向いたときに聴きにきてみてください。
2/1(水)17:00-19:00 *予約不要、参加無料
A poet Mizuki Misumi stays Tenjin until 2/2. She went to also around Tokachi this time.
At salon space in Tenjin a resident Mizuki Misumi will have a voice poetry performance event. It’s like 2 hours BGM as if somebody chatting. Since she needs enough time to write poems, she sometimes will not be at the place, but a sound will be running all the time
2/1(Wed) 17:00-19:00
*No necessary reservation, enter fee free
taiga
2017年01月20日 冬の国際公募プログラム滞在者紹介
さっぽろ天神山アートスタジオでは、国際公募アーティスト•イン•レジデンス(AIR)事業として、冬期間の札幌•北海道をフィールドに滞在型制作(調査研究と作品制作など)を行う国際的に活動するアーティストを毎年3名(組)招聘しています。今年度のプログラムキーワード「冬•雪・北方圏」に対し113名の応募の中から選ばれた3名が滞在制作と滞在成果発表を行います。
As an annual “open call” AIR (Artist In Residence) project, Sapporo Tenjinyama Art Studio invited three international artists to work and do research based in Sapporo/Hokkaido. This year project key word is “Winter, Snow and Subarctic”. Three artists were selected from 113 applicants.
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天神山冬の国際公募プロジェクトの招聘アーティスト福永敦(左)さんが到着しました。(右はスタッフの岡和田さん)滞在は2/28までです。
音を素材とするサウンドアーティストの福永さん。Webサイトはこちらです。 http://www.atsushifukunaga.com/
1/28は15:00より国際公募アーティストとキュレーター四方幸子さんによるオープニングトークイベントを開催いたします。どうぞふるってご参加下さい。
福永敦プロジェクト概要 -アイヌのオノマトペ-
近年の私の活動では、他者(多言語)の擬音表現を収集して言語的な音の多様性について調査しています。各々の声や文字で音を表した作品と新たな擬音表現を生み出してきました。私の作品はそれぞれの土地や文化からの情報や資料を参照し、他者(その土地の人々)を巻き込みながら音に関する潜在的な言語表現と新たな共通言語の可能性を探っています。
札幌での滞在中には、北海道大学創成研究機構研究支援室の協力のもと、アイヌ・先住民研究センターとの協同調査を請い、アイヌ語の音(擬音表現)について調査します。
アイヌ民族博物館や文化財団などの資料をもとに、儀式、日常生活、楽器など生活音を収集し、またアイヌ語を起源とする民話や神謡などの文献から想像される音のイメージを創作します。
今回のレジデンス期間(後)では、私が今まで制作してきたサウンド作品の空間構成とコラージュの視覚的な表現を組み合わせて、上記の調査内容からアイヌの人々がこの地で見て聞いていた「冬」をテーマに新たな作品を試行していきます。さらに、レジデンス後の活動で他の北方圏での滞在制作機会を伺い、北方圏特有の文化や言語的特徴の繋がりをその土地の言語学者とともに発見していく試みを計画します。
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An artist Atsushi Fukunaga (left) who is invited for winter open call project arrived Tenjin. (Right is a staff Okawada) He will stay Tenjin until 2/28.
He uses sound as a material. His portfolio site is here http://www.atsushifukunaga.com/
His project -Onomatopoeia of Ainu-
Onomatopoeia is a word that phonetically imitates, resembling the sound that it describes. My recent work involves collecting onomatopoeia of others in a multilingual context, to research the diversity of sounds in language and to produce works which describe potential onomatopoeia as well as visual works which literally pronounce written words and voices. The purpose of my activities is to bring out latent linguistic expressions and point toward a potential universal language by researching cultures of different regions with participation of locals and community.
In this residency program, I will work on sounds of the Ainu, that is the onomatopoeia in the Ainu languages by joint research with Creative Research Institution together with Centre for Ainu and Indigenous Studies in Hokkaido University. I am thinking of producing new work of imaginative sounds based on Ainu onomatopoeia by collecting everyday noises and sounds from rituals and instruments, and studying folk tales and mythology originating in Ainu language.
Finally, during or after the residency program, I would like to produce new works about winter, based on the Ainu experience in the area where I will be conducting research. This work will be a combination of visual collage work and sound installation. Furthermore, I plan to visit and research different areas in subarctic regions to bring out a thread of linguistic and cultural characteristics by collaborating with linguists in the area.
2017年01月19日 冬の国際公募プログラム滞在者紹介
さっぽろ天神山アートスタジオでは、国際公募アーティスト•イン•レジデンス(AIR)事業として、冬期間の札幌•北海道をフィールドに滞在型制作(調査研究と作品制作など)を行う国際的に活動するアーティストを毎年3名(組)招聘しています。今年度のプログラムキーワード「冬•雪・北方圏」に対し113名の応募の中から選ばれた3名が滞在制作と滞在成果発表を行います。
As an annual “open call” AIR (Artist In Residence) project, Sapporo Tenjinyama Art Studio invited three international artists to work and do research based in Sapporo/Hokkaido. This year project key word is “Winter, Snow and Subarctic”. Three artists were selected from 113 applicants.
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天神山冬の国際公募プロジェクトの招聘アーティストJeff Downerが到着しました。滞在は3/4までを予定しています。
写真とインスタレーションの制作を行うJeff。ポートフォリオサイトはこちらです。http://www.jeff-downer.com/
1/28は15:00より国際公募アーティストとキュレーター四方幸子さんによるオープニングトークイベントを開催いたします。どうぞふるってご参加下さい。
-Jeff Downer プロジェクト概要-
私は自分の世界観を作る複合的な歴史、特に辺鄙な場所の都市周辺にある歴史と向き合うために写真を利用しています。こういった場所は私に、人生やグローバリゼーション、統合政策、疎外感などを物語ってきます。私は撮影場所に没頭し、歴史や格差を表す潜在的なイメージを発見します。都市を歩きながら、計画もなく、状況によって引き起こされた自分の感情のまま記録するのです。このコンセプトは、建設されたもの、自然のままという両方の地形的な環境が、個人の感情や行動に及ぼす影響にハイライトをあてることによって、ある場所の社会的なものの見方を明るみにします。
私は2013年に写真専攻でバンクーバーの大学を卒業し、現在まで私の作品は北米を基盤にしてきました。ホームと呼んでいるカナダからアメリカの都市や周辺の町を旅しながら写真を撮影してきましたが、それは私がよく知った場所、文化であり、特権的な立場を内包しています。私の経歴の今の段階で日本を旅することは、自分の作品、考え方の両方の発展にとって不可欠なものになると信じています。天神山アートスタジオ滞在中に製作しようと考えている作品は、新しい環境における自分自身の再発見以上のものになるでしょう。札幌の都市とコミュニテイーの両方を調査した作品になるでしょう。
天神山アートスタジオ滞在期間中に、都市、そこに暮らす人々、文化、建築、そして大量の雪になじみのないアウトサイダーである自分がいかに北方圏の気候や邪魔になる降雪に耐えているか、にハイライトをあてた新しい一連の写真作品を作ることを目指します。札幌のユニークな歴史、自然の景観を私が昔から興味を持っている分断を探し求めつつ表現したいと思っています。地域の方々と協力し、アーティストだけでなく、私のカメラによって表現されるだけのものよりも、むしろ札幌に住む人たちが自分たちと自分の地域について表現するような場をもちたいと思っています。最近になってやっと土着の住民にもっと関心をもつようになり、彼らの文化や生活様式を評価しはじめたバンクーバーに住んでいる私は、これらの問題に関心があるので、カナダと日本において過小評価された集団の共通点や相違点を探求することを楽しみにしています。これらの集団というのは、ブリティッシュコロンビア州のファーストネーション(イヌイットもしくはメティ以外の民族)と北海道の先住民族であるアイヌです。
私は札幌市役所を訪れ、可能ならば一緒に活動し、雪を管理する部局の仕事を見たいと考えており、それが私のリサーチテーマの始点とするかもしれません。私の目標は、厳しくない冬と大量の雪に遭遇したことがない人間として、「雪は資源」というスローガンの根拠を見つけることです。私は人々がどのように厳しい冬と付き合い、世界冬の都市市長会議が札幌市のために何をしているか、札幌の日常生活にどのように影響があるのか学び、記録したいです。
いつも私は娯楽の場所にひかれ、その場にいる地元の人々を批判的な目で写真に収めます。このような時に人は、日常のアイデンティティから解放され、自由な、より本質に近い個性が出てきます。このことを、毎年札幌で開催される雪まつりや冬季間にお実施されるほかの観光イベントと一緒に考察してみます。札幌の独自性を表すプロジェクトを行いたいのはこの時期です。
滞在の終わりには、滞在中に作った作品の展示をしたいです。私の作品は普段、現像し、フレームにいれて、ギャラリーやスタジオに飾ります。滞在中に写真と3Dの彫刻オブジェが合体したインスタレーションをしようと思っています。正確な数は今の段階ではわからないですが、一連の作品は10-15枚のイメージになると思います。
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A Canadian artist Jeff Downer who is invited for winter “open call” project arrived Tenjin.He will stay Tenjin until 3/4. His field is photography and installation. His portfolio site is here http://www.jeff-downer.com/.
Jeff Downer project outline
I use photography to engage with multiple and overlapping histories that comprise my perspective of the world, specifically in outlying urban environments. These spaces narrate to me about life, globalization, integration, and alienation. I immerse myself in locations and discover potential images that express these histories and disparities. I document while walking the city, unplanned, being led by my emotions provoked by the environment. This concept unearths a sociological perspective of a locality by highlighting the effects that geographical environments, both constructed and natural, have on the emotions and behaviours of individuals.
I am a recent graduate of Emily Carr University in Vancouver, having completed my BFA in Photography in 2013. Up to now my work has largely been based in North America. I have documented the cities I have called home, and I have photographed the peripheries of towns I have encountered during my travels throughout Canada and the United States. These are spaces and cultures I know well, and have a particular and privileged position within. At this point in my career, I believe traveling to Japan will be vital for developing both my practice and my perspective. Sapporo represents an environment and culture I have never experienced and I believe that, though challenging, my residency at Tenjinyama will be very necessary and rewarding. The work I intend to make during this residency will be more than a re-encountering of myself in a new environment. My work will investigate both the city of Sapporo and the community that I will develop and work alongside.
During my time at Tenjinyama Art Studios, I aim to create a new body of work, in photographic form, that highlights how a city, its people, the culture, the architecture, and myself an outsider who is unfamiliar with large quantities of snow, endures the subarctic temperatures and at times the impeding snowfall. I plan to showcase the city’s unique history and natural landscape while searching for disjunctures that I am traditionally interested in. Through partnerships with individuals in the community, not solely artists, I will find outlets to foster that will allow the inhabitants to express themselves and their communities rather than being simply expressed by my camera. Having lived in Vancouver, a city that has more recently shed light on to its indigenous peoples of the area, celebrating their culture and their lives, I am sensitive to these issues, and look forward to exploring the similarities and differences between the marginalized societies as they relate t
o Canada and Japan. These marginalized societies being the First Nations Peoples of the British Columbia area, and the Indigenous Peoples of Hokkaido, the Ainu.
I would like to visit, and possibly work along side Sapporo’s City Hall and see what The Snow Management Office does, and maybe make this the starting point of my thematic research. My aim is to find the reasoning behind the slogan “Winter is a Resource and Asset” as someone who is used to mild winters and has never encountered very much snow. I want to study and document how the community copes with the harsh winter weather and find out what the World Winter Cities Association for Mayors does for the city of Sapporo, and how the everyday lives of the community are impacted.
Typically I am drawn to areas of leisure and spectacle and photograph these locales with a critical eye. I believe during these moments people can dispense with their everyday identity and can take on a more liberated, unfettered and more authentic character. With this I am thinking about the annual Snow Festival that happens in Sapporo and the other tourist spectacles that occur during the winter season. It is during this time that I want to create a project that speaks of a territorial identity of Sapporo. I will attempt this by studying a visual language of the past in the structure of the city, in the landscape, in the images around me, and by relating them to the present, in order to identify, verify, unmask and then design a landscape.
During the end of my residency I would like to have an exhibition of the work made during my time. Typically my work is printed, framed and hung in a gallery or studio setting. For my time at Tenjinyama I am looking to create a photographic installation incorporating 3D sculptural objects that I encounter on assignment. The quantity of images is hard to gauge at this early stage, but typically one body of work can have 10-15 images within it.
2017年01月18日 創作活動滞在者紹介
オーストラア人アーティストTom。作品は彫刻、インスタレーション、版画、パフォーマンス、映像にまたがっています。私たちを取り囲んでいる心理的な枠組みや科学技術的なネットワークに焦点を当てるため、断片的な瞬間や特定の記号といったものを用いた制作をしています。
1/26まで滞在中です。1/22~1/25まで天神山で滞在成果の展示「seeing 眼 in the stream/ストリームの中で私を見ること」を行います。最終日の1/25は19:00よりクロージングパーティとアーティストトークを開きますので、ぜひお越し下さい。
ポートフォリオサイトはこちらです。http://www.tom-blake.com/
Tom is an Austrian artist working across sculpture, installation, printmaking, performance and video. He utilises fragmental moments and certain symbols to focus psychological frameworks and technological networks that surround us.
He stays here until 1/26. From 1/22 to 1/25 he will share his activity result as an exhibition “seeing 眼 in the stream/ストリームの中で私を見ること”. On 1/25 from 19:00 we are going to have a closing night (party and talk) .
His portfolio site is here http://www.tom-blake.com/
taiga.