- 日時
- 2018年10月08日 11:00 〜 2018年10月08日 12:00
- イベント名
- HOMECOMING ▲_▲ Mountain Plain Mountain ▲_▲ 上映会とアフタートーク
- 内容
「不可解さが増すほどに喜びが増していく映像体験」
(ロッテルダム国際映画祭HPより)国際映画祭で注目の映像作品《マウンテン・プレイン・マウンテン》を、帯広競馬場で特別上映します。
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マウンテン・プレイン・マウンテン上映会
【日時】10月8日(祝月)開場10:30 上映会11:00~12:00
【場所】帯広競馬場 3階プレミアムラウンジ
【参加無料、ご予約不要】
上映後、監督荒木悠氏によるアフタートークがあります。
ゲスト:祭の妖精・祭太郎
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帯広競馬場内作品上映
13:30~20:30まで場内1階中央南側にて上映いたします。
※開門後の実施となりますので、13:30 からは帯広競馬場入場料100円(15歳未満無料)がかかります。
以上、
主催:さっぽろ天神山アートスタジオ
共催:マウンテン・プレイン・マウンテン共同監督/荒木悠、ダニエル・ジャゴビー
協力:帯広競馬場 P3 art and environment OCTV/帯広シティケーブル
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【プレスリリース・作品と上映会について】
かつて農耕馬として活躍した「ばん馬」に重いソリを曳かせ、力と速さを競い合うばんえい競馬は、帯広競馬場だけで開催されている世界で唯一の競馬です。アーティストのダニエル・ジャコビーと荒木悠は、このばんえい競馬の舞台裏に着目し、2017年現地でロケとインタビューを行い《マウンテン・プレイン・マウンテン》を共同制作しました。
ばんえい競馬を取り巻くしくみや人々を詩的な映像言語に抽象化した本作品は、2018年1月「ロッテルダム国際映画祭」にてプレミア上映され、最高賞のタイガーアワードを受賞。5月スイスで開かれた「VIDEOEX」でのグランプリ受賞、6月にはスペイン「FILMADRID国際映画祭」で審査員特別賞を受賞するなど、世界各地の映画祭で高い評価を受けて上映されています。この《マウンテン・プレイン・マウンテン》が、このたび帯広競馬場に里帰り、特別上映される運びとなりました。
帯広競馬場は、16年前の2002年、とかち現代アート展「デメーテル」が開催された場所でもあります。当時のばんえい競馬は、季節ごとに道内各地を回る移動競馬でした。夏の不在の帯広競馬場を舞台に、オノ・ヨーコ、蔡國強など国際的なアーティストたちが参加した、一度きりの野外芸術祭デメーテルは、今回荒木とジャコビーがばんえい競馬に関心を持つきっかけにもなっています。
伝説的なアートフェスティバルから15余年の時を経て更新された芸術と帯広競馬場の関わりは、地域とアートという視点からも興味深いテーマを投げかけるものです。また、本作品とデメーテルとの予期せぬ共通点が発見されるといったスリリングなエピソードなど、両者の間に不思議な共鳴が起きている点も見逃せません。
上映後には、監督の荒木悠氏によるアフタートークを予定しています。デメーテルを機にアーティストの道を歩み始めたという祭太郎氏にもご登場いただき、今回の作品を軸に、アートとばんえい競馬の不思議な関係について語り合います。
さらに同日午後には、競馬場内にて作品上映を行いながら、いつも通りばんえい競馬が開催されます。一発逆転ライブショー、一攫千金夢物語、ファンタジーと現実の入り交ざった不思議な時空間を、ぜひ現地でご体験ください。
共同監督の荒木悠、ダニエル・ジャゴビーは帯広での本作制作にあたりさっぽろ天神山アートスタジオで、出演した祭の妖精・祭太郎と出会いました。ダニエルは2014年にも別の作品の制作のために滞在をしました。
2017年4月帯広での制作と札幌での様子▲_▲
【作品紹介】
2018年/21分33秒/日本語(英語字幕付)
監督:ダニエル・ジャコビー、荒木悠
配給: LIMA, Amsterdam NL
《マウンテン・プレイン・マウンテン》は、北海道帯広市に残るばんえい競馬と呼ばれる特殊な競技の舞台裏に着目した映像作品。物静かなショットとハードエッジなモンタージュが作り出すリズムによって、ばんえい競馬の持つ独特なエネルギーの抽出を試みた。全体的な構成は、競技場に設けられた障害を「小さな山と大きな山」と詩的に表現したあるベテラン調教師の言葉に着想を得ている。
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【監督プロフィール】
ダニエル・ジャコビー(1985年ペルー共和国リマ生まれ)と荒木悠(1985年山形生まれ)は2010年にトーキョーワンダーサイト青山での滞在制作プログラムで出会う。二人の作品は、彼ら自身の「移動」や「旅」によって大きく形作られ、行く先々での文化的・社会政治的な差異を把握するための手法としてフィクションがしばしば用いられる。本作《マウンテン・プレイン・マウンテン》は、デュオとして初の共同監督作品である。
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バルセロナ大学芸術学部を卒業後、フランクフルトのシュテーデルシューレで学ぶ。近年の主な展覧会にジョアン・ミロ財団現代美術研究センター(バルセロナ)、CRACアルザス、EYE Film Institute(アムステルダム)など。映像作品は、25FPS(ザグレブ)、BIM(ブエノスアイレス)、モスクワ実験映画祭、ゴー・ショート(ナイメーヘン)など多くの映画祭で上映されている。2016年、《ジャガタ》がリマ国際インディペンデント映画祭国内コンペティション部門で受賞。
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東京都在住。ワシントン大学視覚芸術学部卒業後、東京藝術大学大学院でメディア映像専攻修士課程を修了。2018年、オランダ国立芸術アカデミーにゲスト・レジデントとして参加。近年の主な展覧会に国立国際美術館(大阪)、ボルボスタジオ青山(東京)、無人島プロダクション(東京)、ダラス・コンテンポラリー、岡山芸術交流、横浜美術館など。映像作品は、これまでBFIロンドン国際映画祭、オーバーハウゼン国際短編映画祭、香港国際映画祭など多くの映画祭で上映されている。
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【アフタートーク・ゲスト 祭の妖精・祭太郎】
現代美術家、鍼灸師、 1977年北海道名寄市生まれ
1998年公共の路上で突然一人で受け身をとる身体パフォーマンスを始める。2002年、とかち国際現代アート展デメーテル、シティプロジェクト、ボランティアとして参加2003年 媒介者(祭の妖精)をコンセプトにした祭太郎というキャラクターで表現を始める。RISHIG SUN ROCK FESTIVAL in EZOの道沿いで応援口上パフォーマンスを16年連続行なっている。2007年北都プロレス、リングアナウンサーとして活動開始、2010年より 鍼灸師の免許を取得。。現在、作家、パフォーマー、鍼灸師などの活動を並行して行っている。
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《マウンテン・プレイン・マウンテン》
【上映歴(2018年9月現在)】
2018年9月 ⟶ MIEFF モスクワ国際実験映画祭 モスクワ、ロシア
2018年8月 ⟶ NeMaf ソウル国際ニューメディア・フェスティバル ソウル、韓国
2018年6月 ⟶ FILMADRID国際映画祭 マドリード、スペイン ★
2018年6月 ⟶ ハンブルグ国際短編映画祭 ハンブルグ、ドイツ
2018年6月 ⟶ リマ国際インディペンデント映画祭 リマ、ペルー
2018年5月 ⟶ VIDEOEX チューリッヒ、スイス ★
2018年5月 ⟶ オーバーハウゼン国際短編映画祭 オーバーハウゼン、ドイツ
2018年5月 ⟶ 全州国際映画祭 全州、韓国
2018年4月 ⟶ EMAF ヨーロピアン・メディアアート・フェスティバル オスナブリュック、ドイツ
2018年4月 ⟶ Recontres Internationales Paris パリ、フランス
2018年4月 ⟶ Go Short国際短編映画祭 ナイメーヘン、オランダ
2018年3月 ⟶ ウルグアイ国際短編映画祭 モンテビデオ、ウルグアイ
2018年2月 ⟶ 恵比寿映像祭、東京、日本
2018年1月 ⟶ ロッテルダム国際映画祭 ロッテルダム、オランダ ★
【受賞歴(★)】
2018年6月 ⟶ 審査員特別賞受賞 Vanguardiasコンペンティション部門、FILMADRID国際映画祭 マドリード、スペイン
2018年5月 ⟶ グランプリ受賞 インターナショナル・コンペンティション、VIDEOEX チューリッヒ、スイス
2018年1月 ⟶ タイガーアワード受賞 ロッテルダム国際映画祭 ロッテルダム、オランダ
【配給】LIMA, Amsterdam NL
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【上映会・作品に関する問い合わせ先】
さっぽろ天神山アートスタジオ/小田井 TEL 080-3234-0228 / 坂口千秋 TEL 080-3095-4800
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