- 日時
- 2019年2月23日 15:00 〜 2019年2月23日 16:00
- イベント名
- 2018年度国際公募AIRプログラム s(k)now [snow + know] 滞在制作活動成果発表オープニング・トーク
- 内容
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さっぽろ天神山アートスタジオ 2018年度国際公募アーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業 「s(k)now [snow + know]」滞在制作活動成果発表オープニング・トーク
札幌市は、積雪寒冷地に200万人もの人が暮らす世界でも珍しい大都市です。その独特な都市生活を支える存在として、市役所の機構には雪対策室といった専門部署も備えられています。1972年に開催された冬季オリンピック札幌大会で、札幌は都市化を加速させました。都市生活を支える独自の除雪のしくみ、ロードヒーティングや地下道といったインフラや交通、人々の日常的な行動や所作、さらにはスポーツ、雪まつりといったイベントに至るまで、冬・雪に関する経験や時間の膨大な取り組みのひとつひとつは都市を生成するさまざまな創造力や知恵となり、自然との共存の試みの中に現れています。このように日本における札幌、北海道を眺めるとき、北の果てともいえるこの地域は、実に独特な自然環境や人の営み、歴史を有して位置しているとわかります。
さっぽろ天神山アートスタジオが、2014年以降毎冬実施している国際公募AIRプログラムではこれらの視点を交わらせ、アーティストの提案、アイデアを形にすることによって、わたしたちの周囲にある境界線を悠々と越えていく試みにしたいと考えています。滞在制作活動成果発表オープニング・トーク
選考委員を務めていただいた山本 高之さんを迎え、アーティストたちにとって雪・冬・北方圏とはなんだったのか、招聘アーティストの滞在中の活動を振り返り、得たもの失ったもの、これからの展開について語り合います。
*日英通訳なし(主に英語を使用します)
日時:2019年2月23日(土)15:00〜
ゲスト:山本 高之(アーティスト、2018年度国際公募AIRプログラム選考委員)
>> 1974年 愛知県生まれ。愛知教育大学大学院修了後渡英、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインMA終了。小学校教諭としての経験から「教育」を中心テーマのひとつとし、子どものワークショップをベースに会話や遊びに潜む創造的な感性を通じて、普段は意識されることのない制度や慣習などの特殊性や、個人と社会の関係性を描く。近年は地域コミュニティと協働して実施するプロジェクトに多く取り組んでいる。主な展覧会に「Go Betweens 子どもを通して見る世界」(森美術館ほか2014-2015)、コチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド 2016)、Asian Art Award 2017(寺田倉庫アートスペース 2017)など。近著に『芸術と労働』(共著、白川昌生+杉田敦編、水声社 2018)。
主催:札幌市、一般社団法人AISプランニング、札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)
後援:オーストリア大使館、カナダ大使館
支援:文化庁/平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業