2017年06月17日 イベント創作活動滞在者紹介
【タイトル/Title】 百鬼夜行/Hyaki Yagyo
【アーティスト/Artist】 マンホン・ラム/Manhong Lam
【期間/Date】 2017/06/10-2017/06/17
マンホン・ラムはさっぽろ天神山アートスタジオに3ヶ月間滞在するオランダのデザイナーです。彼女は人々をつき動かす思考や動機、感情に興味を感じて作品制作を行います。彼女は様々なクラフトを用い、発見したことをオブジェやインスタレーションで表現しています。
彼女はさっぽろ天神山アートスタジオでの滞在当初、自身の「〇〇の物語」というプロジェクトのため、札幌の地元の人々に関係のある物語に興味を持っていました。しかし、結局のところ地元の方々から話を集めるのは非常に困難で、マンホンは研究を進める中で、異なるテーマに取りかかることを決めました。
マンホンは日本の昔話に出てくる様々な妖怪や鬼、霊魂について学びました。妖怪がパレードをする百鬼夜行のコンセプトが彼女に強く訴えかけてきたのです。そして百鬼夜行に触発され、異なる手法による抽象的な作品を作り始めました。地元の人たちから直接話を集めることよりも、むしろ見た人の心に物語を呼び起こそうとしたのです。
“私は人々がより大きな物語の断片を与えられた時、人間の想像力がどう発揮されるのかに興味があります。それは夜の闇の中で、何かを見たかもしれないと思う時のようです。この抽象作品は様々な解釈の可能性や想像の余地をもたらしています。”
ここに提示された作品は、彼女のさらなる研究の出発点であり、最終的に百鬼夜行に触発された作品のパレード全体を計画しています。マンホンはここ日本で獲得した新たな素材や手法を試し続けるつもりです。
※百鬼夜行(ひゃっきやぎょう、ひゃっきやこう)とは、日本の説話などに登場する深夜に徘徊をする鬼や妖怪の群れ、および、彼らの行進である。
“Night Parade of One Hundred Demons” is a concept in Japanese folklore. It is a parade which is composed of a hundred kinds of yōkai.